今回は、株式投資における、株主優待というものについての話を書きます。
株主優待、ご存知ですよね?
YAHOOに何か思い入れがあるわけでもありませんが、とりあえず張っておきます。
今回は、企業にとって株主優待がどういう意味があるのかを書きます。
1)売価で優待できるからお得
2)現金でないからお得
3)他者とのシェアの兼ね合いでお得
4)広告効果が見込めるのでお得
5)安定株主を見込める可能性があるのでお得
6)すぐに止められるのでお得
1)売価で優待できるからお得
難しい書き方をしています。かみ砕きます。
ラーメン屋さんやカレー屋さんで、学割なんてあると思います。
学生証を見せれば、本来100円のゆで卵がタダになります。お得です。
じゃぁ、そのお店は「100円損をしているのか?」もちろん違います。
飲食店だと原価は3割とみていいでしょう、大体30円程度、損をしたというのが実態です。(ゆで卵を仕込む数が増えたり、それをトッピングする手間賃?それを算定すること自体が不経済です。)
同様の事を言いたいわけですね。
レストランチェーン店の株を買いました。権利日まで保有していました。
結果、株主優待をもらいました。
それを使って実際に損をするのは大体三割程度だという事です。
株主としては、配当額と合わせて、実際にレストランに行けば株主優待の額面と同じだけお金を払わなければいけません。
だから、企業も株主もお得な制度なのです。
2)現金でないからお得
書いてあることは簡単ですが、ちょっと注意が必要です。
株主優待の場合、ポイントのようなもので企業の負債になります。
一方で、それには有効期限が書かれているはずです。
なので、「使い忘れ」を見込めます。借金がチャラになるようなものです。
また、実質的な借金なので、今現在企業にある現金に影響を与えません。将来的に少しずつツケ(あえてこういう言い方をします)を払っていくことになります。
配当であれば、現金で株主に一括で払わなければいけません。それは運用資金に影響を与える可能性があります。
3)他者とのシェアの兼ね合いでお得
ある、中華料理レストランの優待券をもらいました。
さて、週末家族でどこかに行こうかね?という話になったとします。そこに株主優待があれば、そのレストランが強く候補に選択されませんでしょうか?
また、人の食欲は有限です。今年今週の土曜日の家族のだんらんを兼ねた昼食はその時だけです。
そこで優待券を利用して中華料理レストランで食欲と家族のだんらんという時間を満たしたという事は、裏を返せば、他者の同じ機能を持つ企業の売り上げを奪ったとも言えます。
さらには、普段であれば毎月一回程度、行くレストランであっても優待があれば行く頻度は増えませんか?
以上から、他社に奪われるはずだったシェアを奪われない、むしろ他社のシェアを奪える可能性があるという事になります。
この理屈が当てはまる場合もあるでしょうし、当てはまらない場合もあるでしょう。
例えば、企業としては有望なので株式を買ったはいいが、その企業が地元に進出していないから株主優待を使えないという場合です。メルカリかなんかで換金しますか。
例えば、企業としては有望なので株式を買ったし、実店舗もすぐ近くにあるけれど、中華料理は好きではない場合です。やっぱりメルカリかなんかで換金しますか。好きでもない商品を売ってる企業の株を買う事も、まぁ、あるでしょうねぇ。
4)広告効果が見込めるのでお得
SNSやブログが発達していると個人が口コミを超えた広告塔になってくれる可能性があります。
株主優待のお客様には、特別なインスタ映えするようなおまけをつけてくれたりしたら、結構いけるんじゃないですかね?
「株主優待使って○○でパスタ食べたら、おまけにケーキつけてくれた。かわいい。株主優待専用だって~」みたいなの。
その書き込みで「株を買おう」となるかどうかは知りませんが、多分、悪影響はなさそうです。
株主優待だけのおまけがなくとも、株主優待が届いたというブログ記事や、ツイートなどはあふれています。
配当額の入金をつぶやく人よりは、優待が来た、優待であれをもらった、なんてことをつぶやく人の方が多そうです。
5)安定株主を見込める可能性があるのでお得
企業は、安定株主を求めています。M&Aに対抗するためですね。
従業員株主なんてものを組織する会社も少なくないですし、そういう会社では株式を買うごとに「会社から」奨励金が出たりします。
それだけ安定株主が欲しいのでしょう。株主総会とか開かなくちゃいけないし、面倒だから上場なんてしなければいいのに、とも思いますが、それだけIPOでの値上がりや上場企業というステータスは捨てがたいものなのでしょう。
電通も上場しましたし。
上記はググって上位に来たのでリンクしました。他意はありません。
ALISの信頼とやらも、こんな感じなんでしょうねぇ。
ま、いいや。
上記で軽くしか書かれていないのが資金調達の利便性です。株式市場から直接金融という手段もありますし、銀行などから間接金融という手段で資金調達する場合もあります。
どちらにしても、財務状態がクリアで牽制機能が働いている事が前提として挙げられます。グッチャグチャの会社にお金を貸してくれる人はなかなかいません。
6)すぐに止められるのでお得
世の中には株式をたくさん持って、配当で生活している人もぼちぼちいます。うらやましいですね。
そんな人に「配当額を減らします」なんていうと、すごく怒られます。
大株主は怒らせたくありません。
ですが、株主優待を辞めます、減らします、なんて言ってもあんまり怒られません。
これは、株主優待が、株主数を増やすような設計になっていることが多いからです。配当で暮らしているような、たくさんの株式を持っている人にとっては、株主優待はどうでも良い事なのですね。
株式が分散され株主数が増えるし、大株主には辞めてもあんまり怒られません。
だから株主優待はお得です。
(株主数は、一部上場二部上場など、上場における要件の一つです)
というわけで、今回は株式投資のお話でした。
その中でも株主優待の話を、企業側から見てみました。
1)売価で優待できるからお得
2)現金でないからお得
3)他者とのシェアの兼ね合いでお得
4)広告効果が見込めるのでお得
5)安定株主を見込める可能性があるのでお得
6)すぐに止められるのでお得
他にもあったらどうぞコメントを。
ではでは
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