昨日、メジャーリーグの公式戦の全日程が終了しました。
今回は大谷翔平の今季成績を見てみます。
大谷翔平(エンゼルス)打率2割5分7厘 46本塁打100打点 出塁率3割7分2厘 OPS.965
23試合登板9勝2敗、防御率3.18 130.1イニング 156奪三振
rWAR9.0 fWAR8.1
rWARとfWARの両方で両リーグ1位!!!
これでMVPは確定的と言われている大谷です。
遂に二刀流でシーズンを完走するという快挙を達成しました。MLB4年目で初の快挙、NPB時代を含めても初の快挙です。
期待されたホームラン王はならず。
後半戦の失速がかなりひどかったです。
前半戦84試合で33本塁打に対して後半戦はわずかに13本塁打…71試合で打率は2割2分9厘、13本塁打、30打点…
前半戦はホームラン打つたびに書いてたのに、あまりの失速ぶりにALISで大谷の記事を書くことはなくなってました。
疲労、敬遠攻め、エンゼルスの他の打者がショボすぎて大谷1人にマークが集中している、オールスターのホームランダービーに出たことの弊害、いろいろと言われていました。
実際、一番気になったのはAbemaで中継観ていて速球が打てなくなってしまった、外角のボールが打てなくなってしまった、この2点です。
前半戦は97マイル、98マイルの速球をホームランにしてたのに、後半戦は変化球を打ったホームランばかりで速球系を打ったのは44、45号の2本だけ、しかも94マイル弱のボールでした。
MLBでは平均レベルの速球を2本やっとこさ打っただけでした。
48本塁打でホームラン王獲得したゲレーロJr、ペレスは速球をホームランにしていました。ゲレーロJrはチャップマンからホームラン打ってましたし、ペレスも99マイルの外角に外れたボール球をホームランにしていました。
この差が大きかったです。
そして引っ張ってライトスタンドにホームランを叩きこもうという意識が強すぎたのか、外角のボールに全く対応できなくなってしまいました。
本来、大谷はセンターへのホームランが多く、流し打ちのホームランも打てる打者です。
しかし後半戦はレフト方向へのホームランは1本も出ませんでした。
外角のボールは見逃す、そして誤審でストライクと言われるというパターンも目立ちました。
前半戦終了時点で2位のゲレーロJrの28本とは5本差ありました。そしてペレスなんて21本しか打っておらず、全く警戒してませんでした。
ホームラン王を期待してただけに残念でした。
後半戦の打撃内容はかなり悪かっただけに
MVPには多少の違和感はあります。
しかし大谷は投手としてのWARも高く、投打合算すると両リーグ1位なのです。
打撃だけならゲレーロJrです。大谷とは打撃の確実性が違いすぎます。
ペレスはホームランは打つが、四球を選ばないでボール球に手を出しまくるプレースタイルのせいで出塁率が低いです。そしてOPSも.859と高くはないです。
rWARは5.3ですがfWARは3.4しかなくMVP獲得は論外でしょう。
ということで大谷はMVPを恐らく獲得するでしょう。ホームラン王よりもMVPの方が価値があることは言うまでもありません。
ポストシーズンに出場する日本人選手はゼロということでちょっと寂しいですが、どのチームがワールドシリーズを制するのか楽しみですね。
しかし大谷のホームランは本当にどれも豪快で美しいものばかりです。