M1グランプリ2020、ゲラゲラ笑かせてもらいました。
出演された芸人さん、スタッフさん、ありがとうございました。
そして、マヂカルラブリーさん、おめでとうございます!
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近年は、YouTubeやネットラジオ等々を使って配信される芸人さんが増え、私自身もテレビで活躍されている方々だけでなく、たくさんの芸人さんの面白さに触れる機会が多くなりました。
そうした中で、芸人さん達の賞レースに掛ける並々ならぬ思いや苦労を知り、各々芸人さんの背景を知った上で見るM1は格別なものがありました。
応援していたオズワルドさんの2年連続の決勝進出、キュウさん、カベポスターさんの初の準決勝進出に湧いたり、シンクロニシティさんがまさかの1回戦敗退から、解散の危機を超えて準々決勝にまで返り咲いて熱狂したり、ラストイヤーを迎えられたDr.ハインリッヒが惜しくも準々決勝敗退されて悔しく思ったり、変ホ長調さんの幕切れもしみじみとしたり、などなど言い出したらきりがなくなりそうですが、様々な感情を味あわせてもらいました。
また、今大会で初めて知ったコンビとの出会いもあり、特にカナメストーンさん、ぎょうぶさんは、また来年以降の新たな楽しみになりました。
そして何より昨日の決勝。やっぱり5000組から10組にまで勝ち上がったその熱量は凄まじかったですね。滅茶苦茶面白かったし、感動しました。
改めて、ありがとうございました。
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さて、M1グランプリに関して、私的に強く印象に残っている話があります。
それは、今年準々決勝にまで駒を進めたある芸人さんが、未だにお笑いでの“年”収が6万円だった、という話です。
準々決勝までくると、凡そ5000分の100組まで勝ち上がっているとあって、本当に全組面白いんですよ。
このレベルの芸人さんだと、間違いなく、相当頭を捻ってネタを考え、何度もネタ合わせをしては、劇場でかけ(今年はそれすらも難しかった)ブラッシュアップする、その繰り返しに想像しえないほどの労力が注がれているはずだと思います。というか、準々決勝という舞台はそれだけの熱量が必要な場所でしょう。
そんなにも時間や苦労を掛けて、こんなにも面白いのに、年収6万。
私にはあまりにも衝撃的な話でした。
その衝撃は、「かわいそう」というような憐憫からきたものではありません。
それでもビッグドリームを追いかけ続ける芸人さんを「かっこいい!」と思ったのです。
いや、めちゃめちゃかっこいいよ。。まじで。
目標に到達し歓喜に湧く芸人さんもいる一方で、今年も大多数の芸人さんの夢が破れました。
勿論、誰もが「今年こそ!」っていう尋常ならぬ意気込みを持っていたであろうし、ネタに掛けた苦労も相当なものだったのだから、そりゃあ、悔しいでしょうよ。
私は一視聴者に過ぎないので、その悔しさたるやを言い表すことは出来ませんが、一視聴者に過ぎない私ですら、悔しいのですから、当人の悔しさは一入でしょう。
それでも、芸人さんは次のステージへ進んだ周りの芸人を応援するんですよ。
それでも、「来年こそ!」と意気込みを新たに、また夢を追い始めるんですよ。
もう、胸も熱くなりますよ。
かっこいいですよ。
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いやぁ、本当にお笑い芸人はお笑いが大好きなんだなぁ、と感じました。
そして、M1グランプリはじめ賞レースは、出場者にとっても大きな夢であり、視聴者にとっても大きな夢を見せてくれるものですね。