一応、専門家としてのコンテンツも書いておかないといけないな、ということで。
ちょっとアレな特許出願についてのエントリです(笑)。
公開番号:特開2016-200572
公開日:2016.12.1
出願人:葛城峯男
未審査請求で取下擬制(特許法第48条の3第4項)となった特許出願ですが、いわゆる汚染水の最終処分場の建設技術を提供する、という「課題」に対し、その解決手段が「トルマリン水や活性水素水によって放射線減少を行う。コンクリート製の最終処分場とする。」ということでなんだか香ばしそうだったので、ちょっと見てみます。
【請求項1】
自衛隊のノウハウ(除染技術)
以上です。え?
一応、技術分野としては放射線減少方法と最終処分場の構造についてである、っと段落【0001】に書いてあるのですが、このクレームでどんな権利を取ろうというのでしょうか。
っていうか、ノウハウを出願しちゃうんですか。そうですか。
この発明の効果は、段落【0006】に記載されておりまして、
(イ)新鮮な感覚で仕事ができる。
(ロ)作業員も健康管理ができる。
(ハ)自衛隊も戦争ばかり考えるのではなく、眞の国民の生命・財産を守ることで誇りが持てる。
(ニ)これをやり遂げると、世界からも眞の日本の自衛隊に信頼が寄せられる。
、、、なのだそうです。すごい発明ですね(棒)。
【0008】には【発明を実施するための形態】の欄がありまして、そこには、
科学の進歩でもはや、国家間の戦争はほとんどできなくなる。原子爆弾や核融合爆弾さらにプラズマ兵器やUFOの出現で戦争はできない。
とあります。大丈夫でしょうか。いろんな意味で。
【0010】に、【本発明を使用するときは以下の手順で行う】の欄があり、そこには、
自衛隊の内規による
と書かれています。なにこの丸投げ感www
当初思っていた予想以上にアレな案件でしたので、紹介させていただきました。