冒頭、坂田龍三郎議員の前で1人のバイオリニストが演奏をしています。
坂田議員の秘書らしき女がいます。
秘書「これからあなたの本当の才能をテストします!」
バイオリニスト「本当の才能?」
坂田議員「18世紀の音楽家タルティーネは夢の中で悪魔に魂を売り、その代償として世にも美しい音楽を作曲した!それが…」
バイオリニスト「悪魔のトリル!」
突然、部屋の照明が暗くなり、楽譜が風でなびきました。
バイオリニストは怯えてる様子
秘書「さあ!」
秘書に迫られて悪魔のトリルを演奏するバイオリニスト
悪魔のトリルの美しい音色が響き渡ります。
突然部屋の中の花瓶が割れます。
そしてバイオリニストは倒れてしまいます。
坂田議員と秘書は部屋を出ていこうとします。
バイオリニスト「坂田先生!」
坂田議員「悪魔さえ心を開き魂のすべてを打ち込む!そうでなければ役に立たん!」
バイオリニスト「待ってください!先生!!」
坂田議員も秘書も部屋を出ていきました。
バイオリニスト「待ってください!もう一度だけ!」
バイオリニストは後を追おうとしますが部屋は外から鍵がかけられていました。
そして奥の部屋からミンミン言いながらセミ怪人が登場!!
可哀想なバイオリニストは首に何やら針を飛ばされて刺さり、あえなく死亡しました。
さて光太郎はバイクで公園にやってきました。
するとバイオリンでタマホームの曲を弾いている女の子を発見!!
光太郎はベンチに腰掛けてゆっくり鑑賞!!
すると紙飛行機がどこからか飛んできました。紙飛行機を拾う光太郎
すると「すみませ〜ん!それ私の!」となんとバイオリン弾いていた女の子が声をかけてきました。
光太郎「あっ、これ?はい!」
女の子「ありがとう!」
女の子は紙飛行機を広げます。
するとそこにはメッセージが書かれていました。
バイオリンのおねえちゃんへ
きのうはごはんをのこさないで全部食べてかんごふさんにほめられました。
メッセージを読んで嬉しそうに微笑む女の子
女の子「英男君だいぶよくなったのね!」
女の子は遠くに向かって手を振ります。
手を降った相手は近くの病院に入院している英男君です。窓から顔を出して女の子に手を降振っています。
女の子「英男君はね、もう2ヶ月も入院してるのよ!」
光太郎「紙飛行機が英男君の手紙?」
女の子「ええ!毎日定期便!英男君はね、私のたった1人のファンなの!うふ!」
嬉しそうに英男君に手を振る女の子
ゴルゴムのアジト
バラオム「音楽!愛と夢と美を奏で安らぎと希望を与える!フン!戯言だ!」(相当ひねくれているのは間違いありません。)
ダロム「人間が美しいと思い込んでいる音楽を恐ろしい音波に変えよう!」
バラオム「我らの道具となる豊かな才能を持った人間もまもなく発見されよう!」
ビシュム「その者の奏でる音楽が美しければ美しいほど恐ろしいことが起こる!」
ダロム「セミ怪人よ!」
ゴルゴムのアジトでもミンミン言ってるセミ怪人です。
光太郎は女の子を待ち伏せしています。(危ないですね!)
