新型コロナウイルスのワクチンとして、来月中旬にファイザー製ワクチン1万回分超が日本に届く見込みだそうです。
菅総理大臣は、参院予算委員会本会議の代表質問で、全体として3億1000万回分を確保できる見込みとしていまして、これは今月正式契約した欧米3社(ファイザー製1億4400万回分、イギリスのアストラゼネカ製1億2000万回分、モデルナ製5000万回分)を合計したものですが、その先鋒が2月中旬に到着ということですね。
これらのワクチンは一人あたり2回接種ということですから、実質的に1.5億人分のワクチンを契約したということになりますね。少なくとも日本の人口はカバーできるだけの分量です。ワクチン接種計画からすれば、私のような「なんでもない人(?)」は、4月以降に接種できるというロードマップですね。まあ、多少の遅れは当然でしょうから、今年の夏までにはワクチンが普及、ということになっていれば良いのではないでしょうか。
オリンピック、、、いけるのか?
すでに12月から英米ではワクチンの接種がはじまっており、イギリスでは2月までに1500万人に接種という状況にあります(それでも英米の人口からすれば2%程度)。イスラエルでは人口の27%に接種し、ここまで接種してようやく一定の効果がでてきているという報告があります。
こうなると、ワクチン接種が広く行われて、4人に1人は接種しているという状況になってはじめて感染者数が落ちていく、ということになりますから、先は長いな、という感じですね。
ただ、全世界で4000万人以上が接種している状況下、報告されている副反応は、一般的なワクチン接種の際の副反応程度で、予測できない深刻なものは報告されていません。
これだけの接種事例がすでにあるので、安全面で心配はないとは思えますが、、、。
どうも日本のメディアはこういった政府主導の動きに対する警鐘、体制に対する反発が社会正義なのだと思いこむ風潮があるのか、はたまた、特にワクチンに関しては過去の薬害や副反応に対する扇情的な報道などの影響で国民感情として懐疑的な部分もありますので、そこにつけこんだ煽動報道が目に付きます。
こういった報道は、バッシングを受けて続々と言い訳やら、掲載中止やらになっていますが、今後も続々と出てくると思いますので、科学的かつ冷静な判断をこころがけましょう。お昼のワイドショーなんて扇動しっぱなしですからね。
こういった扇動によって日本のワクチン接種が世界的に遅れてしまったという過去の反省はすでにあります。有名なのが子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)ですね。上述のような一般的な副反応や、ワクチンとは相関がない症状と無理やり結びつけて、あたかもワクチンが悪、という報道がされたせいで、日本の多くの患者が長期にわたって苦しんだという事例があります。
HPVワクチンのようなことがないように、特に報道には注意していきましょう。
では、今日はこのへんで。