境内にある幻想的な竹林の中は少し涼しげで、そよ吹く風に笹がざわめくその静けさは、まさに隔たれた雑音なき「緑」の空間。
川端康成はかつて「この山あいのしじまの音なき音を『山の音』と表現」したという。
こんにちは。チャドゥ(@tyandooo)です。
古都・鎌倉の中心から歩くこと約30分。2000本の孟宗竹の美しさと力強さを堪能できる報国寺。通称「竹の寺」を紹介します。
外国人観光者向けのガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド」の日本版では最高ランクの三つ星(わざわざ旅行する価値がある)の評価を受けています。
日本の美しい「緑」を味わうにはもってこいの場所でしょう。竹林は一年中楽しめるそうです。
7月頭、鮮やかに咲く紫のアジサイを横目に境内へ。少し進むと水を一切使わずに景色を表現する「枯山水」が目に入る。
竹の「緑」を目当てに参拝する人が多いだろうが、数多く種類のある苔の濃淡が都会の人混みと灰色の連続に疲れた心を癒やしてくれる。
報国寺は1334年、鎌倉幕府を滅ぼした足利尊氏の祖父によって創建された。
境内にあるやぐらで、その約100年後、10代だった足利義久が自決し、関東の足利氏が滅亡した地でもある。
さて「竹の庭」に入る。息をのむような緑が見上げても見上げても天高く続く。竹林の中にある石像や灯籠が幽玄を演出する。
静けさが雑念までも奪っていく。まさに心が洗われる空間。
ぐるりと散策できるように道が出来ているので、静かに物思いにふけりながら歩くと良いだろう。
竹林の中にある茶席「休耕庵」では抹茶と茶菓子も堪能できる。
竹や苔とも異なる点てられた抹茶の明るく鮮やかなグリーンは誰にもまねできない唯一無二の存在。
水墨画のような和紙に乗せられた茶菓子をかじりながら竹林を見る時間は実にぜいたくだ。
いかがでしたでしょうか。正直、あまりアクセスが良くないのですが私が推薦せずとも海外旅行客らから大人気のスポットですね。行って後悔はしないと思います。
歩くと結構遠く、道も少し分かりづらいのでバスかタクシーを利用すると良いと思います。帰りは電話でタクシーを呼びました。
興味を持たれた方は是非公式ページを参考にしてください。
景色だけでなく歴史を知るだけでもとても面白いですよ。
※アップする画像の容量関係で御朱印あげられず笑。「かまくら竹の庭」と書いてくれています。私は鶴岡八幡宮からハシゴしました。
•拝観料…200円 •抹茶(干菓子付) 500円 •時間 •9:00~16:00