光太郎達は旅行から帰ってきたばかりの無責任男東堂先輩の車に乗ってドライブしています。
光太郎「先輩!随分長い旅行でしたね!」
東堂先輩「店を君達の任せたんでつい帰る気がしなくなってさ!」
杏子「海が俺を呼んでいるなんてカッコつけちゃって!(笑)」
克美「呑気と言うか無責任と言うか(笑)」
東堂先輩「これでも人を見る目はあるんだ!おかげて店の方は大繁盛!!」
光太郎「先輩には敵いませんよ!」
東堂先輩の太鼓持ちの光太郎です。
しかし何の先輩なんでしょうか?大学のサークルの先輩ってわけでもなさそうです。
というより東堂先輩は普通に40代以上のおっさんです。
突然、追い越しをかけてくる暴走車2台!!
東堂先輩「何ちゅう奴らだ!ここは制限速度40キロだぞ!事故っても知らねーぞ!」
杏子「おじ様って見かけによらず運転のマナーはきちんとしてるのよね!」
東堂先輩「見かけによらずとは何だ!」
克美「怒らない!怒らない!褒めてるんだから!」
笑顔の光太郎
東堂先輩「褒めてるように思えないけどね!」
また別の暴走車が追い越しをかけてきました。
東堂先輩「いい加減にしろ!」
するとなんと今度は向こう側から逆走してくる車がやってきました!!
これは流石にたまりません。
1台の車が横転する事故になりました。
東堂先輩「だから言わんこっちゃない!」
東堂先輩は車を止めて降ります。光太郎達も降ります。
光太郎「先輩!すぐ救急車呼ばなくては!」
東堂先輩「そうだな!」
すると呼んでもないのに救急車がいきなりの登場!!
杏子「あら!もう救急車が来たわ!」
克美「誰が呼んだのかしら?」
光太郎は不思議そうな顔
東堂先輩は何を考えてるのか分かりません…
救急車が止まりました。
「邪魔ですからどいて下さい!急げ!!」
「大丈夫ですか?」
早速怪我人を救出する救急隊員
杏子「頼もしい救急隊員ね!」
克美「本当!ね?」
救急隊員は素早い仕事です。
しかし救急隊員は怪我人に何やらヒソヒソ話かけています。
「水木か?よくやった!!大丈夫か?」
頷く怪我人
「後でたっぷり礼があるはずだ!!さあ!!」
救急車は怪我人を乗せて走り去りました。
光太郎「変だな!」
東堂先輩「ん?何が?」
光太郎「何故警察は来ないんだろう?」
東堂先輩「それもそうだな…やっぱり俺、電話してくるわ!!」
さて怪我人を乗せた救急車は東都大学付属総合病院にやってきました。
マッドサイエンティストの黒松教授が勤務する病院です。
怪我人が運び込まれた後、黒松教授が登場!!
黒松教授「杉山君!人材の供給は順調にいっているようだね?」
杉山「はい!偽救急車というアイデアが当たりまして人材は充分です!」
黒松教授「うん!足りなくなったら計画的にどんどん事故を起こしてくれればよい!」
杉山「分かっております…」
杉山は立ち去ります。
黒松教授の心の中「後は治療したこの若者達を如何にしてゴルゴムの意志のままに動くテロリストに育て上げるかだ!」
相変わらずのキチガイぶりの黒松教授です。
ゴルゴムのアジト
ダロム「今度の黒松教授はどうやら期待して良さそうだな!計画的に仕組んだ交通事故の背後に偽の救急車を待機させるとはなかなかのアイデア…」
バラオム「次は一刻も早くゴルゴムの破壊工作員を作り、彼らを世界中に派遣し、人間同士が相討ち、テロがテロを生み、世界戦争を続発させることだ!」
ダロム「弱肉強食の世界戦争の結果、人類の大半は滅び、我々が淘汰する手間が省けるわけだ!で、今回の作戦にはどの怪人が良いか…」
ビシュム「トカゲ怪人でしょう!」
バラオム「よし!トカゲ怪人よ!出撃せよ!!」
不気味な容貌のトカゲ怪人が出撃の準備OKです!
