兄弟同様に育った信彦を助けるために南光太郎は脱走した時の微かな記憶を頼りに暗黒結社ゴルゴムのアジト探しを開始しました。
しかしなかなか見つかりそうもありません。
光太郎は杏子に電話をかけます。
まだ携帯電話のない時代なので公衆電話からです。
光太郎「杏子ちゃん!その家は危険だ!すぐに支度するんだ!じゃあ!」
いきなり理由も説明せずにそんなことを言われて電話切られてもって感じです。
光太郎のバイクにバッタがとまっています。
「あの日もバッタが多かった…異常に…」
ナレーション
南光太郎の脳裏に誕生日の出来事がよみがえった…
その日は兄弟同様に育った信彦の誕生日でもあった。
光太郎と信彦は同じ日の同じ時間に生まれた。
回想シーン
光太郎と信彦、杏子、そして克美は誕生日パーティーに向かう船の上で楽しそうにはしゃいでいます。
そして会場に到着!!
杏子「ねえねえ!月影ゆかりじゃないあの人?女優の?」
克美「本当!月影ゆかり!」
光太郎「俺、ファンなんだ!最高!!」
なかなか熟女好みの光太郎です(笑)
光太郎「坂田龍三郎だ!有名な政治家だ!」
信彦「各界の名士ばかりだな!」
ノーベル医学賞を受賞者の黒松英臣も来ています。
総一郎「そろそろ支度をしなさい!今日はお前たち2人が主役なんだから!」
光太郎.信彦「はい!」
2人の誕生日パーティーが始まりました。
総一郎「皆さん!今夜はようこそ!紹介させていただきます!本日19歳になりました私の息子の信彦です!光太郎です!どうぞ宜しく!」
光太郎.信彦「宜しくお願いします!」
パーティーの参加者からの拍手が2人に
光太郎と信彦はケーキのロウソクを消します。
総一郎は坂田龍三郎、月影ゆかり、黒松英臣、そして大宮コンツェルンの会長の大宮幸一に2人を紹介!
総一郎「やあ〜光太郎と信彦です!」
光太郎.信彦「初めまして!」
総一郎「こちらは大宮会長!坂田先生!東都大の黒松教授、こちらはもう知ってるね!女優の月影ゆかりさん!」
月影ゆかり「宜しく!」
光太郎.信彦「宜しくお願いします!」
大宮会長「おお!立派な若者に成長したねえ!フフフフ!」
坂田先生「このくらいの頃から知ってるんだよ!君たちをねえ!」
黒松教授「ほお〜もう19歳になったのかあ…うーん」
さてパーティーもかなり進行して夜が深まってきました。
月影ゆかりが2人に接近してきます。
月影ゆかり「お誕生日おめでとう!」
光太郎と信彦の手にキスをする月影ゆかり
光太郎と信彦はお互いに目を合わせてニヤけています。
月影ゆかり「あなた達は選ばれし栄光の若者よ!しっかりね!」
光太郎と信彦は何のことやらさっぱり分からないといった表情をしています。
月影ゆかり「あら!何も知らないの?あなた達は明日の日食の時にね!」
総一郎「困りますなあ月影さん!息子達をからかわれては!!」
総一郎の顔色が変わり忠告するような表情で「月影さん!!!」
月影ゆかりの顔色も変わりました。
坂田先生、黒松教授、大宮会長も月影ゆかりに睨みをきかせています。
黒松教授「ハハハハハ!美人にはカクテルがよく似合いますよ!ほらどうぞ!」
黒松教授がカクテルを月影ゆかりに渡します。
月影ゆかり「私、酔っ払うと何を言ってるのか自分でも…ゴメンなさい!」
大宮会長「いや〜ともかくめでたい!!」
「ハハハハハハ!!」
笑う総一郎、黒松教授達
光太郎は怪訝そうな顔をしています。
その時に全身白コーデの光太郎と信彦の肩にバッタが止まりました。
バッタを振り落とす2人
すると突然バッタが大量発生!!!
「キャー!!」
悲鳴を上げる杏子
光太郎、信彦、杏子、克美はバッタに襲われて大変な目に遭っています。
総一郎も大宮会長と黒松教授も月影ゆかりも坂田先生も楽しそうです。
その様子を見て不思議そうな光太郎
しばらくするとバッタ騒ぎはおさまりました。
光太郎と信彦はお互いに顔を見合わせて呆気にとられています。
パーティーは終わり、光太郎と信彦は帰っています。
「明日の日食の時に一体何が起こるのか…父さんの書斎に行けばその手がかりがつかめると思った…僕と信彦は家に急いだ!」
光太郎と信彦が家にバイクで向かう途中、突然眩い光が!!!
2人とも眩しすぎて転倒!!
光太郎「信彦!!」
2人とも逃げようとしています。
大神官ダロム、バラオム、ビシュムが登場!!
