イノベーションが求められている昨今、斬新なアイデアなどが求められる。今回は斬新なアイデアを産むための思考法の1つであるリバースアサンプション思考法について説明する。
『世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること』という本を読み、そこでクリエイティビティとイノベーションの大切さについて語られていた。リバースアサンプション思考法とはそこで紹介されていた思考法である。
リバースアサンプション思考法とは何か物事を考える時に、その物事の前提となるものを用意し、同時にその前提の真逆の事柄を考え、その事柄をうまく論理の通るように適応させようとするという思考法である。
説明が複雑になってしまったので具体例で考えてみる。
例えばあなたが新しい本屋を開店するとしよう。その際に前提となることはどんなことだろう。3つ挙げてみる。
1.たくさんの本を用意しないといけない
2.本屋の土地を確保しなければならない
3.本を売って代金を得る
そしてこの前提を完全にひっくり返したものを考える。
1'.少ない本を用意する
2'.本屋の土地を用意しない
3'.本で代金を得ない
リバースアサンプション思考法ではこのひっくり返した前提を論理的に考え、ひっくり返した前提でも元の考え(本屋の開店)が成り立つようにするというものだ。
1'.少ない本を用意する=>ペット関連のみの本屋にし、専門化し少ない本数で済ます。
2'.本の土地を用意しない=>ネットショップで本を売る
3'.本で代金を得ない=>本とセットでものを販売しそちらで収益を得る
このように(強引かもしれなくても)前提を覆したものが成り立つように考えると、既存のものと全く違ったものができてくる。今回であればネットショップでペット関連の身の本をうるが、収益はペットの餌のサブスクリプションなどの方法を考えることもできる。(あくまで例)
このように考えることで、イノベーティブなアイデアを発想することができるかもしれない。確実にイノベーティブなアイデアがでるわけではないが思考法の1つとして知っておいて欲しい。