光太郎「あっ!百合ちゃん!」(女の子の名前は百合です。すぐに名前を聞き出し仲良くなったらしい光太郎です。)
百合はバイオリンのオーディションを受けてきたところです。
見るからに落ち込んでいる百合
光太郎「どうだった?」(落ち込んでいる様子見たら分かるでしょうって感じです。)
百合は答えません。
光太郎「そうか…このオーディションで選ばれればヨーロッパに留学して本場のバイオリンを勉強できるって楽しみにしてたのにな…」
百合「選ばれた人、大会社の社長の娘さんだって…大金持ちのお嬢さんなのよね…私、やっぱり才能ないんだ…」
光太郎「そんなことないよ…音楽のことは分からないけどさあ、君のバイオリンを公園で聞いた時なんかホッとするような気がした…君の音楽は素晴らしいよ!」
百合「やめて!光太郎さんには分からないよ!」
百合は走り去ります。
ちょっとだけ走ったところでベンチに座って泣き崩れる百合
そこに坂田議員の秘書が歩み寄ります。
秘書「あなたの才能はずば抜けていたわ!それなのに何故落ちたと思う?お金!お金の力!優勝者の父親は大学に多額の寄付をしているの!楽器は数千万円のストラディバリウス!自費でいくらでも留学できるお金持ちなのにオーディション合格の名誉がほしくてあなたの才能を踏みにじったのよ!」
百合は何も言えません。
秘書「悔しくはない?」
百合を煽る坂田議員の秘書
街中で悪魔のトリルを聴いた人が運転を誤り、交通事故が多発します。
テレビを観てる家でも悪魔のトリルの演奏をテレビで観た家族が怪音波に苦しみ、テレビは爆発する事件が起きます。
街中がカオス状態です。
光太郎は車の近くで倒れている人達に「大丈夫ですか?」と声掛けて回っています。
しかし光太郎も怪音波に苦しんでいます。
光太郎「一体どこから音が?」
その時光太郎はバイオリンを弾いている百合の姿を発見!!
光太郎「あれは!」
光太郎が走っていくと百合は逃げました。
光太郎「百合ちゃん!」
光太郎は百合を追って森の中へ
何やら変な音がします。
光太郎は恐る恐る音のした方に近寄ります。
すると木に爪で引っかいたような傷がついてます。
光太郎は上を見上げます。
しかし何者もいません。
その時背後に百合がいることに気付いた光太郎!
光太郎「百合ちゃん…やっぱり君が…」
百合は悪魔のトリルを演奏し始めます。
光太郎「百合ちゃん!」
百合に駆け寄る光太郎ですが悪魔のトリルの怪音波に神経やられます。
耳を塞いで苦しむ光太郎
光太郎「やめろ!ウアアア!君はゴルゴムに操られている!」
苦しむ光太郎に背後からセミ怪人が襲いかかります。
セミ怪人にマウントポジションを取られて口吻で刺されそうになる光太郎ですが、これはかわします。
光太郎「分かったぞ!百合ちゃんが弾くバイオリンの音を貴様が怪音波に変えていたんだな!」
セミ怪人は光線を発しますが避ける光太郎
そして変身ポーズもなく、言葉もなく仮面ライダーBLACKに変身します。
セミ怪人の左肩にパンチを決めるBLACK
すると「あっ!ああっ!」
なんと百合が左肩にダメージを受けて痛がります。
BLACK「百合ちゃん!」
今度はセミ怪人の腹にパンチを決めるBLACK
すると「ああっ!」
百合が腹部を押さえて苦しんでいます。
BLACK「百合ちゃん!」
これでBLACKが攻撃を躊躇しだしたためセミ怪人は勢いを増しました。
BLACK「そうか…怪人を攻撃すればそのダメージはすべて百合ちゃんに跳ね返るのか…」
セミ怪人の攻撃をかわすだけで防戦一方のBLACK
BLACK「怪人を倒せば彼女も!」
百合は復活してバイオリンを奏でます。
BLACKはどうにかセミ怪人を追い払うのが精一杯!
