今回は『育児は仕事の役に立つ 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ』著:浜屋祐子 中原淳をご紹介します。東大准教授の中原さんと、その研究室で研究された浜屋さんの対談という形で展開されています。
○チーム育児とは
○チーム育児で身につくスキルは「リーダーシップ」
○チーム育児をするコツ3つ
○しょこらの気づき
○チーム育児とは
・この本では、チーム育児を”共働き世帯において夫婦を中心とするチームで取り組む育児”と定義し、よりよい研究成果をあげるため正社員同士の夫婦を想定しています。
・母親が多重役割を負うのではなく、父親も育児に参加することが大切です。父親が育児に参加することで子どもの「対人関係」「ストレス軽減」「非行の抑制」に役立つと言われています。
○チーム育児で身につくスキルは「リーダーシップ」
仕事でも活きるリーダーシップは、育児では具体的に以下の3つの理由で身に付きます。
①課題管理…子どもを軸に、どんなゴール設定をして課題達成に取り組むのか
②人間関係…保育園、一時保育、ファミサポ、家族など個々の特性を把握・配慮しつつどう周りを巻き込むのか
③変革…急な体調不良や子ども同士のトラブルなど、問題が起きたときにどのように乗り越え変革するのか
あくまで家族と周りを巻き込み、協働で育児を行う「チーム育児」の実践でのみ身につくスキルであることがポイントです。
○チーム育児をするコツ3つ
①シャドーワークをなくし、家事や仕事状況をお互いに見える化する
仕事、家事に関して何が忙しいのか、それはどのくらいの期間続くのかお互いに情報共有して柔軟に対応することが必要です。
②チャイルドファーストからファミリーファーストへ
子どもの幸せを一番に考えて親の都合を後回しにしがちですが、家族全体として幸福度が高いかどうかを基準に考えることが大切です。
③最初にシステム構築をすることが大切
女性は家事や育児を自分でやったほうが早いことも多いかもしれません。しかし人生は長いので最初にチームとしてのシステムを構築するほうが結果的に楽になります。
○しょこらの気づき
・育児で子ども優先になり、自分の時間が一旦止まってしまうかと思っていたけど自分も成長するきっかけになる!
・女性は妊娠から子どもの存在を感じるため育児のスタートは早いかもしれないが、一緒に育児をする体制を早めに整えたい。
・ファミリーファーストの考え方に共感。子ども優先でイライラしているよりも、自分のこと夫のことも同じくらい大切にしていきたい。