こんにちは、チャドゥ(@tyandooo)です。
リップル社主催の国際会議「SWELL」について説明します。この会議は、有識者らがリップルや仮想通貨の今後について講演、発表する場となっています。
昨年(2017年)のSWELLでは「ビル・ゲイツ財団と提携されることが発表」されました。
内容としては、発展途上国で銀行口座が持てないような貧しい人たちでも決済可能にしようというもので、リップル社はそのために「Mojaloop」というソフトウェアを開発しました。
また、昨年の開催についてはリップル社公式ツイッターが突如、謎のカウントダウンをはじめ「いったい何が起こるのか」と大いに話題になり、価格も一時、上昇しました。
今年は、リップル本社のあるカリフォルニア州(サンフランシスコ)で10月1、2日に開催されます。発表内容によっては価格に影響があるかもしれませんね。
ちなみにリップル(ripple)には「さざ波」という意味がありますが、SWELLには「大波」や「波のうねり」という意味があります。
リップル社が国際送金の世界に投じた「一石」のさざ波を、関係する集まりで「大きなうねり」にしていこうという思いがSWELLに込められているような気がしますね。
そしてビル・クリントン元アメリカ大統領が登壇、基調講演を行うという発表がありました。この話題はツイッターのタイムラインでも大いに盛り上がりました。
会議は最初に、アメリカのクリントン元大統領と、現在リップル社の執行役でクリントン政権時にはNEC議長(つまりアメリカ経済の元司令塔)として財政黒字に貢献したジーン・スパーリング氏が司会を務めます。
この登壇について、リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOはツイッターで以下の様に期待感を示しています。
「クリントン大統領の政権時(1993年~2001年)はインターネット初期の政策と革新の震源地にあった。その経験を今日、私たちは学ぶことが出来る」
これは超豪華なキックオフですね。
こうした人選からはリップル社の「政治力」の現れとも言えます。そしてまさに今取り組んでいる国際送金の世界で起こす「革新」に置いていかなる状況が起こりうるのか・・・
インターネット初期にあったまさにその衝撃と苦労について自分たちの姿に重ねあわせているのでしょうかね。
「情報スーパーハイウェイ」を打ち立てたクリントン元大統領が、今築かれようとしている「価値のスーパーハイウェイ」をどう見るか、大変興味深いですね。
リップル社に務めるEmi Yoshikawa氏も上記の様に言及しています。
インターネットはメールでの言葉など「情報」のハイウェイを作りました。リップル社はお金ねどの「価値」のハイウェイを作ろうとしている。
その眼にどう映るのか・・・クリントン元大統領がどのような話をするのか注目です。
じゃあ、今年はいったい何が話し合われるの?
肝心の議題の一部を以下に記しておきます。
議題の一部
◆数百万人の顧客のための、ブロックチェーン技術による国際間の決済モバイルアプリ開発についての共有(リップルユーザー)
◆中小企業の決済改善のためにブロックチェーンを活用した第一人者として、得た知見を共有する(アメリカンエキスプレス)
◆ブロックチェーン活用とこれまで未来に向けて計画してきたことの探求についての共有(中央銀行)
◆ブロックチェーンと支払いの未来などなど
ホームページに詳しい時間と何を話すかということの大まかな内容が載っています。気になる方はチェックを。
改めて議題を見て、面白いのがリップルが様々なカウンターパートにとってブロックチェーン、またはリップルの技術が変えていく世界とどう向き合っていくかということに寄り添って一緒に考えていきましょうという姿勢です。
こうしたリップルの着実な歩みを見ると目先の陰線に落ち込む必要がないと感じさせてくれます。