キャピトラで東堂先輩が新聞を読んでいます。
早くもマスコミは偽救急車のことを嗅ぎつけて偽救急車出没と記事になっています。
東堂先輩「犯人の意図全くつかめず!苦悩の色深まる!!杏子ちゃん!ピクニックがダメになったってボヤいてるどころの騒ぎじゃないぜ!!」
杏子に新聞記事を見せるために新聞を渡す東堂先輩
杏子「そうか!私達偽救急車事件の1つにぶつかったってわけね!じゃあ警察の取り調べ受けたの仕方がないわ!」
克美「うん…でも負傷者を誘拐するなんて変ね…」
光太郎は月影ゆかりのことを思い出します。
「あれは僕と信彦の19才の誕生日だった…」
回想シーン
月影ゆかりが光太郎と信彦に近付いて誕生日を祝福しています。
月影ゆかり「あなた達2人は選ばれし栄光の若者よ!しっかりね!」
月影ゆかり「あなた達は明日の日食の時にね!」
総一郎「困りますな月影さん!息子達をからかわれては!!」
月影ゆかり「えっ?」
月影ゆかりに睨みをきかす総一郎、坂田議員、黒松教授達
黒松教授「ハハハハハ!美人にはカクテルがよく似合いますよ!さあ!どうぞ!!」
月影ゆかり「あたし!酔っ払うと何を言ってるのか自分でも…」
光太郎の心の声「ゴルゴムによって囚われた信彦を助け出そうと僕は手がかりを求めて、まず女優の月影ゆかりを訪ねた…しかし月影ゆかりは口を封じられていた…」
回想シーン
月影ゆかりが倒れています。
光太郎は「月影さん!月影さん!」と声をかけますが、月影ゆかりは既に絶命していました。
彼女の首には引っかかれたような傷があります。
ヒョウ怪人が光太郎に襲いかかってきました。
ヒョウ怪人の攻撃で花瓶が割れています。
光太郎の心の声「その後次々と襲ってくるゴルゴムの怪人達の後ろに必ず存在するゴルゴムの影はなんだ?彼らは皆社会の重要な地位に就いている。犯罪を背後から操っている。信彦はどうなっているのだろうか…ゴルゴムのアジトはどこにあるのか…」
ノミ怪人の時の黒松教授やオオワシ怪人の時の坂田議員、サイ怪人の時の大宮会長を思い出す光太郎
光太郎はいても立ってもいられずキャピトラを飛び出していきます。
光太郎は黒松教授を訪ねて東都大学付属総合病院に行きました。
黒松がこの病院にはいないと嘘をつく医師
「黒松教授はこの病院の院長を辞職されて先月の末にアメリカの大学へ研修のために出張されました。大宮コンツェルンの基金を得て行かれたのです。」
光太郎は大宮コンツェルンを訪ねます。
大宮会長の側近が光太郎に応対します。
「大宮会長は多忙でお会いできませんが、私共に黒松教授の研修先を聞かれましてもさっぱり分かりませんな…」
光太郎「しかし大宮基金による留学でしょ?」
「確かにそうですが、金を出しても研究には口を出さん、学問の自由を尊重するというのが大宮会長の持論です。当然黒松教授の居所など追求しないわけでして!あなたのご質問にはお答えできません!悪しからず!」
揃いも揃ってしらばっくれるのが上手いです。
大宮コンツェルンを後にした光太郎
光太郎の心の中「惚けてるな…必ずゴルゴムの化けの皮を剥がしてやる!」
光太郎は夜バイク走行中に偽救急車を発見!!
光太郎「あいつらは!!」
光太郎がバイクで近付くと突然木が倒れてきます。
光太郎のバイクは転倒!
偽救急車は走り去ります。
また木が光太郎に向かって倒れてきました。
避ける光太郎
夜の暗闇の中トカゲ怪人が登場!!
グロすぎます。恐竜みたいです。
トカゲ怪人と戦う光太郎
正直触るのも汚い感じのトカゲ怪人です。
トカゲ怪人の尻尾で殴られる光太郎
「変身!!」
光太郎はジャンプして仮面ライダーBLACKに変身します。
巨大なくせに動きが素早いトカゲ怪人は仮面ライダーBLACKにビビったのか逃走します。
BLACK「証拠が消されてしまった…」
杉山は東都大学付属総合病院の敷地の中、妻と子供と一緒にいます。
杉山の妻「パパに遊園地連れて行ってもらおうね!」
子供「うん!」
そこに黒松教授が登場!
杉山「先生!」
黒松教授「やあ!昨夜のことは聞いたよ!頑張っているようだね!」
杉山「はい!」
黒松教授「きっといいボーナスが出ますよ!楽しみにしていたまえ!」
杉山「ありがとうございます!」
黒松に頭を下げる杉山
杉山の妻「一家3人交通事故による怪我を治していただいた上に事故で職を失った主人に仕事の世話までしていただいて!」
黒松教授「いやいやいや!あっ!坊やもすぐに歩けるようになるからね!頑張るんだよ!」
子供「はい!頑張ります!」
東堂先輩は車を走らせています。
突如対抗車線からバイクが突っ込んできました。
正面衝突する東堂先輩の車とバイク
バイクの男はぶっ飛ばされます。
東堂先輩は車から降りて男に近付きます。
東堂先輩「大丈夫か?おい!!南!!おい!」
ウィンクする男
東堂先輩「冗談きついよ…」
光太郎「大丈夫です!早く逃げてください!」
バイクの男は南光太郎でした!!!
