こんにちは!ぴゅーぱです
今日は日本の仮想通貨サービス「Avacus」についての記事を書いてみます。
ビットコインを購入したい人とビットコインでお得に買い物したい人をマッチングさせるサービスです。ShopperはAmazonの商品をビットコインを使って最大15%割引の価格で購入することができます。BuyerはShopperが欲しい商品を代理購入することでビットコインを手に入れることができます。
公式サイト:AVACUS
公式Twitter:@avacus_official
すでに類似サービスはアメリカの企業が展開しています。
Purse.ioは2014年にローンチされ、約4年で18万回の取引がされているようです。
ALISとSteemitのような関係でしょうか。
Avacusのサービス自体は2017年12月26日にローンチされています。4月30日現在でBTCで75の取引が進行中、オファーも30件ほど存在しています。
このサービスを最初に知ったとき、Buyer(商品を買ってビットコインを貰う人)がどうして生まれるかさっぱりわかりませんでした。最大15%ほど高い価格でビットコインを購入する理由が私にはみつからなかったからです。しかし、少し調べてみると以下のようなメリットがあることがわかりました。
①取引所に口座がなくてもビットコインが手に入る
②Amazonギフト券を仮想通貨に換えられる
③クレジットカードの利用枠で仮想通貨を手に入れられる
①取引所に口座がなくてもビットコインが手に入る
身分証明や年齢、口座開設時間といった関係で取引所にアカウントがない人でもビットコインを手に入れることができます。
②Amazonギフト券を仮想通貨に換えられる
使わないAmazonギフト券を仮想通貨に換えることで有効に活用することができます。ギフト券以外でもAmazonで使用できるポイントや商品券でも仮想通貨を手に入れることができます。
③クレジットカードの利用枠で仮想通貨を手に入れられる
利用法としてはかなり黒よりのグレーです。クレジットカードの現金化はカード会社の利用規約に反するものです。また、仮想通貨は投機性が高いということで、2017年末には大手の仮想通貨取引所各社ともクレジットカードでの仮想通貨購入を廃止しました。
他にはモノを買って領収書を貰って実際には通貨が手に入ってるわけですから税金がゲフゲンゲフンできそうな・・・やめときましょう。
実はAvacusというサービスはICOでの資金調達を行いました。「VACUS」という独自トークンをCounterParty(XCP)というビットコイン上で展開されるプラットフォームで発行しました。1VACUSあたり0.2円で総発行数の10億枚のうち3億枚を販売し、資金調達したようです。
VACUS保有者はAvacusにトークンを紐づけることでAvacusの利益の75%を抽選で還元として受け取ることができます。
実はサービスローンチ前に友人の勧めでVacusを保有していました。結果からいうと投資としては失敗でした。VACUS自体の値動き以外でこのトークンを売却するに至ったのは以下のような理由からです。
①トークンを購入するまで、サービスに紐づけるまでの手数料が高い
先ほど説明したようにVACUSはXCPで発行されているトークンです。そのため送金手数料や送金時間はビットコインに依存します。
ちょうどこのトークンを購入したのが2017年末ですからビットコインのトランザクション詰まりまくりで手数料もバカ高い時期でした。
XCPのウォレットであるCounterWallet上のDEXでも取り扱っていましたが、あまりに流動性が低かったためZaifアプリのカウンターパーティートークン取引所でトークンを購入したところ、
・XCPをZaifアプリに送金
・手数料用のBTCをZaifアプリに送金
・DEX上でVACUSを購入
・VACUSをCounterWalletに送金
以上の全過程で手数料がもっていかれました。
DEXの利用は指値をするのにも手数料がかかりますし、売却するときは逆の手順を追うためさらに手数料がかかったことになります。年単位やかなりの金額の投資ならともかく、短期目線で少額での投資としてはとても利用しづらかったです。
②配当が受け取れなかった
VACUS保有のメリットは当時としては配当の受け取りのみ(現在はVACUSでのAmazon商品購入が可能)でしたから期待していたのですが、2か月ほどの利用で一度も配当を受け取ることができませんでした。それもそのはず、配当の抽選方法は各取引に対して
所持VACUS枚数/全発行数(10億枚)
で抽選されているからです。私の所持枚数が約8000枚(現時点での時価で約77,000円)でしたので、当選確率は0.0008%です。とても数か月で配当を受け取れるような枚数じゃなかったってことですね。
現状Amazonの取引のみ対応していますが、今後メルカリ等の他の通販サイトにサービスを広げていく予定のようです。ネット通販最王手のAmazonでの取引で現在の規模ですのでサービス拡大によってどのくらいまで規模を拡大できるかは疑問があります。
また、実質お金を支払って仮想通貨を手に入れることができるわけですが、仮想通貨交換業者の資格はもっていないので金融庁に目を付けられないかといったところも不安材料です。
なんとも後ろ向きな記事になってしまいましたが、私に投資経験があり、数少ない実際に利用されている日本の仮想通貨関連のサービスなので紹介してみました。
私自身にはBuyerになるメリットは見つからなかったので仮にBTCが余る状況になったら利用するかもしれないといった程度です。見てくださった方にその人なりの利用方法が見つかったら利用してみてはいかがでしょうか。
では、また次の記事でお会いしましょう!
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