道の駅平成(へいせい)を過ぎて脇道に入ると、わずかな家が建ち並ぶ平成(へなり)集落である。狭い谷間の道でシイタケ工場の倉庫が一棟、目を引くのみだ。谷の名は平成谷である。集落外れの「昭和から平成のかけはし」を渡り、林道を平成川に沿って登っていけば登山口に着く。
登山道は平成になってから整備されたようである。しかし、そのうち忘れ去られて、道も荒れてなくなってしまうんじゃないかと思った。改元記念100年不伐の森という記念碑も立っており、伐採がなされないようで倒木も目立つ。
杉林を10分も登れば分岐点である。
そこから5分で山頂だった。展望ゼロ、ベンチが一つ。向こうに下る道が延びていた。分岐までの途中に送電線巡視路が分かれていたので、周回できるのかもしれない。巡視路があるなら、道はずっと残るかもしれない。
分岐点に戻って△424.2に寄る。東側が開けていて、御嶽山、中央アルプス、恵那山が良く見えた。しばし景色を眺め下山する。45分間の山行だった。
帰りに道の駅平成に寄る。平成最後の饅頭とか売っていた。平成が終わったらここも忘れ去られるのかしら、いやいや向かいの川に「平成から○○のかけはし」とか作ったり、いずれ平成村テーマパークにして観光客を呼ぶんだろう。そうして平成山だけ忘れ去られてしまうのだろう。