仮面ライダーBLACK第24話「女子大生の悪夢」を観た感想

冒頭、湖の近くに車を止めて夜間イチャついているカップル

そして湖から歩いてやってくるシーラカンス怪人

カップルの女がバックミラーを見るとシーラカンス怪人が映っています。

ちょっとジェイソンチックな世界観です。

「だっ、誰かいる！！」（誰かというより、どう見ても人間ではないと思いますが（笑））

女は後ろを指差します。

「えっ！！」

彼氏は驚いています。

彼氏は車から降りて外を見回します。

背後から襲うシーラカンス怪人

彼氏は締め上げられて殺害された模様

そして車の天井をほがして攻撃してくるシーラカンス怪人

「ワア〜助けて〜！！」

今度はフロントガラスを割って顔を出すシーラカンス怪人

キャピトラでニュースを観ている光太郎、杏子、克美

「美人の女子大生だけが次々と誘拐されるという怪事件が続発し、女子大生の間にパニックが起こっています。」

克美「怖いわ〜！」

ビビッてテレビの電源を消す克美

杏子「克美さんも気をつけないと襲われるかもよ！」

克美「ちょっと！悪いジョークはやめて！あっ、もう急がないと！こんな時間！また遅刻だな！高山先生のゼミ！行ってきます！」

光太郎と杏子は笑顔

克美は女子大生だったんですね。

克美はゼミに遅刻してやってきました。

高山先生が講義しています。

「ダーウィンが言っているようにこの生存競争という言葉の意味を物理的環境に対する抗争、例えば寒さ、あるいは暑さといったものに対して生物が生きようとする〜」

克美は席に着きますが、ここで本を落としてしまいむす。

克美「ああっ！！」

大袈裟に大声を出す克美

ここで高山先生が優しく本を拾ってあげます。

高山先生「はい！克美君！」

克美「すみません…先生…」

ゼミ終了後に高山先生と2人きりの克美

克美「私…いつも遅刻してすみません！」

高山先生「君か…そんなこと気にしない！気にしない！そんなことよりこの猿を見てご覧なさい！私はね…猿を見ているといつもこう考えてしまうんです…地球に生命が誕生し、猿になり、やがて知的生物である人に進化したと考えられていますが、本当だろうか…」

