注意:こちらの記事は長くなっています。
9月頭から中頃にかけて、中学生と高校生の皆さんは今年度最初の定期テストが行われると思います。
そこで前回と前々回はテスト前の勉強の仕方をお伝えしました。
もし興味のある方は下記のリンクよりご覧になっていただければと思います。
テストが帰ってきた後、やりっぱなしにするわけにはいきませんよね。
次のテストに向けて、間違えていた場所を正したり、出来たものが何だったかを確認する復習が必要になります。
なので今回は、テスト後の復習について書いていきます。
まずは結論から。
①今回の勉強方法を記録
②比較的出来た部分と出来なかった部分を抜き出す
③出来なかった部分を補う勉強方法を考える
④出来なかった部分の復習をする
この4つになります。
それぞれ行う理由と具体的な方法を書いていきます。
まず最初に行うのは、テストに向けて今回どのような勉強方法をしたか記録することです。
行う理由としては、テスト勉強の方法で結果は大きく変わる為、良かった原因や良くなかった原因を探りやすくする為です。
つまり、②とセットで③を行うための準備と言えます。
後々に効いてくるので大事な行動になります。
具体的な方法としては、箇条書きで細かく多く書き出していくのをオススメします。
・暗記系のものは全て一問一答を用いた
・数学は計算問題を多くこなした
・文章問題は教科書の例題のみ
など、自分が何をしたのか何をしていないのかがすぐに分かればOKです。
科目ごとに分ける余力がある方は、ノートに科目ごとに分けて書くといいでしょう。
これで、自分が今回のテストに向けて何に力を入れてたか、この先も分かるようになります。
多くの人が行わない行為ですが、人の記憶はそこまで万能ではありません。
前回のテスト勉強の方法、前々回のテスト勉強の方法などが分かれば、より効率の良い方法を模索できます。
面倒でも必ず行うようにしましょう。
次に行うのは、テストの結果から良い部分と悪い部分を見つけて書き出しましょう。
理由としては、今自分が何が得意で何が苦手なのかをしっかり把握する必要があるからです。
特に考えずにただ勉強をするだけでは自然と得意なものしかやらなくなりますよね。
それだと点数は上向きになりません。
自分の現在位置を知り、能力を知ることは今後に必ず生きてきます。
その為、テストで出来た部分と出来なかった部分はしっかり分けて把握しましょう。
具体的な方法です。
多くのテストは点数を分野別に分けていたりします。
知識理解、思考判断など問題によって必要な要素があり、それらを別々に点数を出してくれたりするテストが増えています。
それがもしあればその点数によって良い点悪い点を分けましょう。
それとは別に、
・単元別
・暗記系か導出系か
・理数系であれば基本問題か応用(文章)問題か
で分けてあげましょう。
出来れば①で挙げた勉強した内容ごとに分けられるといいですね。
出来るだけ細かく分けることが出来ればより復習の効果が上がります。
しかし、最初は慣れないと思います。
なので、慣れるまでは先生に聞きに行って手伝ってもらったり、塾や家庭教師の先生と一緒に分けるといいでしょう。
どのような問題が取れていて、どのような問題が取れていないかは教育者であればすぐに見つけられます。
使わない手は無いと思いますよ!
ここでポイントなのが、出来ている良い部分も必ず見つけましょう!
次のモチベーションになりますし、何よりそこは自分の強みになります。
今後も点数の取れる箇所とも言えるので、忘れずに抜き出してあげてください。
ここまでが準備になります。
次は、①を使って②で出した出来なかった部分の点数を上げる勉強方法を考えます。
ここからが復習になります。
行う理由としては、毎回同じ勉強方法では同じような点の取り方しかできない為です。
例えば暗記ばかりやっていて、応用問題を落としたとしましょう。
次も同じように暗記ばかりやっていたら、もれなく応用問題は落としてしまいますよね。
では応用問題を取る為にはどうしたらいいのか?
とても簡単です。
応用問題を取れるように勉強方法を変えればいいんです。
ジャンケンでずっとグーを出す人はいませんよね?
なぜなら相手がずっとパーを出してきたら負け続けてしまうからです。
ではどうすればいいのか?
とても簡単ですよね?
