五月雨まくらです。
前回の記事の
新興国の通貨危機は仮想通貨が本来の文脈で普及する重要な出来事だ
にTwitterで次のようなコメントをいただきました。
とても面白いテーマだと思ったので、早速記事にしてみようと思いました。
まず前回の記事では、通貨危機の起きているトルコやアルゼンチンなどの新興国では「法定通貨は信用できないから仮想通貨を買おう」という現象が起きていると述べました。これに対して、日本をはじめとする先進国では法定通貨に対する信頼が高く、仮想通貨が普及する理由にはなる可能性は低いです。
しかしみなさんもご存知の通り、日本では仮想通貨に対する関心が高いです。もちろん1番の理由は「投機対象として魅力的」であることですが、これを除外して考えても熱心な仮想通貨ファンが存在します。これはなぜでしょうか?
私の意見を端的に述べると、日本において仮想通貨が求められている大きな理由は「政府や企業の持つパワー(力)が国民のそれと比べて肥大化しすぎいる」ことが背景にあると考えています。そして仮想通貨はこのパワーバランスを是正する特質をもつのです。なぜならビットコインのPoW(Proof-of-Work)の分散化ネットワークではコンセンサス(同意)に政府や企業を必要としないからです。つまり仮想通貨は「政府や企業が別になくてもいい世界」を実現する手段となるのです。
今まで政府や企業への信頼は生活をしていくうえで不可欠でした。そのため彼らが横暴に振舞っても頼らざるを得なかったわけです。そこにビットコインのパラダイムがやってきました。そして国民は気づいたのです。「これは政府や企業が支配する世界への革命になりえるのではないか」と。
これが仮想通貨が日本をはじめとする先進国で普及する上で重要な価値だと私は捉えています。仮想通貨が生まれて少しずつ世界が変わる予感がしてきたのは私だけでしょうか?いやきっとそれに気づいてすでに動き始めている人たちはたくさんいます。みなさんも一緒に行動を起こしてみませんか。