克美「あっ！そうか！知的生物が猿であっても鳥であってもいいじゃないかってことですね？」（何故そんな解釈になるんでしょうか（笑））

高山先生「かつてこの地球上には魚類の段階で知的生物が存在したんです…」

克美「魚が？」

高山先生「そうです…人がどうして人になったか…その謎を解く鍵がシーラカンスの細胞の中にあるんです…」

克美「信じられないわ！」

高山先生「よろしい！シーラカンスがどんなに素晴らしい知的生物かその証拠をお見せましょう！」

克美「わあ、はい！」

とにかく部類の女好きの高山先生は克美に色目使いまくりでニヤニヤしています。

一人になってから自分の研究所の中で何やら発作に襲われて苦しむ高山先生

薬を取り出そうとします。

しかしそこに3神官が現れてダロムが薬を奪います。

ビシュム「オホホホホ！出来損ないめ！」

バラオム「そんなに人でいることに未練があるのか？高山教授？」

ダロム「お前はこの私の手でゴルゴムの栄光ある怪人になることができたのだ！望み通りにシーラカンス怪人にな！」

高山先生「薬…薬をくれ！！薬！ウエエエ！」

苦しむ高山先生は顔が怪人化してきました。

薬を飲まないと怪人化するらしいです。

ダロム「薬が欲しけりゃ改造実験を急ぐのだ！それに成功すればゴルゴムの女戦士を大量生産することができる…」

高山先生「頼む…薬をくれ…薬を…」

ダロムは意地悪に下に落とします。

高山先生は薬を拾って飲みます。

バラオム「フフフフ！ハハハハハハ！」

高山先生の顔は元通りになりました。

克美の部屋

夜寝静まった克美

克美に夜這いをかけてくるシーラカンス怪人

変態の高山先生が変身した姿です。

全く知的生物ではありません。

ここでシーラカンス怪人のテロップが出ます。　

シーラカンス怪人の唸り声に目を覚ます克美

克美「夢かあ…」

キャピトラ

杏子が光太郎にコーヒーを出しています。

杏子「はい！光太郎さん！」

光太郎「ありがとう！」

そこにふらつきながら克美が入ってきます。

杏子「どうしたの？」

克美はぐったりとしています。

光太郎「克美さん！」

克美「なんだかおかしいの…昨夜変な夢を見て…」

克美は意識を失います。

光太郎「克美さん！」

克美を病院へ運び込む光太郎、杏子

克美は搬送中もうなされています。

杏子「克美さん！しっかりして！」

克美「高山！」

克美が寝言で高山と言ったのを光太郎と杏子は聞き逃しませんでした。

杏子「高山？克美さん！」

光太郎「克美さん！！」

病院で意識を飛び戻した克美

医師が注射をしようとしています。

その医師の顔がシーラカンス怪人に見える克美

克美「アッアア！」

「光太郎さん！！」

光太郎は克美の助けを求める心の叫びが聞こえます。

光太郎「克美さん！」

杏子「どうしたの？」

光太郎「君はここにいて！」

光太郎は克美が診察を受けている部屋に入ります。

中には誰もいません。

光太郎「克美さん！」

突然ドアが閉まります。

そして背後から光太郎に襲いかかったのは何と克美

光太郎を押し倒します。

克美は宙に浮いて何やら苦しんでいます。

光太郎「克美さん…」

突然克美は口から衝撃波を放ちます。

避ける光太郎

シーツにくるまっている克美

光太郎「克美さん！」

克美をくるんでいるシーツが光太郎に向かって飛んできました。

シーツから放電されています。

光太郎はシーツに覆われながらもどうにかシーツを外して放り投げます。

するとシーツはシーラカンス怪人の正体を現しました。

シーラカンス怪人「来たな！南光太郎！」　

光太郎「ゴルゴム！克美さんに何をした？」

シーラカンス怪人「地獄へ行け！」

光太郎に向けてエネルギー波を放つシーラカンス怪人

避けて変身する光太郎

今回はただ変身と言っただけで変身です。（つくづく変身ポーズは不要ですね。）

しかしシーラカンス怪人はエネルギー波でBLACKを押しやった後で克美を自分の方に引き寄せて床から下に逃げました。

床がパカッと開きました。

BLACKは壁から下に落ちてきます。

BLACK「克美さん…」

高山研究所に運び込まれた克美

克美が運び込まれた部屋の床が隠し扉になっており、そこから顔を覗かせる小学生

小学生は上がってきて克美に歩み寄ります。

しかし足音が聞こえたのでまた隠し扉の下に隠れます。

変質者の高山先生が入ってきました。

光太郎は克美を探してバイク走行中

ナレーション

南光太郎は克美が朦朧とした意識の中で残した高山という言葉を手がかりに高山研究所に向かった。

光太郎は高山研究所に侵入しました。

誘拐された女子大生が突っ立ったまま何やら冷気の中で眠らされています。