セミ怪人は姿を消しました。
百合も姿を消しました。
BLACK「百合ちゃん…」
百合はまたいつもの公園に来ています。
英男君は百合に向かって紙飛行機を飛ばします。
英男「お姉ちゃん〜」
百合の目の前にナイスコントロールで落下した紙飛行機
しかし百合は気付いたのに拾わずに無視します。
心配した英男君は病院を抜け出して百合のところへ
百合は立ち去ろうとしていました。
英男「お姉ちゃん!」
百合は英男君を見ると首を横に振って逃げます。
英男「お姉ちゃん!待って!」
光太郎がバイクで走ってきたところに杏子と克美がいました。
杏子「光太郎さん!光太郎さん!大変よ!英男君がいなくなっちゃったの!」
光太郎「英男君が!」
克美「うん!私達お見舞いに来たのよ!そしたら!」
杏子「病院で大騒ぎになってるの!」
光太郎「もしかしたら…」
胸騒ぎを覚えた光太郎は公園にやってきます。
そして落ちている紙飛行機を発見する光太郎
光太郎「英男君!百合ちゃん!」
2人を探す光太郎
英男君はすぐに見つかりました。
光太郎「英男君だね?百合ちゃんに会ったのかい?」
英男「お姉ちゃんどうしたの?変なんだ…前とは全然違う人みたいなんだ…」
光太郎「百合ちゃんはきっと俺が助け出す!だからここでじっとしているんだ!」
光太郎は英男が百合が入っていくところを見た建物に侵入
そこには坂田議員と秘書、そして百合達バイオリニスト達がいました。
坂田議員「おまえ達は悪魔のトリルのセミ怪人変奏曲をレコードにして世界中にばら撒いてやる!どんな恐ろしいことになるか!ハハハハハ!」
百合達は悪魔のトリルを演奏します。
ドアの隙間から部屋の中の様子を覗く光太郎
光太郎「百合ちゃん…」
セミ怪人が悪魔のトリルを怪音波に変えます。
光太郎は怪音波にダメージを受けています。
頭を抱えて苦しむ光太郎
部屋の中に倒れ込む光太郎
坂田議員達も流石に光太郎に気付きます。
光太郎「百合ちゃん!逃げるんだ!さあ皆も早く!」
百合「嫌よ!」
光太郎「君はどんな恐ろしいことをしているのか分かっているのか!君みたいな優しい子が何故なんだ?」
百合「美しい音楽を演奏すること、それが私の夢だった!でも音楽の素晴らしさが本当に分かる人なんていない!皆、お金で動いているんだわ!だから復讐するのよ!」
坂田議員「そのとおり!丁度よいところに来た南光太郎!大神官様達に素晴らしい土産ができる!」
光太郎「誰だ?」
坂田議員の顔は暗くて光太郎には見えてません。
百合達は悪魔のトリルを演奏
光太郎「うっ!やめろ!!」
苦しむ光太郎
光太郎「百合ちゃん!君は音楽の素晴らしさが分かる人なんていないと言ったね!」
光太郎は苦しみながらも紙飛行機を百合の足元に投げます。
紙飛行機を見て百合の顔色が変わります。
光太郎「君は毎日英男君が早くよくなるようにと祈りを込めてバイオリンを弾いていた!英男君にはそれが分かっている!そして君にもだ!だから君は今日公園に行ったんだ!」
激しく動揺している百合
光太郎「目を覚ますんだ!君に人を苦しめる音楽が弾けるわけがない!」(弾いてるんですけど(笑)交通事故起こさせてたし。)
「君は操られているだけなんだ!」(100%催眠にかかっているとかではなく少しは自分の意思はあるようです。)
弓をポトリと落とす百合
そこにセミ怪人が登場!!