ダロム「さあ!ご一緒に!我が御子よ!」
光太郎.信彦「ウアアア!!」
2人が気がつくとそこはゴルゴムのアジトで2人は裸にさせられタオル1枚の姿になっていました。
そして改造手術を受けていました。
信彦「光太郎!」
光太郎「信彦!」
ダロムが遺伝子操作ビームを放って改造手術!!
ダロム「創世王様!世紀王の石キングストーンをお授け下さい!」
ダロムの手にキングストーンが2個眩い光と共に降ってきます。
ダロム「あとは人間としての記憶を消し去ることだ!それで改造手術は完了する!」
「待ってくれ!」
そこに総一郎が飛び込んできました。
総一郎「約束が違う!記憶をなくすのだけはやめてくれ!」
ダロム「プロフェッサー秋月!光太郎と信彦はもはやあなたの息子ではない!世紀王ブラックサンなのだ!」(信彦はシャドームーンなんですけど…あと付けなんでしょうか…)
総一郎「やめてくれ〜!」
ダロムが遺伝子操作ビームで記憶を消そうとしているところに総一郎は飛び込み妨害します。
争った弾みで2人を繋いでいたコードが切れます。
光太郎は床に落ちます。
バラオムは総一郎に破壊光線を放ちます。
総一郎は破壊光線をまともに受けますが死んでません…
光太郎「父さん〜!」
総一郎「私に構わず逃げろ!逃げろ!」
光太郎「父さん〜!」
光太郎はほぼフルチン全裸にタオルだけの姿で逃走!
バラオムの破壊光線が襲いかかります。
そこにバトルホッパーがいました。
光太郎はバトルホッパーに乗って逃げます。
ナレーション
光太郎にとって信彦をゴルゴムのアジトに残して脱走したことが唯一の心残りである!
光太郎は杏子をバイクの後ろに乗せています。
ナレーション
光太郎は秋月杏子にゴルゴムの恐ろしさを話した。このまま秋月家に留まれば杏子にまで危険か及ぶかもしれないということ。
光太郎と杏子は東堂先輩が経営する喫茶店にやってきました。
杏子「ねえ、信彦兄ちゃんもしかして?」
光太郎「何を馬鹿な!今に帰ってくるよ!元気に!さあ!東堂先輩が待ってるぞ!」
光太郎「先輩!!光太郎です!東堂先輩!」
カウンターの下から狼の被り物をした東堂先輩が登場!!
杏子は「キャー」と驚きます。
東堂「やっ!」
東堂先輩は被り物を取ります。
光太郎「東堂先輩!」
光太郎は東堂先輩を慕っているようです。
東堂「君が信彦の妹さんか!」
杏子「秋月杏子です!宜しくお願いします!」
東堂「うん!あっ、あのね!部屋はいくらでも空いているから好きな部屋使っていいよね!うん!じゃ、宜しくね!」
東堂先輩は光太郎に鍵を渡します。
光太郎.杏子「ありがとうございます!」
光太郎「はい!杏子ちゃん!」
光太郎は杏子に鍵を渡します。
東堂「それからこっちの方も頼むね!宜しく!じゃ!」
東堂は荷物を持ってでかけます。
光太郎「ちょっと!先輩!どちらへ?」
東堂「海が俺を待ってるんだよ!」
光太郎「店は杏子ちゃんに任せてスキューバダイビングですか?」
東堂「杏子ちゃんなら大丈夫だよ!じゃな!」
東堂は車に乗り込み走り去ります。
かなりな無責任男の模様です。
光太郎「ちょっと先輩!!」
杏子「どうしよう?」
光太郎「ああ、お客さんだ!さあ、元気を出して!!」
杏子は中に入って「いらっしゃいませ!何になさいますか?」と接客してます。
東堂先輩は給料は払うんでしょうか?
ゴルゴムのアジト
ダロム「人間共はやがて滅びる!生き残るのは創世王に仕えし、我ら怪人!そしてほんの一握りの人間!」
大宮会長、黒松教授、坂田議員がダロムの後ろにいます。
3人はひざまずいて「大神官様!永遠の命をお授け下さい!」と懇願
「そのための改造をお願いします!」
「私も早く怪人になりとうございます!」
ナレーション
ゴルゴムの怪人は5万年生きられる。従ってゴルゴムのメンバーは皆、不死の生命力に憧れている。
ナレーション
ゴルゴムの手がかりになるものを少しでも知るため光太郎は女優の月影ゆかりに会いに向かった!