光太郎「誘拐された女子大生だ…」

何やら泣き声が聞こえてきたので近くにあったスイッチを押す光太郎

すると扉が上がり、女子大生達が檻の中に入れられています。

「助けて！」「お願い！助けて！」「早く！」

しかし足音が聞こえてきました。

光太郎「しっ！」

スイッチを押してまた扉を降ろす光太郎

そして隠れます。

高山先生が側近を連れて入ってきました。

美人女子大生が冷気に当てられて眠っている装置の前にきた高山先生

高山先生「装置はあと10分で止めてよい！次の最終処置でゴルゴムの意のままになる優秀なる女戦士が続々と誕生することになる！」

当然盗み聞きしている光太郎

光太郎の心の声「やはりゴルゴムか…克美さんもこの中に…」

高山先生「じゃあ頼む！」

高山先生は部屋を出ていきました。

高山先生がいなくなった途端に側近に襲いかかる光太郎

別に高山先生にビビることはないと思うんですが？

側近の1人を締め上げます。

光太郎「克美さんはどこだ？言え！」

しかし側近は人間ではないらしく口から煙を出しています。

もう1人の側近が光太郎にパンチ！

避ける光太郎

すると光太郎が締め上げていた側近に命中して首が落ちます。

機械でした。

光太郎「ロボットだ！」

光太郎はもう1人の側近をぶっ飛ばしますが、相手は銃を取り出します。

普通の拳銃ではないらしく光線を放っています。

避ける光太郎

何やら地下道みたいな通路に逃げ込んだ光太郎

しかし逃げる光太郎の前方にも側近ロボットが現れます。

次々と現れるロボット達

光太郎が1人を投げ飛ばすと腕が外れます。

ちょっと投げられたくらいで簡単に身体が壊れてしまうチャチなロボット達です。

高山先生は洗脳中の克美にボディタッチしなが語りかけています。

高山先生「君はシーラカンスの細胞と合体し、宇宙で最も美しいゴルゴムの女戦士として生まれ変わるのです…」

洗脳されている克美は自分から台の上に仰向けに寝ます。

次々とキリがなく現れるロボット達に苦戦する光太郎

流石に5体くらいから至近距離で銃を向けられて光太郎も万事休す！

その時光太郎の背後の壁が回転し、光太郎は転落していきました。

「ウアアアア！」

光太郎が転落した部屋にはなんと5人の小学生達がいました。

光太郎「君達は？」

少年A「心配は要りません。私達はあなたの味方です！」

少年B「身体は子供に見えますが僕達の年令は成人に達しています。」

光太郎「まさか…」

少年C「未来のゴルゴム世界を築くため成長停止剤を飲まされているんです…」

少年D「10歳のときからこの地底で10年間もモルモット代わりに飼育されてきたんです…」

光太郎「ゴルゴムめ…なんて恐ろしいことを！」

少年A「ゴルゴムは最近、女性戦士の育成を始めているようです…」

光太郎「その女性達は今どこに？」

少年E「案内しましょう！」

皆、銃を持って出動します。

高山先生は克美にシーラカンスの細胞を注入すべく手からエネルギー波を放っています。

苦しんでいる克美

少年戦士達に導かれて女子大生達が囚われている部屋にやってきた光太郎

しかしもう女子大生達はいません。

少年E「しまった！急がないと処刑場かもしれない！」

光太郎「処刑場？」

少年D「ええ…実験に耐えられない者は処置されるんです！」

少年E「急ぎましょう！！」

少年戦士達に導かれて屋外の処刑場にやってきた光太郎

沢山の女子大生が檻の中に入れられています。

そこには克美の姿も！（克美も失格だったということですね。）

檻に駆け寄る光太郎

克美達は気を失っています。

その時「ハハハハハハハハハハハハ！」と高笑いが響き渡ります。

そして高山先生が1人で姿を現しました。

高山先生「ようこそ南光太郎！！」

光太郎「やはり貴様ゴルゴムか！！」

高山先生「フン！！！」

手から光線を放つ高山先生

女子大生達が入れられている檻に命中し、その衝撃音で克美達は意識を取り戻します。

光太郎「克美さん！」

克美に駆け寄る光太郎

克美「光太郎さん！！」

高山先生「フフフフ！ここまで来た君の勇気を讃えてあの娘達は君に贈呈しよう！その代わり南光太郎！ここが貴様の墓場だ！！」

光太郎「何っ！！」

克美「高山先生！！」

上品そうな高山先生が恐ろしい言葉を発したことにショックを受けている克美

高山先生「克美君…よく見ておくがいい！これが私の本当の姿だ！」

高山先生は両手を高く上げてバンザイのポーズ

物凄い雷が起きます。

そして高山先生の身体が凄まじい放電！！

怪人に変身するだけでもこんだけ大袈裟なのはシーラカンス怪人くらいです。

爆発と共にシーラカンス怪人はその姿を現しました。