光太郎は真相を突き止めるべく東堂先輩と協力して自分が囮になることを選んだのでした。
東堂先輩「上手く行くかな…」
光太郎「早く!」
東堂先輩は車で立ち去ります。
光太郎は笑って手で合図
偽救急車がやってきました。
光太郎は運び込まれます。
光太郎は杉山の肩に手を置きます。
杉山「どうした?」
光太郎「ここは?」
杉山「救急車の中だ…お前は今そこで事故を起こして…」
光太郎「そうですか…ありがとうございました!」
光太郎は腕を押さえて痛がって見せます。
杉山「その様子では傷も大したことないようだな…」
光太郎「はあ…この程度の怪我は…」
杉山「頼もしい奴だ!この病院で傷の手当をしたらひと暴れしてみないか?」
光太郎「暴れられるんですか?」
杉山「ああ…」
光太郎「そいつはいいや…」
偽救急車で運び込まれた男達が集っています。
「明日からいよいよ屋外のリハビリテーションだな…」
「いたれりつくせりの病院じゃないか!皆、張り切って行こうぜ!!」
「おお!」
光太郎もそこにいて笑顔を見せます。
「それでよ!この訓練に耐えたら随分いい生活ができて外国にだって行けるんだってよ!」
「よーし!やるぞ!!」
盛り上がっているところに黒松教授がやってきます。
黒松教授「どうしたんですか?静かにベッドに入って!!」
一斉にベッドに入る患者たち
光太郎もとっさに顔を隠します。
光太郎の心の声「この純情そうな若者達を相手に奴らは何を企んでいるのか…?」
翌日、患者の男達は自衛隊みたいな格好をして岩山で訓練することに
杉山「ここにいる者は皆事故による障害、あるいは貧困を黒松教授の援助によって救われた者ばかりである!そうだな美月?」
美月「はい!そうであります!」
杉山「うん…そこで!今日こうして立派な身体に立ち直らせていただいたことの幸せを噛み締め、これからはご恩返しのつもりで激しい訓練に耐えてもらいたい!分かった者は一歩前へ出ろ!!」
一同一斉に「はい!!」
前に出る男たち
光太郎の心の声「そうか…ゴルゴムめ!他人の弱みにつけ込み飼いならしていくつもりか…」
黒松教授は離れた高いところから高みの見物しています。
本格的なバトル訓練をする男たち
黒松教授の心の声「今度こそ計画を成功させ、誰よりも早く怪人にして貰わなくては!」
杉山「攻めが甘い!!」
杉山「よし!撃て!!モタモタするな!!」
スパルタ式の激しい訓練です。
杉山「どけ!しっかりやるんだ!!」
ちょっとでもモタモタしてると杉山の厳しい言葉が飛んできます。
「はい!」
杉山「気合を入れろ!脱落者には死あるのみだ!急げ!!立て!立つんだ!!」
黒松教授「うーん!杉山の奴!ハッハッハ!なかなかやるじゃないか!うーん!!」
満足そうな笑いを見せる黒松教授
光太郎も男たちの体力に驚いています。
光太郎の心の声「皆、恐るべき体力だ…そしてこれは最強のテロリストを作る訓練ではないか…」
爆弾を投げ合い激しい爆発が起きています。
1人がついに根を上げました。
「もう嫌だ!!嫌だ!!!やめさせてくれ〜!!!」
「そうだ!やめさせろ!!」
男たちは一斉にやめさせてくれコール!!!
激しすぎる殺人的な訓練に耐えられなかったのです。
杉山「静まれ!!!」
杉山は威嚇して男たちの足元に発砲!!!
