ゴルゴムのアジト
信彦がカプセルの中に入れられています。保管していたカプセルをまた出してきたダロム
ダロム「シャドームーンを次期創世王とせよ!創世王様の仰せだ!早く元気を回復し、ゴルゴムの新しい創世王となられよ!」
バラオム「それにしても悔やまれる!2人を勝負させ、最後の選別をしたかった!」
ダロム「言うな!逃げ出した奴のことなど!」
ダロムはカプセルを上に放り投げます。カプセルは飛んでいきました。
ナレーション
暗黒結社ゴルゴムの創世王は5万年を生きる超生命力を持っている。その創世王を誕生させるためゴルゴムは2人の世紀王を作り出し、2人を戦わせて生き残った方を創世王にするのである。
バラオム「逃げたブラックサンにも太陽の石キングストーンが埋め込まれてある!早く取り返さなければ!」
ダロム「人間共の抹殺、文化文明の破壊!これこそゴルゴムがこれからなさねばならぬ仕事!創世王はそう仰せられておる!」(恐ろしいですね…)
バラオム「しかるにキングストーンエネルギーを敵に回せば恐ろしい威力!我らが計画を必ず奴は邪魔するぞ!傲れる人間共に恐怖を与え、更に奴を血祭りに上げる手立ては?」
ここで2人のやり取りを黙って聞いていたビシュムが口を出します。
ビシュム「一挙に2つを解決するよい方法があります!」
ダロムとバラオムはビシュムを見ます。
ビシュムは何やら合図をしました。
すると大きな絵画が出てきました。
街が焼け野原になり、ビルは崩壊している地獄絵図です。そして中央には仮面ライダーBLACKの首が描かれています。
バラオム「おお!これはブラックサンの首ではないか!しかし誰が奴の首をはねるのだ?」
ビシュム「クワゴ怪人が適任かと思います!」
ダロム「うん!目覚めよ!我が愛しの怪人達よ!」
ダロムの声が響き渡り、長い眠りについていた怪人達が目覚めます。
クワゴ怪人が目覚め、オオワシ怪人、サイ怪人が目覚めました。
コウモリ怪人は飛び回っています。
さてもう殆ど見ることもなくなった感のある蒸気機関車が走っています。やはり80年代って感じの映像です。
機関車の中の乗客は外の風景を楽しんでいます。
「ママ!川だよ!」
「本当だ!」
人目を気にせずイチャついているカップルもいます。
蒸気機関車はトンネルに突入しました。
慌てて窓を締める男の子の母親
しかし排気ガスが車内に…
運転手はトンネルの中に行く手を阻むように立ちふさがっている影を発見!!
慌てて急ブレーキ!!!
突然、停電して真っ暗になる車内!!!
ナレーション
南光太郎は列車の乗客が全員消えてしまったこの事件の裏にゴルゴムの犯罪の臭いを嗅ぎとり、事件の起きた大井川鉄道のトンネルへ向かった。(犯罪…まあ犯罪ですけどね…怪人が犯罪を犯すってあまりピンときません。)
記者の質問に答える警察
「トンネル内を調べたんですが全く何の異常もありません!」
「全く手がかりがつかめないんですか?」
「ええ…」
「どういうことですか?それでは300名の乗客は一体どこへ消えたんです?」
「さあ〜まるで神隠しに遭ったみたいで…」(内心知ったこっちゃないみたいな言い方です。)
光太郎はこっそりと機関車の横をすり抜けてトンネル内に潜入!!
そしてトンネルから何やら洞窟のようなところにやってきます。(どういう構造のトンネルなんでしょうか?)
繭のようなものがかかっています。
そして光太郎は1人の男の子を発見!!
光太郎「どうしたの?」
男の子「ママがいなくなった!」
光太郎「僕…列車に乗っていたの?」
頷く男の子
光太郎「話してくれないか!一体何が起こったのか!」
男の子「怪物が出た〜」
光太郎「怪物?」
回想シーン
クワゴ怪人が列車の乗客に繭を吹き付けています。乗客達は皆、繭に自由を奪われてしまいます。男の子の母親は「ヨウイチ!」と叫びながら連れ去られてしまいました。
光太郎「そうか…」
男の子「ママどこにいるの?」
光太郎「どこかに連れて行かれてしまったらしい…でも心配しなくていいよ!必ず帰ってくる!さあ、一緒に帰ろう!」
光太郎は男の子と一緒に戻ろうとします。
そこでクワゴ怪人登場!!背後から繭を吹き付けてきます。
男の子「お兄ちゃん助けて!!!」
光太郎「ヨウイチ君!!」
ヨウイチ君は繭に絡まれて連れ去られてしまいました。
光太郎のお気に入りのジャケットも繭まみれ!
光太郎はクワゴ怪人を追って何やら見晴らしのいいところに出てきました。
クワゴ怪人から繭を吹き付けられて崖から転落する光太郎!!
普通なら転落死ですが改造人間の光太郎はまたも空中で変身!!