暗いところにキモすぎるシルエットが浮かび上がっています。
そしてガラスを割って部屋に入ってきます。
セミ怪人は洗脳光線を出しました。
百合達は頭にヘアバンドをつけられており、ヘアバンドに取付けられている機器が赤く点滅します。
弓を拾って悪魔のトリルを演奏する百合
光太郎「やめろ!ウワワワ!」
頭を抱えて苦しむ光太郎
セミ怪人が光太郎に襲いかかります。
光太郎は建物から出て森の中へ逃げ込みます。(ノミ怪人の時もこの森で戦っていたと思うんですが。)
セミ怪人だけでなく百合達も森の中へ光太郎を追ってきて悪魔のトリルを演奏
セミ怪人は鋭い口吻で光太郎に襲いかかります。
またも光太郎のお気に入りの上着を貫通しました。幸い光太郎はノーダメージ
セミ怪人にぶっ飛ばされる光太郎
ここで光太郎の怒りが頂点に達します。
「変〜身!!」
仮面ライダーBLACKに変身する光太郎
相変わらず身体から湯気が出てるBLACKです。
「仮面ライダーBLACK!」とカッコつけたポーズを取るBLACK
なんとBLACKは百合達からバイオリンを奪い取り、投げるという暴挙に及びます(笑)
バイオリン取られただけなのに百合達は何故か気を失います。
セミ怪人の肩にキックを決めるBLACK
するとやはり百合がダメージを受けています。
百合「やるがいいわ!私達を傷つけたいのならね!」
BLACK「セミ怪人を倒すことは百合ちゃん達を倒すことになる…」
攻撃を躊躇うBLACK
セミ怪人の光線がBLACKに命中します。
セミ怪人は倒れたBLACKにマウントポジションを取り、口吻でBLACKのボディーに注射!!
BLACKは刺されたまま身動きできません。
坂田議員と秘書も観戦に来ています。セミ怪人が優勢なので嬉しそうです。
「このままでは力尽きてしまう…何とかして百合ちゃんと怪人の結び付きを断ち切らなければ…」
BLACKは百合達を傷付けずにセミ怪人を倒す方法を考えています。
「そうだ…あの時…」
BLACKはセミ怪人が額にある第三の目から光線を発して百合達を洗脳したことを思い出します。
「額にある第三の目だ…あの目に秘密がある…」
BLACKはセミ怪人を跳ね飛ばして、なんといきなりの必殺技ライダーパンチ!!
ライダーパンチはセミ怪人の額にある第三の目に直撃しました。
すると百合達を洗脳していたヘアバンドに付いてる洗脳機器が壊れます。
気を失う百合達
そしてBLACKはキングストーンを光らせて力を蓄えてからのライダーキック!!
セミ怪人はぶっ飛ばされて爆散!!
坂田議員と秘書はヤバくなったのでこっそりと逃走!
百合が気が付くとBLACKが勝利の余韻に浸ってました。
また百合は公園でタマホームの曲を弾いています。百合のファンの光太郎も一緒にいます。
百合「英男君、許してくれないわね…私、あんな酷いことをして…皆を傷つけてしまったんですもの…たった1人のファンもなくしちゃった…」(光太郎は百合の大ファンですが。)
光太郎「君が悪いんじゃない…誰だって人を憎みたくなることはある…そこに付け込んだ悪い奴がいたんだ…でもそれは本当の君じゃない…毎日毎日、英男君がよくなるようにバイオリンを弾いてた君が本当の君なんだよ!」(百合が可愛いから特別優しい光太郎です。)
百合は黙っています。
その時「お姉ちゃん!!」と声がします。
振り返ると英男君が手を振りながら百合の方に走ってきてました。
光太郎と百合は見つめ合って笑顔
百合は「英男君!」と英男に歩み寄ります。
英男「僕、約束守ったよ…治ったらここだよって言ってただろ…」(聞き取りにくいです。)
百合は「英男君!」と言って涙ぐんでいます。
英男は「行くよ!」と紙飛行機を飛ばします。
ナレーション
人間の心は弱い。そんな弱さに爪を立て引裂こうとする恐るべきゴルゴム。改造人間仮面ライダーは人と人との美しい絆を守るため人類の敵ゴルゴムに立ち向かう。戦え!仮面ライダーBLACK!
百合ちゃんですがとても可愛いですね。杏子や克美よりも可愛い女優です。
坂田龍三郎議員はこれでオオワシ怪人の第6話に続き2度目の作戦失敗です。
しかしこんな議員がいたら嫌ですね。