若者の活字離れが叫ばれるようになって随分経ちました。販売部数のピークは雑誌が1995年、書籍は1988年と言われています。そこから少しずつではありますが規模は縮小し続けてきました。
しかし電子書籍のサービスの発展やコロナ禍の巣篭もり需要などもあり電子書籍や漫画なども含めた出版物全てを総括すると2019年から2021年の3年にかけては増加したとされています。意外と本を読む需要は無くなっていないんですね。
このような時代背景の考察については要望があれば書こうと思いますが、ここでは割愛して本の読み方について載せていきます。
本を読む媒体は紙か電子があります。
そして購入(新品・中古)、レンタル(有料・無料)、無料版など入手方法も様々になってきています。
そんな中でぜひオススメしたいのが「NetGalley」というサービスです。
一言で言うのであれば、無料の読書サービスです。
無料なのには当然理由があります。それは読んだ本のレビューを書くこと。出版社が推している本や話題にして欲しい本などをNetGalleyに登録します。
ステータスはいくつかあり、「すぐ読み」というワンクリックで読みはじめることができる書籍。そして「リクエスト」という出版社にリクエストが届き、これまでのレビュー実績などに応じて承認が降りて読むことができるようになる書籍。「wishに応募」という抽選のような形で、読むことができるようになる書籍。
レビューを書かなくても「すぐ読み」の書籍であれば読むことが可能です。しかし「リクエスト」を読むためには一定の数と質のレビュー実績が必要になってきます。つまりより多く読むためにはレビューを投稿することになり販促効果が得られるので無料でも良いということになるサービスですね。
ちなみに、このサービスは海外でも展開しているのですがサイト接続のIPアドレスを参照しているのか海外版にはつながりません。対象は日本で販売されている、もしくはされる予定の書籍になります。
では、実際にどうやって活用すればいいのでしょうか。
まずは会員登録をしてプロフィールを作成していきます。簡単な自己紹介とSNSの情報が必要です。TwitterとLinkedIn、そしてGoodreadsはレビューの連携が可能で、連携しておくと自動で投稿されます。その他外部SNSも登録できますが、こちらは単に自身の活動の場を紹介するイメージです。ちなみにgoodreadsは海外の読書共有サービス(日本のブクログがイメージ近いかも)のため日本の書籍はあまり紹介できません。
あとは好きな本をサイトで探して読んでレビューを書くだけです。最初は「すぐ読み」でレビューの実績を積みつつリクエストしていきましょう。
注意したいのは一度に沢山の書籍をリクエストしたり、読み始めないことです。サイトへの掲載期間が決まっていて途中で読めなくなってしまうとレビューどころではなくなり、レビュー掲載率が下がってしまいます。確実に1冊ずつレビューを書いて読んでいくのがおすすめです。
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これまでは、新刊や話題書を無料で読むのは難しかったでしょう。幸か不幸か、大ヒット書籍というのが減りつつあるため推している書籍に触れて欲しいという企業側の思いと無料で読みたいという読者の思いがうまくマッチしていると思います。
また、これまでは書籍を読んで終わりだった人もレビューという形で半ば強制的に発信することが必要になり読み方や捉え方が変わってくるでしょう。