(変身ポーズなくても変身と口に出すだけで変身できるんですね…ならカッコつけて変身ポーズをする必要はないと思います。)
仮面ライダーBLACKに変身した光太郎!!
しかしクワゴ怪人はBLACKのことは無視して、繭をロープ代わりにして空中を移動してヨウイチ君をアジトに連れて行こうとしています。
BLACKはもの凄いジャンプ力で飛び上がり、クワゴ怪人の手からヨウイチ君を奪い取ります。
クワゴ怪人はBLACKからヨウイチ君を取り返そうと繭攻撃!!
しかしBLACKは逃げます。ヨウイチ君がいるからですか正義のヒーローが逃げるのはいただけません。
ゴルゴムのアジト
バラオム「もう一息でトドメがさせたのに!」
ダロム「楽しみは後に回すとしてお前たちの守備の方はどうだ?」
黒松教授、大宮会長がやってきています。
大宮会長「はっ!宇宙ロケットは打ち上げ後燃料タンクに異常が起こり、失速する仕掛けになっております!」
黒松教授「私の病院には世界に2つしかない癌の治療機器を設置しました!」
ダロム「良かろう!それを運ばせよ!」
黒松教授「ありがたき幸せ!!」
ダロムにヘコヘコする黒松教授、大宮会長
光太郎は喫茶店にヨウイチ君を連れてきました。
杏子「パパどうしたの?」
光太郎「単身赴任中らしいんだ…アラビアに…」
杏子「アラビア…遠い国ね…」
光太郎「うん…しばらく預かってくれないかヨウイチ君を?」
杏子「いいわよ!」
克美「大変!!ねえ!見て!光太郎さん!」
克美はテレビニュースに注意を喚起します。
午前10時頃日本宇宙開発ロケット発射場で気象衛星ロケットが打ち上げ後に自動制御装置にトラブルを生じ、失速しました。
この怪物は一体なんでしょうか?見たこともない怪物です!!!
なんとコウモリ怪人が映っており、人工衛星を持ち去っています!!
杏子「もしかして?」
光太郎「うん…」
克美は重いムードを感じて「何か美味しい物作ろうか?ヨウイチ君何がいい?」と言います。
ヨウイチ君「ホットケーキ!!」
光太郎の心の声「人間をさらい、人工衛星まで持ち去った!ゴルゴムは一体何を企むのか!」
黒松教授は何やら自分の身体で恐ろしい人体実験をしている模様です。
腕が獣人化しています。動物の毛が生えて爪ものびています。目が赤く怪しく光っています。
警備員が2人、黒松教授の病院の集中治療室にやってきました。
「異常なし!」
「異常なし!」
何やら調べて異常かないことを確認!
そこに電話がかかってきます。
警備員「こちら集中治療室!」
黒松教授「黒松だがね…実は裏庭に人がいそうな気配がするんだよ…どうも気になってね…」
警備員「すぐ確認します!」
警備員は裏庭を確認に急ぎます。
すると誰もいなくなった集中治療室の床下からクワゴ怪人が登場!!!
繭を吹き付けて治療の装置を持ち去ります。
今度は高層ビルの上の階にあるレストラン!
カップルが食事しています。
「何あれ?」と客の女が言います。
ゴルゴムのアジト
ビシュム「これで素材は一応揃いました。」
ダロム「もう一つ大事な素材を忘れておるぞ!」
バラオム「ブラックサン…」
ダロム「うん…餌を巻くといい!すぐに喰らいついてくる奴は!ウハハハ!」
バイク走行中の光太郎
すると「助けてくれ〜」という叫び声が!
見ると歩道橋から人がぶら下がっています。
バイクも一緒にクワゴ怪人の繭にくるまっています。
光太郎は必死に歩道橋の上に男を引っ張り上げます。
光太郎「大丈夫か?しっかりしろ!!」
さらに「助けてくれ!!」の叫び声
今度は4人の男女がクレーン車のクレーンにクワゴ怪人の繭で吊るされています。
光太郎は勝手にクレーン車を動かして救出!!
光太郎「おい!大丈夫か?しっかりするんだ!!」
19才のガキのくせにおっさん相手にも偉そうです(笑)
夜だったのにバイクを走らせている内に明るくなりました。
何やら粘液の跡を辿って岩山にやってきた光太郎
「もしかしてこの近くにアジトが?」
そして光太郎は地下の洞窟みたいなところに潜入しました。
「助けて〜」「助けてくれ〜」
見ると人間が固まったような粘土細工になっています。その粘土細工が「助けて〜」と助けを求めているようです。
「ようこそ!南光太郎!」
突然、眩しい光が!!
大神官ビシュムが宙を舞って登場!!
