御朱印の具体的な受け方・もらい方の説明を致します。
まず、御朱印のもらい方のパターンには幾つかあります。
1.社務所又は専用の窓口でもらう
2.神社に据え置きの御朱印をもらう
3.神社指定の場所(例えば宮司さんの自宅など)でもらう
4.そもそも御朱印がない又は一般に下付していない
各パターン別に解説します。
中規模以上のほとんどの神社がこれに当たります。
多くは、お守りやおみくじなどを置いている社務所等に「御朱印受付」等と記載されており、その窓口に御朱印帳の「実際に御朱印を書いて欲しいページ」を開いて「御朱印を頂戴できますでしょうか?」と差し出してください。
(御朱印をどこに書いてもらうか、については別の問題があるので別記事にてご案内予定です。)
あとは御朱印を書いていただくのを数分から十数分程度待っていれば大丈夫です。
その神社で御朱印を下付しているかどうか分からなかったり、どこで御朱印がいただけるか分からない場合は、社務所の神職の方に「御朱印を頂戴したいのですが?」「御朱印はこちらでよろしいですか?」と話しかければ教えてもらえます。
規模が大きい神社の場合、整理券を渡されるケースもあります。(東京都千代田区の「東京大神宮」や京都府宮津市の「丹後国一之宮 元伊勢 籠神社」等)
下付される際に300円又は指定の初穂料と引き換えに御朱印をいただけます。
神社によっては「由緒書」という神社の創建の由緒やいわれを記載した紙やパンフレットを一緒にいただけます。
また、御朱印は朱肉で印を押し、墨で書くのがほとんどなので、乾く前に綴じてしまうと隣のページに移ってしまうので、御朱印帳サイズにカットした半紙や由緒が記載された紙を挟んでくれることが多いです。(乾いたら半紙は処分しても大丈夫です。由緒書は是非一読しましょう。)
比較的メジャーなのに小規模な神社のケースによくあります。
神社の宮司さんは小規模な神社の場合は複数の神社の神職を「兼務」しているケースが良くあります。
宮司さんが常駐しておらず、祭礼や人手の多い週末など限られた日しか神社に居ない場合、事前に御朱印を書いた半紙を本殿の賽銭箱の脇などに置いておき、御朱印が欲しい場合は賽銭箱や専用の箱に300円奉納して自分でその御朱印を頂戴していくパターンです。(例えは悪いかもしれませんが、野菜の無人販売みたい、といえば分かるでしょうか?)
神社によっては日付の部分が空白になっている場合もあります。
御朱印帳には書いてもらえないため、持ち帰って御朱印帳に貼り付けたりして保存します。
時々、宮司さんがそもそも常駐していないか、社務所に常駐している人が神職さんではない場合(宮司さんの奥様や家人だったり)、御朱印帳には書けないけれど宮司さんが事前に書いてくれた据え置きの御朱印しかないのですが、と言われることがあります。(宮司さんが外出中なので、既に記載済みのしかないのですが、というケースもあります。)
日本初の通貨「和同開珎」発祥の地の直ぐそばにある埼玉県秩父市の「聖神社」という神社は、非常に小さなかわいらしい神社ですが観光客も多く、御朱印だけではなく各種お守りや専用の御朱印帳までも無人販売になっていて大変ユニークです。
こちらも比較的メジャーかつ小規模な神社によくあるケースです。
神社が小規模なので境内に社務所等がなかったり、あったとしても祭礼や年末年始など以外は利用されていない場合に、「御朱印は○○までご連絡ください」等と記載されていて宮司自宅などで御朱印を頂戴するパターンです。
このパターンは小規模な神社なのに歴史的に有名(式内社など。このあたりはいずれご説明したいと思います。)で、以外と参拝者が多い場合に該当します。
このケースで宮司さん宅に出向いたけど宮司さん不在でOH! MY GOD!みたいなことはよくあります。
しかし、逆に宮司さんといろいろ会話して、神社の歴史について教えてくれたりすることも多かったりします。
メジャーな神社でも平日では比較的良くあります。例えば、山口県防府市の周防国一宮「玉祖神社」(たまのおやじんじゃ)などは大変立派でかつ一宮ですが、平日などは社務所が無人で宮司の連絡先が記載されていてそちらに伺って御朱印を頂戴しました。
ほとんど大多数の神社はこのパターンです。
恐らく、御朱印そのものはあっても宮司さんが保管していて連絡が取れなかったり、御朱印を下付していなかったり。
そもそも全国に神社は88,000社以上(神社人及び文化庁統計より)あるそうなので、ほとんどがこちらに該当すると言っても過言ではありません。
個人的に、神社巡り・御朱印巡りの楽しさは、「なぜここにこの神様がお祭りされているんだろう?」と考えながら巡ることだと思っています。
前記1に記載しましたが、神社の由緒は本当に面白いです。
我々の先祖がここにこの神社を創建してお祭りしたかった理由は何なのか?
なぜここに昔敵と味方だったと思われる神様同士が祭られているのか?
いにしえの時に想像を巡らせてみませんか?