いいニュースが飛び込んできて、ダウ爆上げ、USDJPYも104円台前半から一気に105円に跳ね上がりました。
モデルナ社の臨床試験途中報告ですが、現在米国で3万人規模の臨床試験フェイズ3(1:1プラセボ試験)まで行っているmRNA系ワクチン「mRNA-1273」が、95%の効果を見せているとのこと。先のファイザーのワクチンや、一般的な麻疹のワクチン同様、摂取は2回行う必要があります。そして、確認されている副作用としては「2回目の投与後、10%が日常生活に支障をきたすほどの倦怠感、さらに9%が激しい身体の痛み」を生じるとのこと。また、ファイザーの先日発表したワクチンが-80℃の低温が必要であったのに対し、2℃~8℃で30日間安定保存できるとのこと。
近日中にPhase3臨床試験で得られた暫定的な安全性と有効性のデータに基づいて、FDA(アメリカ食品医薬品局)の緊急使用許可(EUA : Emergency Use Authorization)をとる手続きに入るとしています。最終的な安全性が確認されてEUAが得られるのに約2ヶ月と予想されています。
いよいよ世界的に広く適用できそうなワクチンが出てきました。そうなると気になるのはいつ日本で使えるようになるか?ですよね。
今年の5月に、エボラウイルスの特効薬として知られ、SARSやMARSにも一定の効果があった米国のギリアド・サイエンシズ社の「レムデシビル」について、米国で新型コロナウイルスの治療薬として適用するという緊急使用許可が行われ、商品名「ベクルリー」として日本でも特例承認が行われました。あまりニュースになりませんでしたが。そのときの時系列は以下のとおりです。
2020-5-1 米国で緊急使用許可。それまでは、いずれの国でも未承認。
2020-5-4 日本で承認申請。
2020-5-7 日本で特例承認(商品名:ベクルリー)
※承認の法的根拠は医薬品医療機器等法第14条の3第1項
(1)疾病の蔓延防止のために緊急の使用が必要なこと
(2)他に適切な方法がないこと
(3)海外で販売が認められていること
今回のワクチンでも同様の流れになると思われますので、米国での承認から最速で一週間ほどになるかと予測できます。
一日でも早く世界中でワクチンの摂取ができるように、関係各位の活躍に期待したいと思います。
では、取り急ぎのアップデートですが、今日はこのへんで。