チョキを出せばいいんです。出すパターンを変えてしまえばいいんです。
しかもジャンケンと違ってテストは傾向と対策が行えるので、事前に相手が出す手をある程度知っているようなものなんです。
ジャンケンで相手が出す手をある程度知ることが出来れば勝率はグッと上がりますよね?
だから藤川は、この勉強方法を考えるのを最も重要と考えています。
具体的に話していきます。
まずは①で挙げた勉強方法で何に重点を置いて勉強したかを確認します。
そして、その部分の点数がどのくらい取れているかを確認します。
それの繰り返しです。
また、重点を置かずそこまで勉強しなかった部分も確認。
その部分の点数がどのくらい取れているかを確認します。
必ず勉強した部分の点数、しなかった部分の点数、どちらも確認しましょう。
その後、それらを元に普段の勉強の仕方や次のテストに向けたテスト勉強の方法を決めていきます。
具体的には例として
歴史の一問一答をよく勉強していて9割
ただ歴史年表はあまり勉強せずに4割
だった場合、一問一答でやる事で成果が出ることが分かったのでテスト前に行うことは良いと分かります。
歴史年表を普段やらない場合は普段の勉強から暗記を行い、テスト前も比重を増やすことをした方が良さそうですね。
また逆の場合
歴史の一問一答をよく勉強していて4割
ただ歴史年表はあまり勉強せずに9割
この場合、歴史年表はあまり勉強せずとも普段の勉強や授業で理解度が高い為、テストに向けて勉強する場合そこまで重点を置かなくても良いことがわかります。
しかし、一問一答をやっていてもその部分の点数が低いので、やり方を変える必要があります。
何度も書く勉強法ならテスト形式にしてみたり。
テスト形式の勉強法なら順番をバラけさせたり。
同じような方法は取らず、必ず工夫を凝らしてみましょう。
こちらも慣れるまでは学校の先生や塾や家庭教師の先生に相談してみましょう。
教育者は勉強方法をいくつか持っていると思うので、効果のありそうな提案をしてくれると思います。
もちろん、人に合う合わないがあるので試して上手くいかない場合は更に別の方法を試してみましょう。
①の勉強法と②の良い点と悪い点を組み合わせれば、次の勉強方法を考えることができます。
こちら、受験の模試でも同じことができます。
成績を上げていく為には必要になってくる工程だと思います。
ぜひやってみてください。
最後、皆さんがよく行なっている復習をします。
今まで次のテストの為に動いていました。
しかし、今回のテストで間違えたものをそのままにしておくわけにはいきません。
その為、最後に間違えた部分をしっかり理解して、次出された時には答えられるようにしましょう。
方法としては
①まずは問題をノートに書きとる
②その問題の解き方を教科書やノートを使い考える。
分からなかった場合は、学校の先生や塾や家庭教師の先生に聞いてみましょう。
③教科書やワークを使い、類似問題を解く
④もう一度ノートに書いたテストの問題を解く
です。
ポイントは③の、類似問題を行う点です。
テストの直しだけだとその問題文の時しか答えられなくなりますよね。
類似問題を解くことによって、次のテスト勉強でどのようにしておけば良いのか理解することができます。
復習をしつつ次に結ぶ行為です。
しない方が多いですが、必ず行いましょう。
分からなかった(分からない)問題をノートに書き、解き方を学び、実際に解く。
復習ですが、普段の勉強とあまり変わらないと思います。
繰り返すことによって、その単元の理解度を高めてあげましょう!
かなり長くなってしまいましたが、まとめます。
①今回の勉強方法を記録
②比較的出来た部分と出来なかった部分を抜き出す
③出来なかった部分を補う勉強方法を考える
④出来なかった部分の復習をする
です。
これらをしっかり行えば、次のテストに向けて既に勉強を始められていると思います。
よくテストの直しだけして終わっている子が多いです。
それでは次に繋がりませんよね?
なので、こちらの方法をぜひ試してみてください。
このテストの結果を受けて、塾や家庭教師を検討される親御さんが多いと思われます。
前回の記事にも書きましたが、ここから秋にかけて指導をお願いされることがかなり増えます。
私のような個人契約を行う家庭教師への依頼の仕方や注意点と、家庭教師を派遣してくれる企業への依頼の仕方や注意点もその次に書こうと思います。
もし気になった方はお待ちいただければ幸いです。
長々と読んでいたただきありがとうございました。
こちら参考になり、勉強の役にたたてもらえれば幸いです。