2016年10月の記録です
10/15
5:41 黒菱P
7:20 八方池 7:45
9:10 唐松山荘
10:00 大黒岳
10:52 五竜岳山荘
11:40 五竜岳 12:00
14:10 唐松山荘
16:10 黒菱P
距離 25.2km
高度上昇 2230m
八方スキー場の黒菱駐車場に車を停めてゲレンデを登っていく。日の出はどこで見られるかしらとせっせと登っていくとちょうど第3リフトの終点黒菱平展望台で見ることができた。
振り返ると白馬三山が朝日に赤く輝いていた。
展望台からはトレッキングコースの木道を進み、八方池山荘、八方池へと進む。
今日は風もなく撮影には好条件なようだ。カメラのモニタを眺めながら、素人の私でもこんな綺麗に撮れるなんて、と思う。池の水は緑に濁っているのになぜ鏡のように映るのだろう。不思議だった。
八方池へ落ちるダケカンバの斜面に赤い紅葉が残っていた。尾根の影のかたちがおもしろかった。
団体のツアー客かなと近づくと、撮影中ですみませんと言う。
何の撮影ですかと聞くと、「NHKBSで、山女日記というドラマを11月から放送します。」とのこと。それは楽しみですね〜。女優らしい人もいて、大変ですねがんばってくださいと声をかけたがだいぶお疲れのようだった。
山女日記の撮影には次の年、白山でも遭遇した
9:10唐松山荘着。ここで剱岳に出会う。
牛首でこれから向かう五竜岳を眺め、右へ鎖場を下りていく。鎖場は垂直なところは無くそれほど難しいと感じないが、落ちたら終わりのところもある。鎖場の後もどんどん下り、300mくらい下ったら大黒岳のピークを上ってまた下って最低鞍部となる。鞍部からは約500mの上りである。
遠見尾根の分岐を過ぎれば小屋に着く。小屋の煙突からモクモクけむが出ていた。
今朝の気温は5℃だった。五竜岳の斜面には2日前に降ったであろう雪が残っていた。北斜面なので溶けずに残ったのだろう。鎖場は難しくはないが、凍結しているところもある。登るのをあきらめて戻っている夫婦もいた。
八方尾根にも一部雪があった。もう雪山装備が必要になる。
100名山など人の多いところでは、山頂でよくシャッターを押してくれと頼まれる。それ自体はまったく問題無いが、以前汗だくになって山頂に着いた時に、まるで待っていたかのように「写真撮ってください!」とカメラを差し出されて面食らったことがある。・・・もちろん笑顔で応じたが。
五竜の山頂で、着いたー!と思って眺めの良いところでリュックを下ろして腰を下ろした直後、後から到着した人(以降カシャ男くん)に写真のお願いをされた。
やれやれと思いつつもOK、いいよとカメラを受け取り、妙なポーズをするカシャ男くんにもう1枚ね、と撮ってあげた。
しかし、カシャ男くんはモニターを見て私の撮った写真が気に入らなかったようで、次に登ってきた人にも撮ってくれとお願いして、数枚撮ってもらっていた。
それに満足したのかカシャ男くんは次にスマホを取り出して自分であちこち方角を変えてカシャカシャ自撮りを始める。次に自撮り棒を取り出して変なポーズをしながら撮影する。
ひたすら自撮りしているので、これはただ者ではないと感じた。
カシャ男くんに「お気をつけて」と声をかけて下山開始したが、カシャ男くんは早速私がいた場所に移動して自撮りを始めていた。
そこまでやるか!?
徹底して自分を撮るってスゴい! 彼こそ自撮り職人だろう。
カシャ男くんは家に帰って、自撮り写真を1枚1枚眺めて楽しむのだろうか。私は自分が写ってる写真をそんなに見たいとは思わないが。。。
午後になり、唐松からの登山者とたくさんすれ違った。わかってはいたことだけれど、帰りの登り返しは見ただけでうんざりした。
のろのろ登っていると後ろからシングルストックの登山者に抜かれた。鎖場をスイスイ登っていく。自分はダブルストックなので、鎖場では背中にしまっていたけれど、牛首のような斜度のゆるい鎖場ではシングルストックが有効だと感じた。右手に鎖を持ち左手のストックで体のバランスをとれば歩きやすい。今までは使うかしまうかしていたが、今後は状況によって使い分けよう。
いつもなら下りは走るのだが、すっかり疲れて唐松山荘からの下りはペースが上がらなかった。ようやく八方池山荘まで下ると、登山者や観光客が下山するのに皆リフトに並んでいる。
遅くなったしリフトに乗ればいいじゃないかと誘惑に駆られてしまったが、意地で歩いて下山した。