杉山「抵抗する者は射殺するぞ!!」
光太郎「こんな馬鹿な訓練はやめろ!!」
杉山「貴様から血祭りにあげてやる!!」
光太郎に銃を向ける杉山
光太郎「あんたにそんなことはできない!!」
杉山は光太郎を撃つことができません。
ビビって銃をおろしてしまいます。
そこに黒松教授を乗せた車がやってきました。
黒松教授が車から降りて顔を出します。
杉山「はっ…先生!!」
光太郎は帽子を取って顔をはっきりと黒松教授に見せます。
光太郎「黒松教授!あんたの正体を見たぞ!」
黒松教授「お前!!いつの間にここへ?」
杉山「先生!こいつをご存知ですか?」
黒松教授「せっかくの私の計画を水の泡にするとは!!おい!直ちにこの裏切者を処刑しろ!!」
男たちは恩を感じている黒松教授の言葉に反応します。
光太郎「皆!騙されるな!!」
黒松教授「おまえ達の命を救ったのはこの私だぞ!!」
杉山は光太郎に銃を向け、男たちも銃を手に取り、光太郎に銃を向けます。
光太郎「皆!騙されるな!!皆が傷を負った交通事故も全てあの黒松教授が仕組んだことだ!」
光太郎は杉山を見ます。
光太郎「杉山さん!」
銃を投げ捨てる杉山
男たちも銃を投げ捨てます。
光太郎「黒松教授!善良な若者をこのようにするとは許さん!!!」
光太郎の十八番の許さんがでました(笑)
黒松教授「邪魔者めが!!」
ここで突然空がどんよりと曇ります。
晴れ渡っていた天気だったのに妙です。
何やら雷が落ちて大爆発!!!
爆発したところからトカゲ怪人が登場!!
突進してくるトカゲ怪人
男たちは化け物であるトカゲ怪人にビビりまくっています。
皆、避けてトカゲ怪人の突進をまともに受けたのは光太郎
光太郎「皆!逃げろ!!」
トカゲ怪人の尻尾でぶたれてぶっ飛ばされる光太郎
光太郎が怒りの表情を見せます。
光太郎「変〜身!!」
仮面ライダーBLACKに変身する光太郎
今日も身体から湯気が出まくりです。
「仮面ライダーBLACK!!」
カッコつけたポーズもいつも通り
黒松教授「あともう一歩というところで!」
黒松教授はヤバくなったので車で逃走
トカゲ怪人が負けるのは分かっているようです。
トカゲ怪人も善戦はしています。
BLACKはチョップでトカゲ怪人の自慢の尻尾を叩き切ります。
しかしトカゲ怪人なだけに尻尾は再生します。
BLACK「尻尾が再生した…」
トカゲ怪人の迫力のある攻撃に翻弄されるBLACK
BLACKの心の声「これじゃいくら戦っても無駄だ…奴の大口を破壊するより他あるまい!バトルホッパーと連動して戦うのだ!」
BLACK「バトルホッパー!!!」
バトルホッパーを召喚するBLACK
バトルホッパーに跳ねられるトカゲ怪人
その後のバトルホッパーから逃げるトカゲ怪人の絵面がなかなか滑稽です。
またもバトルホッパーに跳ねられるトカゲ怪人
BLACKはキングストーンを光らせてパワーを蓄えます。
「ライダーパンチ!!」
ライダーパンチが炸裂!!
倒れて立ち上がったもののふらついているトカゲ怪人
「ライダーキック!!」
トカゲ怪人のキモい顔にライダーキックが炸裂!!
トカゲ怪人は爆散!!
BLACK「ありがとう!バトルホッパー!!」
バトルホッパーはいいえ〜と言いたげに頭を横に振っています。
杉山の一家は引っ越しの準備をしています。
息子のワタルが杉山の手伝い
奥さん「ワタル!大丈夫?偉いねえ!」
杉山「先乗ってろ!」
奥さん「はい!じゃあ行こうか!」
ワタルを連れてトラックに乗り込む奥さん
そこに光太郎がやってきます。
杉山「光太郎さん!どうも!取り返しのつかないところ助けていただいて本当にありがとうございました!!」
光太郎「いや…本当に皆目が覚めてよかった…」
杉山「もう一度田舎へ帰って出直します!」
頷く光太郎
杉山「じゃ!」
光太郎「坊やも奥さんもお元気で!」
奥さん「ありがとうございます!じゃあ行こうか!」
まだトラックに乗っていなかった奥さんとワタル
杉山「じゃあ!」
奥さん「良かったね!お兄ちゃん〜」(聞き取れません。)
光太郎「トオル君頑張れよ!」(ワタルなんですけど(笑))
ワタル「うん!!」
光太郎「それじゃあ!」
杉山「いろいろとありがとうございました!」
トラックは走り去ります。
ワタル「バイバイ!バイバイ!!」
身を乗り出して光太郎に手を振るワタル
ナレーション
南光太郎はゴルゴムの陰謀を砕くことができたが信彦の手がかりは依然として得られなかった。信彦よ!君はどこにいるのか…その行方が分かるまで光太郎に安らかな日々は訪れないのだ!
光太郎が相変わらずおっさん相手にも偉そうです。何気に子供の名前を間違える光太郎です。
黒松教授ですがノミ怪人編に次ぐ作戦の失敗となりました。ゴルゴム内での立場もヤバくなってきてますね。
もし黒松教授が望み通りに怪人になれたとしたら何怪人が似合うでしょうね。
ゴキブリ怪人といったところでしょうか…