実際は「不合理な場合がある」というのが正しいです。
こんな話、聞いたことありませんか?
音楽や動画を制作者と利用者がP2Pでつないで、リアルタイムで課金する。
例えば私が喫茶店を営んでいれば寂しいんでBGMが欲しいわけです。
良い感じのおっとりとした音楽のミュージシャンを見つけて、流す。
その分だけ課金される。
月額いくらではないけれど、使った分だけ課金されるから、納得はいく。
P2Pで中間介在者が入らないので、余分なコストを支払う必要もない。
よさそうですね。
でも、なんだかおかしいんです。で、何がおかしいと思ったんだろうと考えていってわかりました。
一つの楽曲や動画において、質の違いが値段に反映されてないんです。
別の、分かりやすい具体例を挙げます。
Amazonで買い物をします。
「このマウス良いな」なんて。
「男でピンクはないよなー、黒でいいや」
そこで気付きます。値段が違うんです。
再度ピンクのものと、黒のものを比べて確認します。
やっぱり値段が違う。
安い方が需要が少なく、高い方は需要が多い、という事なんでしょう。
違う品物なら別に何も違和感を抱きませんが、私は「色違いなら同じ値段」という洗脳がされていたので戸惑ってしまったのですね。
話題を戻します。
音楽で「サビ」と言われる部分があります。もちろんほかの部分があるからこそサビが引き立つのですが、それでもこの曲のこの部分を聞きたいという要求はあるでしょう。
動画も同じです。例えばボクシングの試合。やってる方は結構大変なんですよ。全体的に。でも観客として面白いのはやっぱり、打ち合いの場面とか、KOの瞬間とか、そういう場面ではないでしょうか?
(じりじりと、地味な事やってる時も選手は結構神経使ってるんですよ)
そうなると、音楽でも動画でも、各所各所で質が違うことがわかります。
であれば、すべて均一で同じ値段ということはおかしい。
この曲は売れている、人気があるから高い値段という値付けはもちろん。
ミュージシャンが聞かれている部分をリサーチして(今でもやってるのかな?視聴率みたいな感じ)「サビの部分が聞かれているから、ここは他よりも多めに課金しよう」という形になるのかなぁ?と思いましたです。
野球だったら、「優勝が決まる試合で最後のクローザーが投じた剛速球に打者が三振する」ところの価値って他よりも高いと思うんです。
その瞬間(15秒くらい?瞬間じゃねーな)の価値が、攻守交替の映像の価値と同じで良いと思います?
このP2Pのリアルタイム課金が出てくると、そういう調査・値付けの最適化を図るツールが出てくるはずです。
クリエイターはモノづくりに集中したいと思うからです。
最初に「不合理な場合がある」と書きました。記事本文の通りですね。
それは純粋に時間の量り売りが合理的なものがあるという事です。
私としては対面コンサル、カウンセリング、お悩み相談、占い(?)を思いつきました。
一回限りで、どこに価値があるのか予測できない場合、量り売りをするしかありません。
逆に言えば、記事本文で例示した音楽や動画は、何回も、または、多くの人に見られることを前提としているので、質の違いを見分けることができるデータを入手可能であり、だからこそ値付けを変えることができるのですね。
ではでは
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