最近どう考えても運動不足やなぁー、よし、約1年半ぶりくらいに“筋トレからのジョギング”しよう!
まず、この機に効率的な筋トレ法とかを検索してみるか、ふむふむ下半身の大きな筋肉から、具体的にいうとスクワットからやった方がいいんか、これまで逆だったわ、スクワット最後にしてた、まぁいいわ、今日からはスクワットからやろ、、よし頑張ろう。……
いやー筋トレしんどいなぁ、特に腕立てはしんどいから、少し勇気いるよね、やり始めるの。恐怖心みたいなものを感じるというか、、羽田圭介さんのスクラップアンドビルドでも、そのような記述があったけども。。でもやり終えたら爽快だ。よし、じゃあジョギング行こう、前回(1年半くらい前だったか?)と同じルート行こう。今19時半で確か5kmくらいのルートやから帰ったら20時過ぎくらいかな、シャワー浴びた後のビール旨いやろなぁ、アテは何にしよう。……
うーんいいねぇジョギング気持ちいいね、気分いい。無酸素運動からの有酸素運動、この、よりしんどい方をやってのけた後にやや楽な方をダメ押しみたいにやる感じ、気分いいわ。充実感あるわー、充実の秋。……
けっこう登ってきたよ、、片山坂を。もう少しで突き当たりだからここを右折やな、うん、そして、少し進んだところをまた右折だったかな、確か。……
うーん、、この辺で右折でよかったかなぁ、、、あぁはいはい、この公園見たことあるわ、いつだったか、この辺りまでポケゴーのカビゴン取りに来たわ、逃したけど。懐かしい。……
あれれ、なんかえらい住宅街に入ってきたな、見覚えあるような、ないような、ここをまた右折して真っ直ぐ行くと、当然元来た道に戻るんやろけど、それじゃ大分ジョギングの距離が短くなってしまうな、当初プランよりも。なんか面白くない。まぁ方角間違えんかったら大丈夫でしょ、もうちょい進んでみよう。……
うーん、、ようわからん。。引き返すか?いやいや、引き返すのは精神的に苦痛だ、ちゃんと正確に引き返せる保障もない。とりあえずこのまま進んで、多少開けた道に出たら、道を下る方向に行こう。うん、とにかく下って行けばいいんや、いずれ知ってる広い道に出るでしょ、普通に考えたら。信じて進もう。(すでに徒歩)……
あれ、この公園見覚えある?てかさっきの公園?違うか?もしそうだとしたら、この公園を突っ切って逆サイド出たら知ってる道出るよね、よしよし、、いや待てよ、なんか暗いし、しんと静まり返って怖いな。この公園、夜はすごく怖いわ。まだそこまで追い詰められてないし。この公園はスルーしてこのまま進もう。うん、余裕余裕。……
あ、ちょっと開けたな、コープとミニストップがあるなぁ、、見たことあるような、ないような。小銭でも持っとけばなぁ、何か買ったついでに道尋ねるという技もあったのに。スマホも持ってこようか一瞬迷ったけど、その選択は出来ないよなぁやっぱり、走るのに揺れて邪魔くさ過ぎるよ。しかしグーグルマップて便利だよねぇ、シンプルだけど、本当に凄い。なきゃ困るっていうのは凄いこと。まぁいいや、今更考えても仕方ない。この広い道を下って行こう、ひたすらに。……
微妙な別れ道あるなぁ、方角的にはたぶん右だと思うんだけどなぁ、、うん右だな、自分を信じよ、と見せかけて逆や、自分は方向音痴だという自覚のもと、あえて自分を信じない、左。ここは左。ていうかしっこしたい、実は結構前からずっとしっこがしたい。……
ちょっと待てよ、急に不安になってきた、本当にこのまま下り続けて大丈夫か?方角に全く自信がない今、辺な方向に下って行ったら目も当てられんよ。今更だけど慎重に行こう、とりあえず方角を確認したい、ひたすら坂を上って行ったら駅前のタワービルが視認できるんちゃうか?そしたら、進むべき方向がわかる。よし、方針変更、ひたすら上るべし。高みへと。……
見えない。結構上がってきたけど全くもってタワーが視認できない。……
