茅ヶ岳下山後、買い物を終えて増富ラジウム温泉郷へ。
10数年前に温泉好きな会社の同僚に付き合い、出張に合わせて不老閣に泊まった。ここの岩風呂はものすごくからだにいいんだと話す同僚に、こんな冷たい温泉どこがいいのと辟易した。
今回、茅ヶ岳を選んだのも地図で増富ラジウム温泉に気づいたからだった。登山を始めて、温泉に入る楽しさも知った今、あの冷たいラドンの湯を自分はどう感じるだろう。
日帰り湯の増富の湯は客はまばらだった。
中に入ると浴槽がいくつもあり、それぞれ湯温が異なる。どれも源泉掛け流しだが、25度の冷泉のみ加温なし殺菌なしである。
まずはからだを丹念に洗い、一番広い35度の湯に入ってみる。ふむ、ぬるい。しばらく入っているとお尻の穴がチクチクしてきた。なんか効いているようだ。
次に30度に入ってみる。まぁ、入れるね。
一番低い25度も、水風呂ほど冷たくないので入っていられる。
30度以上はどれも加温してあるのだから、もっとよい湯加減にすればいいのにと思うが、そうすると長時間入れないのである。
湯に溶け込んだ微量の放射線がからだのガン細胞などに効果がある。だからなるべく長時間入っていた方がよい。数少ない客は、みな静かに目をつむってじっとして何十分も入っているのだった。
普通の温かい温泉のように、からだがじんわりと気持ちよいという感覚はない。チクチクもすぐなくなった。ただ浮遊感だけ感じるのみである。25、30、35、37度と4つの湯船をあっちに入ったりこっちに入ったり。
だんだん低い温度にからだが慣れたのか、37度に入ると結構温かく感じるので、十分温まったろうとそのまま上がったら寒気がした。最後には42度の白湯に入ってしっかり温めるのが、正しい入り方だ。
夜、車中泊でからだの変化に気がついた。とにかくおならが何回も出るのである。こんなに空気が入っていたかと思うほど。ラジウムが内臓にかなり影響を与えたようである。(2018.4入湯)