なぜ子どもの成長は早いのか?
ここで話したい成長とは、身体の発育ではなく
出来ないことが出来るようになるというような
能力の発達・成長について。
普段、幼稚園児から後期高齢者になる年代の方まで
幅広い年齢層の方々に運動指導をする中で、
成長(変化)の速さは本当に人によって様々だと痛感する。
表題で、子どもの成長はなぜ早いのか?
としているが
大人でも成長や変化が早い人もいれば、
子どもでも成長や変化が遅い子もいるわけで
正直大人と子どもで簡単に分けられる話では無いけど
全体的な傾向としては
大人より子供の方が成長や変化が早くわかりやすいことは
多くの人に共感してもらえると思う。
この成長速度の差が生まれるのが
に遭遇した時。
大人でも子どもでも納得できることであれば
少々難しいこと大変なことでも努力ができる。
それが仕事でも勉強でもスポーツでも
目指す成果を出すために必要だと理解できれば頑張れるものだ。
問題は納得できないとき、
または必要性を感じられない、理解できないときである。
私が住む大分県から東の海を見ると
天気のいい晴れた日には四国が見える。
四国に行きたい人に
『この先に見える陸地は四国です。さぁ進みましょう!』
と言えば多くの人が進むでしょう。
なぜなら目の前に四国(目標・目的地)が見えているから
進みましょう!の言葉に納得ができる。
一方、同じ場所からアメリカに行きたい人に
『この方角(同じ四国の方角を指さして)に
行けばアメリカにたどり着きます。さぁ進みましょう!』
と言ったらどうだろうか。
アメリカは遥か海のかなた。
いくら同じ東の方角とはいえ、四国の様には見えないため
おそらく同じようにはいかないでしょう。
仮に歩を進めても、あまりの遠さに
『間違っていたのではないか』と不安になったり
もういいや。と投げ出してしまうこともあるかもしれません。
向かう方角がどんなに正しくても
納得できなければスタートできない。
それでも進まないことには目標や目的地には近づけないのですが…
水平線のずっと先にあるアメリカの様に、
目指す目標や目的地が高く遠すぎるとき
仕事や勉強、練習に
『納得ができない』
『これでいいのかわからない』
と進めなくなることがあります。
目標や目的地が遠く
現在地から見えなくても
それでも一歩を踏み出すことができるか。
その小さな一歩がやがて大きな成長速度の差になるのです。
子どものときは
✓将来役に立つのかわからない勉強は学校や先生が
✓本当にスポーツに役立つのかわからない走り込みは監督やコーチが
✓何のために気を付けなければならないのかわからない躾は親が
たとえ納得できなくても『いいからやりなさい!』
と強制力を働かせてくれる。
最初の一歩を踏み出すために
が子供時代にはたくさんあり
大人になり年齢を重ねるほどにそれは減っていく。
長い人生のどの場面でも
常にマックスのスピードで成長しなければならない
とは思わないけど
今の自分を超えていくためには
結局は日々の積み重ねが重要。
‐自戒を込めて‐
じゃあ
についてはまた日を改めて書きたいと思います。