これには克美は当然ですがビックリ！！

上品そうな高山先生が下品極まりない風貌の化け物になりました。

しかし美人女子大生達が誘拐されたという設定ですが檻の中にどう見ても美人とはかけ離れている人がいます（笑）

BLACK同様に変身後は身体から湯気を発しているシーラカンス怪人

ゆっくりと光太郎に近付いてきます。

そこで前に出る少年戦士達

「撃て！！！」

一斉にシーラカンス怪人に向けて発砲します。

しかしダメージはない模様

まあ当然ですね。普通の人間ではなく怪人なんですから。

そこで光太郎がシーラカンス怪人に蹴りかかります。

しかし変身せずに勝てるわけがありません。

シーラカンス怪人に捕まる光太郎

克美「光太郎さん！！」

光太郎「皆を頼む！！」

少年戦士達に女子大生の救出を頼む光太郎

「OK！！！」

光線を発砲して檻の鍵を壊して女子大生達を救出する少年戦士達

光太郎「さあ！早く！！」

克美「光太郎さん！！」

光太郎「逃げろ！！！」

光太郎がシーラカンス怪人と戦っているすぐ脇を通っていく少年戦士達と女子大生達

光太郎は豪快に投げ飛ばされて処刑場の壁に激突！！

これだけでも普通なら死んでいる、若しくは生きていたとしても骨折だらけで大怪我です。

シーラカンス怪人はここでエネルギー波を放ちます。

それが少年戦士の1人に命中！！

倒れる少年戦士

光太郎「しっかりしろ！！しっかりしろ！！」

倒れた少年戦士に駆け寄る光太郎

「私に変わってゴルゴムを…ゴルゴムを倒して！！」

息絶える少年戦士

光太郎「おい！おい！！」

少年D「ユウジ！死ぬんじゃない！ユウジ！」

光太郎の顔が怒りMAXの表情に！

光太郎「克美さん達を頼む！！」

少年D「OK！！」

少年戦士達は克美達を連れて逃げます。

皆がいなくなったところで光太郎は見られる心配がなくなったので変身！

光太郎「ゴルゴム！許さん！！」

変身ポーズを取る光太郎

光太郎「変〜身！！」

変身後は壁の上に飛び乗ってカッコつけるBLACK

しかしいきなりのシーラカンス怪人の攻撃

円盤みたいな光線を次々と放つシーラカンス怪人

一発BLACKの胸に命中します。

転落したかのように見せかけて、落ちたところで弾みをつけてジャンプしてシーラカンス怪人にパンチを放とうとするBLACK

しかしシーラカンス怪人はこれを受け止めてBLACKを放り投げます。

BLACKは攻撃をしかけますがシーラカンス怪人に組み止められて動きを封じられ、そこで凄まじい電流攻撃！！

ぶっ飛ばされるBLACK

今度はシーラカンス怪人は身体をエネルギーの球にしてBLACKに襲いかかります。

そしてBLACKの背後に回ってBLACKの動きを封じて更に電流攻撃！！

大爆発が起きてぶっ飛ばされるBLACKはまたも壁に激突！！

余裕かましてゆっくりと歩いてくるシーラカンス怪人

ここでBLACKはなんといきなりのライダーキック！！

これをまともに受けるシーラカンス怪人

ぶっ飛ばされたシーラカンス怪人はあっさりと爆散！！

まさかの展開です。

シーラカンス怪人の死と共に高山研究所は大爆発！！

光太郎は少年戦士達と海を眺めています。

笑顔の光太郎

4人の少年戦士達とがっちりと握手する光太郎

少年D「じゃあ皆行こう！！」

少年A.B.C「おう！！」

少年D「それでは！！」

ナレーション

ゴルゴムの戦士として飼育されていた少年達の悪夢は消え、元の明るい普通の少年に戻った！しかし仮面ライダーと共に命をかけて戦った記憶は少年達の心にいつまでも残るだろう！負けるな！南光太郎！戦え仮面ライダーBLACK！

いやいや元の明るい少年に戻った、めでたしめでたしでいいんでしょうか？

まずどこに帰るんでしょう…自分の家に帰って親は10才年取ってます。子供は10年前の姿で帰ってきました。今から小学校に行くんでしょうか？

それからシーラカンス怪人ですが強いと言えば強いですがやられ方が呆気なさすぎます。

ほぼ優勢でBLACKを圧倒してたのにカウンターでライダーキック一発喰らい、あっさりと爆散！！

攻撃力自体はトップクラスなんですが、まあ尺の問題でしょうね。

少年戦士のくだりなどに時間を取りすぎたツケがシーラカンス怪人のあっさり死亡に繋がったのでしょう。

BLACK作品では意外と人間が殺されるシーンが少ないです。仮面ライダー作品では代々、人間が溶かされたり、恐ろしい死に方を沢山してきましたが、BLACKではそんな恐ろしい死に方はほぼ皆無です。

それだけに目の前で少年戦士を殺された光太郎の怒りの表情は凄まじかったですね。「ゴルゴム！許さん！！」のセリフが一番感情がこもっていたのがこの24話です。