VTuberにどのような人が向いているか考察してください。とリクエストをいただきました。
今回はVTuberに向いているのはどのような人なの? という疑問にお答えしていきます。
私は「VTuberに向いている」人について能力面と性格面の2つから考察しました。
まず、能力面は「達者なトーク力」「特徴的な声」「圧倒的な画力」この3つです。
・達者なトーク力:配信者、お笑い芸人
・特徴的な声 :声優
・圧倒的な画力 :漫画家、イラストレーター
VTuberに向いている人の条件、1つ目は達者なトーク力です。なぜならVTuberとライブ配信は切っても切れない関係であり、トーク力の高さは人気に直結しやすいからです。
VTuber黎明期にはキズナアイさんや電脳少女シロさんを筆頭に、動画主体のVTuberが人気でした。
しかし、現在はにじさんじ、ホロライブのようにファンとの距離が近い配信主体のVTuberが人気を博しています。
具体的には、VTuber以前に配信者として活動していた経歴がある人はVTuberを始める際に圧倒的に有利です。
配信者は生放送でのトークに慣れているからですね。
実は現在人気のあるVTuberの多くは、元配信者がVTuber事務所にスカウトされたことがきっかけでVTuberを始めています。
これらのことから、VTuberに向いている人は達者なトーク力を持つ人と言えるでしょう。
余談ですが、私はお笑い芸人も、VTuberへの適正があると考えています。
トークのプロフェッショナルと言えばお笑い芸人だからです。
VTuber界隈は、近年はプロに外注することによってモデルのクオリティが向上し、外見的な魅力での差は生まれにくくなってきています。
これにより、葛葉さんや桐生ココさんなど生配信で面白いトークができる人材が人気を出しやすい傾向にあります。
テレビで活躍するお笑い芸人は面白さに加えて、整った容姿も兼ね備えている人は爆発的な人気を持ちます。芸人が可愛い、カッコイイモデルでVTuberとなれば、この爆発力を持てる可能性があります。
例えば、トークの上手い女芸人が美少女の見た目でキレキレのトークを披露すれば、とんでもない人気が出るのではないでしょうか。
私は、お笑い芸人が本格的にVTuberとして参入した場合、市場を席捲する可能性もあると推測しています。
VTuberに向いている人の条件、2つ目は特徴的な声です。他にはない特徴的な声はライバルとの差別化に繋がります。
アニメ声のような特徴的な声を持っていれば、バーチャルの容姿とマッチさせることが可能です。
例を挙げるまでもなく、人気のあるVTuberはみな特徴的な声を持っています。
声優や声優を目指している人はVTuber活動が自身のポートフォリオ(実績)になるので、一石二鳥です。
VTuberに向いている人の条件、3つ目は圧倒的な画力です。
アイコン、モデル、背景、サムネイルなどを全てを高クオリティで自作できるのはVTuberとしての強みとなります。
漫画家、イラストレーターの場合は、ファンの数を増やすことで本業の売り上げにも繋げることが可能です。
VTuberとしては犬山たまきさんやしぐれういさんが有名ですね。
まとめると、VTuberに向いている能力は「達者なトーク力」「特徴的な声」「圧倒的な画力」の3つです。配信者、お笑い芸人、声優、漫画家、イラストレーターの方はVTuberと親和性が高いと言えます。
ちなみに、私はこのどれも満たしていませんので最初は本当に苦労しました。
次はVTuberに向いている性格についてです。
性格面は、メンタルが強い人がVTuberに向いていると言えるでしょう。
メンタルが強いというのは長期的なVTuber活動へ繋がります。
人気のあるVTuberたち全てに共通するものは活動の継続性です。
誰もが、コツコツと動画や配信を積み重ねた先に今の人気があります。
実はVTuberは活動を継続するだけでも一苦労です。
どれだけ能力に適正があったとしても、引退や休止で姿を消すVTuberの数は数えきれません。
私がデビューした2019年4月に始めた同期VTuberもほとんどいなくなってしまいました。
VTuberが引退、休止する原因は人間関係の摩擦、アンチの攻撃、多忙な本業、目標の変化などが主に上げられます。
メンタルが強い人はこれらのマイナス要素から身を守りやすいです。
メンタルが強いを専門用語に直すと、レジリエンスやハーディネスと言い換えられます。
レジリエンスとは、日本語では「回復力」や「適応力」と訳されます。傷ついた心を回復する能力のことですね。
レジリエンスが高い人はメンタルが傷ついてもすぐに回復して次へ向かうことができます。
アンチに攻撃されて「ドン!」と台パンしても、次の日にはケロっと忘れて配信ができるような人ですね。
ハーディネスとは、強いストレスから身を守る能力のことです。
そもそもアンチの攻撃でダメージを受けない強靭なメンタルを持つ人ですね。
歴戦の配信者はハーディネスを備えている印象があります。
ハーディネスの構成要素はコミットメント、コントロール、チャレンジの3つです。
コミットメント:信念を持ち、逃避しない心。
コントロール :物事は自分の力で変えられるという自分への信頼。
チャレンジ :変化やハプニングを成長の糧と捉える心。
これら3つを兼ね備えることでハーディネスを身に付けられます。
自身でコンテンツを発信した場合、批判に曝されることは少なくありません。注目度が高まるにつれ、些細なことでも炎上する可能性が存在します。
レジリエンスやハーディネスを持つメンタルが強い人は困難を乗り越えて引退、休止することなく活動を続けることができるでしょう。
とはいえ、別に私もメンタルが強いわけではありません。むしろ、豆腐メンタルです。
最後に、「では、メンタルが弱い人はどうすればいいの?」という疑問に答えます。
メンタルのトレーニング法としては、Googleにも取り入れられているマインドフルネス瞑想が挙げられます。瞑想をする習慣を身に付けることで心を穏やかにすることができるのです。
また、メンタルにダメージを受けない環境作りも重要です。マシュマロで精神を病んだならば、そもそもマシュマロを開かない。エゴサーチで批判ツイートを見つけたならば、そもそもエゴサーチをしない。
これらの対策が考えられます。
モチベーションの維持に関しては、「自身の人生のゴールにVTuberの活動がどう結びつくのか」を考え、継続した活動の重要性を理解していれば、モチベーションは続きやすいです。
これらが、メンタルが弱い人でもできる対策の一例となります。
今回は、多くのVTuberの共通点からVTuberに向いている人の特徴を考察してみました。
もちろん、今回挙げたのはあくまでもVTuberとして結果を出している人が多く持っている要素であり、必須条件ではありません。
逆に自分だけが持つ別の強みを活かすことができれば差別化ができるかもしれませんね。
参考文献:
自尊感情の心理学
マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命