「沼で溺れてみたけれど」
ひらりさ著
講談社
要約
『FRaU web』で人気の連載企画が単行本のになりました。
編集者がインタビューをもとに、「沼」にはまった女性たちのストーリーをまとめたエッセイ集です。
推し活のためにお金を使う女性もいれば、不倫に溺れる女性もいる。
一般的に言えばハマってしまった女性たちはそれでも前向きに過ごしている。
普通ではないかもしれないけれど、それでも良いと思える生き方が見えて来ます。
『彼女たちはなにを失い、なにを得たか…?「普通じゃない幸せ」が見えてくるエッセイ集
キス1回に4000円の請求を受けた女、ひとりきりのパワハラ訴訟に乗り出した女、不倫相手のために5700万円のタワマンを買った女、夫ガチ恋だったのに激安シェアハウスで別居することになった女……普通に生きている彼女たちが溺れそうになった”沼”とは?
「浪費図鑑」編著者がこっそり聞いた「お金」と「欲望」の物語』
感想
あまり沼にどっぷりハマっている人に会ったことはなく、話を聞く機会もなかったのでどこか関わりのないことだと思っていました。
しかし、「お金」と「欲望」にまつわる様々な沼の実体験を読むうちに、何かの沼にハマるということは誰にでもあるだろうと思いました。
教科書のように、白か黒かと決めつけることはできないしそんな必要もない。どうしたって今の世の中白黒つけたがるけれども迷惑をかけていなくて、本人が納得しているのであれば外部がとやかくいうことはないと感じます。
今日もどこかで沼にハマった女性が一日を過ごしている。
それが励ましになってくれる人もいれば、自分はまだ大丈夫だと安心できる人もいる。
そんな風に人それぞれに何かを感じさせてくれるエッセイです。
オススメ関連本
「世界が広がる 推し活英語」
オススメ音楽
「大声ダイヤモンド」AKB48