仕事をしていると、苦手な人、嫌いな人と仕事をしなければならない事もありますよね。
そういう時の対処法みたいなものはググるとかなり出てくると思います。
それらの対処法の中には、チームを変えてもらうとか、部署を異動するとか、転職するなど、
「苦手な人・嫌いな人から離れる」
という方法が薦められている場合が多いように感じます。
自分のメンタルを守る観点からすれば、その通りで、私もそう思います。
しかし、今回お話ししたいのは、上記のような話では無くて、嫌いな人や苦手な人の意見に耳を傾けられるか、という話になります。
例えば、Aさんと、自分が嫌いなBさんがいるとして、AさんとBさんが同じ事を言っていたとしても、Bさんの話は賛同したくない、みたいな経験はないでしょうか。
同じ事を言っていても、誰が言っているかで感じ方が変わってきます。
「誰が言うかが大事」という話です。
ただ、ここで重要なのは、AさんとBさんが同じ事を言っている、という事です。
一旦、Bさんは嫌いという感情を忘れて、冷静に「何を言っているか」に集中することが重要です。
「Bさんの事は嫌いだから、話聞きたくない」
という人と、
「Bさんの事は嫌いだけれど、言っている事は正しい」
と言える人、どちらが良いでしょうか。
自分にも感情があるので、苦手な人、嫌いな人ができてしまうのは仕方の無い事です。
その感情に蓋をして、無理に仲良くする必要もないと私は思います。
ただ、その人が言っている内容まで感情に任せて否定的になってしまうのは勿体ないなと思うのです。
感情に対する反応というのは、癖みたいなもので、意識しないとずっと同じ反応が続きます。
「誰が言っている?」ではなく「何を言っている?」という意識で話を聞くようにすると、自然と感情とロジックを切り離したコミュニケーションがとれるようになってきます。
これは、その時嫌いだったBさんのことを何とも思わなくなる可能性にも繋がります。
尚、マネジメント観点だと、こういう感情への反応があることを理解する事は、Bさんじゃなくて、Aさんから伝えてもらおう、という手段を選択できるようになるので、とても役に立ちます。