五月雨まくらです。
フィリピンは、米国と中国の貿易戦争の結果、現在ここ10年でもっとも高いインフレ率(6.4%)を経験しています。ロイターによると、フィリピンペソ(PHP)は13年ぶりの最低値である0.019ドルを記録しています。
(出典:bitcoinityより作成)
上図を見てください。米国のトランプ大統領が今年8月1日に2億ドルの輸入額に25%の関税を課すと発表してから、フィリピンペソ(PHP)のBTC取引高が目にみえて増加しています。8月の最初の週は、7月の週の少なくとも2倍以上の取引高を記録しています。
また、フィリピンの証券取引委員会(SEC)の代表は、今月初めに
We see the need to regulate them [cryptocurrency exchanges] as trading platforms (取引プラットフォームとしての仮想通貨交換所を規制する必要性をみている)
と、仮想通貨取引に対する一定の需要を認める発言をしています。
フィリピンはベネズエラのようなインフレ率には達していないので単純に比較することはできませんが、世界の人びとは金融システムに対するオルタナティブ(代替)として仮想通貨をみはじめているということは間違いなさそうです。