ビシュム「お待ちしておりました!」
光太郎「お前は!」
まだビシュムの名前を知らない光太郎です。
ビシュム「ここはゴルゴムのアトリエです!只今、巨大オブジェを作成中ですの!」
破滅的なオブジェが目の前に広がっています。
ビシュム「タイトルは人類の最期!!」
光太郎「人類の最期?」
ビシュム「そうです…人類もその文化も文明もこうなるのです!!」
ビシュムが合図するとライトが灯り、オブジェがよく見えます。
クワゴ怪人の繭にくるまれて身動きできない人々が助けを求めています。
そして檻に入れられた人々もいて檻が空中に2つぶら下がっています。
光太郎「貴様!人間を何だと思ってるんだ!!」
ビシュム「おホホホ!そう興奮しないで!この作品はもうすぐ完成します!これでね!!」
仮面ライダーBLACKの身体が土に埋もれていっています。
そして首だけが地面から出ている状態で固まりました。仮面ライダーBLACKのマスクも粘土細工になりました。
ビシュム「ホホホホホホホ!」
助けを求める人々の声が痛々しく響きます。
光太郎「やめろー!!」
クワゴ怪人が登場!!
クワゴ怪人は繭を吹き付けて人々をさらに固まらせます。
光太郎「やめろー!」
ビシュムの破壊光線!
光太郎は避けます。
さっさと変身すればいいものを人間体のままでクワゴ怪人と戦うバカ光太郎
ビシュムの破壊光線がクワゴ怪人の繭に命中し、光太郎は自由を奪われていたのに自由を取り戻します。
そして怒りの変身シーン!
画面が青くなっていて光太郎の怒りの大きさをよく描写しています。
クワゴ怪人に蹴りを入れてから高いところに飛び移り、「仮面ライダーBLACK!!」とカッコつけるBLACK
ビシュムの破壊光線がBLACKに避けられて、背後にいたクワゴ怪人に命中(笑)
しかし大したダメージを受けてないクワゴ怪人
ビシュムの破壊光線もしょぼすぎです。
ビシュムは檻をぶら下げていたロープを破壊光線で断ち切り、檻が落下してきます。
これをBLACKはどちらも受け止めます!!
しかしクワゴ怪人の繭に足を取られて転倒するBLACK
檻はBLACKの手を離れて落下……
しかし勢いは殺されているので中にいる人々に大した怪我はなかった模様…
BLACKは足に絡まっている繭をチョップで断ち切り、繭を振り回してクワゴ怪人をジャイアントスイング!!!
そしてビシュムに向かってクワゴ怪人を放り投げます。
ビシュムはヤバくなったので部下に任せて自分は退散(笑)
クワゴ怪人は外に逃げます。
追うBLACK
BLACKはクワゴ怪人を踏みつけて痛めつけます。
クワゴ怪人はBLACKに踏み潰されて動かなくなりました。
勝った!!と油断するBLACK
するとクワゴ怪人がBLACKの足をつかんで大量の繭を吹き付けてきました。
これにはBLACKも全身繭まみれになってしまいます。
そして倒れるBLACK
クワゴ怪人は勝利のバンザイ!!(笑)
なかなか可愛い怪人です。
「ウァッハハハハハ!」
笑うクワゴ怪人
クワゴ怪人が死亡確認のために倒れているBLACKに近寄ります。
するとBLACKはキングストーンのとてつもないエネルギーで繭をすべて消してしまいました。
一瞬で元通りになるBLACK
そしてキングストーンが光りました。
エネルギーを蓄えてから「ライダーパンチ!!」そして「ライダーキック!!」のWコンボが炸裂!!
クワゴ怪人はたまらず爆散!!
BLACKは檻の中の人々を救出!!そして繭まみれの人々の繭を剥がしています。
「しっかりしろ!!」
やはり自分の親のような年齢の人にも偉そうなBLACKです。
全員を救出してから、カッコつけたポーズを取り、立ち去るBLACK!!
喫茶店にヨウイチ君のお母さんが来てお礼を言っています。
「本当にお世話になりました。ありがとうございます!」
克美「また遊びにいらっしゃい!」
ヨウイチ君「うん!」
光太郎がやってきました。
杏子「光太郎さん!」
光太郎「やあ!」
ヨウイチ君「ママねえ!仮面ライダーBLACKに助けてもらったんだって!」
光太郎「仮面ライダーBLACK?そう!良かったね!!」
ナレーション
仮面ライダーBLACKは改造人間である!改造人間の苦しみと悲しみをよく知っている!だからこそ彼は人々の平和と自由を守るためゴルゴムに立ち向かう!戦え!仮面ライダーBLACK!
今回のクワゴ怪人ですが、かなりマイナーな怪人ですね。クワゴって調べたんですが絹糸を作るために家畜化されたカイコの祖先とされるらしいです…
クモ怪人、ヒョウ怪人は有りがちな怪人ですが、クワゴ怪人、次回のノミ怪人はかなりマニアックです。
BLACKの怪人はすべて○○怪人というシンプルなネーミング!
原点回帰を標榜した作品ですね。
ビシュムのオホホホという笑い声は白鳥麗子を思い出しました。
それからコウモリ怪人は弱いというのが定説ですが、ビルを土台から運び去ったり、人工衛星を持ち去ったり、かなりの怪力だと思います。