結構、皮肉な状況がまじめに起こっているのでそれを書きます。
「あえて系」って微妙なのが多いです。
私の見た感じですので、皆さんの肌感覚とは違うかもしれません。
私一人で見聞きできる範囲なんて知れたものですから。
あえて「ああしろこうしろ」と指示するのではなく、「これはどういう手順でやるつもり?」「こういうことが起こったときの対処は?」という質問をして考えてもらう、という指導法がありまして。
それがなんだか流行ってるようなのです。
「流行る」事自体が、都市からそれ以外へ、大企業からそれ以外へという流れがあるので全体に広がるにはタイムラグがあります。さらにはきっと、流行る前からやってる人はやっていた指導法だと思います。
それを斟酌しても、増えたんじゃないかなぁ?流行っているのかな?と思うのですね。
私が読んでるだけでも本や雑誌でボチボチ見かけます。採用人事方面を専門でお仕事されている方はもっと多く見てらっしゃると思います。
指導する対象の人に考えてもらうのに、きっと上からの指示もあったのでしょう、それを促す側が「考えさせればいいんだ」「考えさせなければならない」と、凝り固まってしまっているようなのです。
つまり、「どうすればいいと思いますか?」と聞くべきでは「ない」時にでも、安全パイとしてそういう言動をしてしまう事が見られるなぁと。
それはすごく矛盾していてシニカルな現象だなぁと思うのです。
「あなたの考えを聞かせてください」と促している「当人が考えてない」んですから。
そういう指示を受けたんだろうな、という企業の中堅どころの方に質問してみたことがあります。
「「考えを聞く場合」と「指示する場合」の区別はどのようにつけていますか?」
すぐには返答がありません。
ひねり出したであろう返答が「ケースバイケース」とのことでした。
そっすね。
ここで「どういう風に区別をつけてると思いますか?」なんて返答だったら結構面白かったんですが。
とある企業にて、こういう新卒の方がいました。
働く事はお金を頂いている事であり、何らかの価値を提供しないといけないという事を理解されていない。
ありがちありがち。
新卒の方は、社会人としてもその企業に対しても未知なので「考える材料がない」と思われます。
クラウドワーキング等で「仕事」をしていたのであれば違うかもしれませんが、アルバイトなりインターンシップなりでお金を稼いでも社会人のそれとは性質が違います。
教えちゃった方が早いんじゃないかな?と思うわけです。こういう感じなんだよ、と。
が、指導者からは同じセリフが繰り返されます。「社会人として働くとはどういうことだと思う?」
時間があるから同じことを繰り返してるのかな?と思ってたのですが違うようです。
時計を気にし、テンションがなんだか荒くなってきました。
少々遠慮しましたが私がちょちょっと説明し、新卒の彼女は納得したようです。指導者の方も満足げな感じ。
私の説明は及第点だったようです。
その後、指導者の方から「最近の新卒は考える力が足りない」という話を聞きました。
どうなんスかね?
今回の場合は「最近の指導者は指導する力が足りない」じゃないかと。
むしろ新卒のレベルでいえば今の方が意識や能力は高い部分、あるんじゃないスか?わかりませんが。
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この話を(内容だけ)友人にしたところ「新入社員に対する、指導者の指導の丸投げ」という金言を頂きました。
相手とコミュニケーションを取って、上手く説明し、納得させなければならないその工程を「どう考えてるの?」という一言で相手に押し付けているという事ですね。
なるほど。
具体的な話は考えてもらった方がよさそうです。一方で抽象的な話やその集団の価値観は教え説明する以外なさそうです。
ましてや考える材料がない中で「考えろ」というのは、無茶苦茶です。
ではでは
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