もう訳わからん、どんどん団地の深部に進んできてる感じがする。さっきのセブンイレブンも見覚えがあるような気もしたけど、たぶん勘違いだ。電信柱の住所表記もいよいよ聞き覚えがない。佐井寺まではギリ聞いたことあるけど、佐竹台4丁目とかもう全然分からん。もう認めざるをえんな、迷子。四半世紀ぶりかそれ以上だなきっと、、さっきのミニバンのおばさん、ちょっと心配そうにこっち見てくれてたな、こんな格好でこんな所をきょろきょろしつつ歩いてるの、さすがに違和感あったんだろうか、勇気出して道聞けばよかった。足らんかったな、心の準備なしの咄嗟の勇気。瞬発的勇気。次は出せるかなぁ。……
人がいない。圧倒的に人通りが少ない。たまに居ても子供とか若い女の子とかは、変質者と思われたら嫌だから話しかけづらい。てかめっちゃしっこしたい。……
なんか下り始めたよ、、団地の頂点を極めたかどうかわからんが、目当てのタワービルは一瞬たりとも見えぬまま、どうやら道が下り始めた。もうとにかく自分が住む町の逆サイドでも何でもいいから、下っていけばやがてどっかしらの町に出て、駅や線路を見つけることができるだろうか、そうしたらさすがに方向を見定めて線路沿いに歩いていけばいつかは知った場所に行きつけるだろうか。……
「あのー、すみません。ちょっとジョギングしてて迷ってしまったんですけど、吹田駅ってどっちですか?」
「え、吹田?…吹田ですか? いや、、めちゃくちゃ遠いですよ?(驚哀笑)」
「はい、大体の方角だけでもいいので…」
「そうですね、あっちですかね…」
「わかりました。ありがとうございます。」
よし引き返そう。……
しかし、方角といっても本当に大体なんだろうけど、それしか頼りにできる情報がない今、極力方角がずれないように進むしかないんだけども、それ難しいわ、現実的にはかなり難しい。道って真っ直ぐじゃないもん、少しずつカーブしてるし、曲り角も完全な直角じゃないもん、大体の感覚で、さっきの道で左に少しずれた気がするから次は右折かな、とか調節しながら、何となくで進むほかない。……
あれ、さっき見た公園やなここ、さっきはちょっと怖いとかいってスルーしたけど、この公園を突っ切って反対側に出たら知ってる道かも知れん。さっきより夜も更けてより一層怖いけど、行くしかない。……
いやー、意味なかった。草やら藪やらに短パンの脚が擦れて不快なだけ。そもそもフェンスがあって反対側の道出れんかったし。怖い思いしたけど全然何の意味もなかったな。気をとりなおして何となくの方角を頼りに進むしかないね、もはや本当に何となくでしかないけど。……
「あのー、すみません。ちょっとジョギングしてて迷ってしまったんですけど、吹田駅ってどっちですか?」
「えーーー!!!吹田!?吹田ですか⁉⁉︎驚笑…いやーどう言ったらいいかなぁ、うーんちょっと分かりづらいと思うけどたぶん1番近いのは、、とりあえずこの道を引き返してもらって、、うーんてか遠いなぁ、吹田駅じゃないとだめですか?」
「いや、とりあえず分かる景色に辿り着ければ、、産業道路とかでも」
「あーなるほど。そしたら、結構遠回りになっちゃうかも知れないけど、分かり易い方がいいと思うんで、、ここをそのまま真っ直ぐ降りてもらって最初の交差点を右折してください。そこからずーーっとずーーっと真っ直ぐ行ってください。そしたら、スバルとびっくりドンキーがある交差点があるので、そこが産業道路です。」
「あ、それで行きます。少々遠くても分かり易い方がいいので。その産業道路をどちらに進めば吹田駅方面なんでしたっけ?念のため…」
「そこを右折です」
「分かりました、ありがとうございます。大変助かりました。」
「いえいえ。お気をつけて」……
いやーよかった。歩けども歩けどもスバルもびっくりドンキーも出てこんかったときは焦ったけど、信じて歩き続けてよかった。ようやっと産業道路に出たと思ったら、吹田どころか岸辺と千里丘の間だったけど、とりあえず家にたどり着けただけでもよかった。帰ったら20時過ぎどころか23時前だったけど、、日付が変わる前に用を足せただけでもよかった。