月影ゆかりのマンションの前でバイクを止めて歩いてマンションに入る光太郎
すると背後から怪しい黄色い光が!!!光太郎は気付いてません。
月影ゆかりの部屋の番号を入力して鳴らす光太郎
月影ゆかり「はい!」
光太郎「南光太郎です!是非お聞きしたいことがあるんです!お願いします!」
月影ゆかり「どうぞ!」
光太郎は中に入ります。
エレベーターに乗って307号室の月影ゆかりの部屋へ。
(と言うかなんで光太郎は月影ゆかりの部屋を知ってるんでしょう?普通に危ないですね(笑))
月影ゆかりが出てこないのでチェーンを破壊して中に入る光太郎!!
どう見てもかなり危ない人です!
月影ゆかりが応答した受話器がかけられずにぶら下がっています。
月影ゆかりの姿はありません。
ミカンが2つ床に転がっています。
隣りの寝室に向かう光太郎
ドアに爪で引っ掻いたような傷が付いています。そして血痕のようです。
中に入ると月影ゆかりが倒れていました。
光太郎「月影さん!月影さん!」
月影ゆかりの首には引っ掻いたような傷があり、既に絶命していました。
「封じられたんだ、口を!」
カーテンの向こうから物音がします。
そして「ウー」という唸り声
光太郎は警戒を強めます。
ゆっくりと物音がした方へ歩きます。
すると背後の天井からヒョウ怪人が登場!!
光太郎のお気に入りの上着を引っ掻いて破ってしまいます。
いつもいつも同じ服を着ている南光太郎です(笑)
ヒョウ怪人は猛獣そのもので凶暴です。
光太郎に襲いかかり、テーブルも花瓶も破壊!
そして簡単に壁を突き破ります。
もの凄い突進力です。
光太郎はドアを開けて部屋に入ってくるヒョウ怪人の足元に足を引っ掛けるという小賢しいマネをします。
しかし人間体でこの凶暴な怪人に勝てるわけもなくヒョウ怪人にぶっ飛ばされてベランダから転落!!!
仮面ライダーBLACKになって着地した光太郎!
するとヒョウ怪人もベランダから飛び降りて襲いかかります。
ヒョウ怪人はしかし急にビビったのか四つん這いになって逃走します。
「バトルホッパー!!!」
BLACKはバトルホッパーを召喚!!
どうもゴルゴムの皆さんは倉庫が好きなようでヒョウ怪人はどこぞの倉庫の中に入り込みます。
暗いところが好きということでしょうか?
倉庫の中に入ると逃げるのをやめて襲いかかるヒョウ怪人ですが、バトルホッパーに跳ねられます。
しかしノーダメージ
バトルホッパーを降りたBLACKとの一騎打ちです。
ヒョウ怪人は高く飛び上がります。
そして高いところに行き、飛んできたBLACKを叩き落とします。
ヒョウ怪人はあっちこっちに飛び回りBLACKを翻弄!
とにかく素早いです。
そしてヒョウ怪人の姿を見失うBLACK
いろんな物が置いてある倉庫ですが、大事なものだろうに業者の方はお気の毒です。
また背後の壁を突き破り、襲いかかってきたヒョウ怪人!
ヒョウ怪人の引っかき攻撃をまともに喰らうBLACK
身体が傷だらけになりそうです。
BLACKとヒョウ怪人は倉庫から海の中に転落!!
しかしすぐにジャンプして倉庫の一番上まで飛び上がるヒョウ怪人!そしてBLACK!
なかなかバトルシーンがいいですね。
ここでBLACKはいきなりライダーパンチ!!!
そしてライダーキックのWコンボ!!
間髪入れずに連射しています。
スーパー1までだったら何らかのダメージを与えてから必殺技の流れなのですがBLACKはいきなりの必殺技が結構あります。
ヒョウ怪人は爆散!!
ラストは歩道橋の上から街の人々を眺める光太郎と杏子
光太郎「皆、穏やかな顔してる!楽しそうだ!」
杏子「ええ!」
光太郎は迷子になっている赤い風船を発見し、杏子に持ってきます。
喜ぶ杏子
ナレーション
仮面ライダーは改造人間である!だが彼は悲しい運命に敗けたりはしない!人間の自由のために人類の敵ゴルゴムに立ち向かう!そしていつの日かゴルゴムにとらわれている秋月信彦を助け出して見せる!彼は心にそう誓うのだった!
戦え!自由の戦士仮面ライダーBLACK!
バトルシーンがスーパー1までよりずっと臨場感があっていいです。
ヒョウ怪人が一切言葉を発しないのも怖さを増しています。
怪人が人間の言葉を発してたら、所詮子供向け番組だなって印象になるんですが、ただ猛獣みたいに襲いかかってくるヒョウ怪人!
怖いです!!
ゴルゴムのメンバーだった有名な女優月影ゆかりさんですが、その死はどのように報じられるのでしょうか…?
南光太郎に限ったことではないですが、
仮面ライダーの皆さんは住居不法侵入罪をかなり犯していますね(笑)