こんにちは。福島県白河市で地域通貨プロジェクトを進めている、白河コイン(非公式)です。今回は仮想通貨の技術を、高齢者介護に使えないか?という事にについて記事を書いてみます。常識からはだいぶ飛んだ記事ですので、不快に思う方はそっと戻るボタンを押していただければと思います。
高齢者介護の現状と思い
前の記事で書きましたが、私たちのプロジェクトメンバーに「放課後型デイサービス」事業を立ち上げた人物がいます。彼は放課後デイの前に十数年高齢者介護の仕事をしていました。ケアマネージャーや介護関連の資格を多数持っています。いわば介護のプロフェッショナルとして活動していたわけです。
彼が介護の現場で様々な活動をしてきた中で、高齢者が最も笑顔になる瞬間は、やはり「楽しい!」と感じた時だったと振り返ります。
子供たちが訪問に来たり、カラオケをしたり、美容師さんにお化粧をしてもらったりすると、生き生きとした笑顔で喜んでいたそうです。
しかし、高齢者介護の定番である、簡単な歌を歌ったり、簡単な介護体操なんかは、やらされている感が満載でつまらなそうにしていたみたいです。自分たちが高齢者になった時もそんな感じであれば、同じようにつまらないと感じると思います。子ども扱いされたら面白くないと思いますし、恐らく拗ねて歌わないと思います。何より恥ずかしいです。何で計算ドリルやらなくちゃならないの?と反抗します多分。
注:あくまでも私自身の思いです。現状の介護業界を否定しているわけではありません(;*´ω`)アセ
これまで一生懸命頑張って日本を支えてくれていた高齢者の皆様には、日々を自由に楽しく過ごしていただきたいですし、安心して施設に通ってもらいたいというのが本音です。そのために何ができるか?と考えたのが、トークンを使ったギャンブルです。
最高のアクティビティはギャンブル
競馬のゴールの瞬間や、パチンコの大当たりなどは、正直に最高に楽しいと思える瞬間です。誰でも一緒だと思います。当たったのにイライラするような人はいないと思います。ゲームとして考えると、ただ単に勝った負けたにとどまらず、その結果に至るまでに考え、実際にベットし結果が出るというプロセスが素晴らしいと思っています。脳の活性化にもつながりますし、コミュニケーションも盛んになります。
現にこのゲーミング理論を取り入れていらっしゃる施設も存在します。ゲームを通したコミュニケーション、考える事による認知効果の向上、脳の活性化といい事ずくめと感じます。何より恥ずかしくありませんw
ゲームで使う架空通貨は、ストレッチなどの運動を行うことで貯まる仕組み。運動とゲームを組み合わせた、新しい形のデイサービスとして、注目を集めました。設立から2年、すでに12施設まで増えています。
引用:みんなの介護
現金を賭けているわけではなく、きちんと活動プログラムの中に組み込まれており、モチベーションを上げる工夫もなされています。今まで2割程度だった男性の利用者も増えているようです。
しかしカジノ型デイサービスについては賛否両論。圧倒的に”否”が多いのが現状のようです。
・福祉とギャンブルを合わせるなんてとんでもない
・税金が投入されている施設なのに
・高齢者がギャンブル依存症になったらどうするんだ
ソースが古いのですが、兵庫県では「機能訓練として利用者の射幸心を煽るおそれや依存性が強くなるおそれのある遊技について日常生活を逸脱して提供してはいけない」と規制を強化しています。
ギャンブルはお金を賭けるからこそ面白いのです。何らかの価値を失うからこそ熱くなれるのです。家スロをお持ちの方は身をもって体験されていると思いますが、何も賭けていないスロットなど面白くもありません。
お金を賭けているからダメなのであれば、トークンを賭ければいいのではないでしょうか?介護利用者の活動に対してトークンを与える事にすれば、多少恥ずかしくても歌も歌いますし、計算ドリルもやります。しかし、トークンを持っていれば、そもそもそんな苦行をしなくて済むのです。それはモチベーションにも繋がります。
トークンを扱うには、スマートフォンの操作も必要です。そのためには考え、わからなければ聞く、教えるなどのコミュニケーションも必要です。
上記の理論を話したところ、ある人物に本気で説教されました。
税金が投入されている以上、介護と娯楽は分けて考えるべき。ギャンブルが元になったトラブルは多発している。これをきっかけに依存症になったらどうする?ギャンブルが面白すぎて、ほかの活動を拒否したりするかもしれない。ギャンブルがしたいならパチンコ屋に行けばいいのでは?ゲームセンターにもメダルゲームはあるし、なにも高齢者介護施設でギャンブルをやらせる意味が分からない。高齢者を食い物にした金儲けにしか思えない。負けた人はどうするの?ギャンブルは最終的にお金を失う事になるから、高齢者に負担がかかる。そもそも賭博をするわけなので法律の問題が出てくる。逮捕者などが出たらどうするつもりなのか?施設でギャンブルをさせることについて、家族の理解が得られるとは到底思えない。ほかの利用者との間で取り合いをするわけだから、人間関係にも影響が出る可能性がある。ごちゃごちゃごちゃごちゃ...ヾ(´ε`;)ゝ…終わらない...
トークンは活動によって得られるので、お金で補充するものではないのですが...
・ギャンブル=悪
・トークン(仮想通貨)=怪しい
この2つがコラボしてしまうと、一気に禍々しいモノになってしまうようです...法律的な問題となるとだいぶグレーですが、トークンは財物にあたるのか?とか難しい問題ではあります。一つの可能性としてみなさんも考えてみてください。
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