プロフィールの通り、疑似エンジニアとして広く浅くあらゆることを学ばされては調整役として東奔西走していますか、ブロックチェーンについてはブの字も出てこない現場にいます。(金融系なのに!)
色々と勉強している中でブロックチェーンについて改めて理解をせねばいけないなと思い、仕組みを学習したり調べたりしているうちに、ふと「ん?これはもしかしたら電子広告系企業は食われるのでは?しかも既存企業がフィールドに立てない、所謂破壊的イノベーションが起きてしまうのでは?」という思いに至りました。
特に「ああこれは本当にグーグルにダメージを与えうるな」と思ったのはBraveです。
Brave公式サイトはこちら。You are not a product.というのは破壊者らしい皮肉たっぷりのコメントですね。
Webブラウザです。MSならEdge、グーグルならChrome、アップルならSafari、MozillaならFirefoxといった先人たちがいますね。Chromium(Chromeのコアみたいなもん)がベース。最新のEdge(未リリース)やOpera、もちろんChromeにも使われています。
ブラウザを作る企業の皆さんは、ユーザの閲覧履歴や傾向を解析して、適切な広告を表示させ、クリック数や表示頻度によって依頼主から広告収入を得ています。
なんとBraveでは、通常広告が表示されません。
いやもうほんと、え?なんですよね。私もよくわからなかった。収入源を根本から断ち切るスタイル。だからこその破壊的イノベーションなわけです。
とはいっても勿論策略があります。ここで登場するのがブロックチェーンですね。
そもそも、ブラウザや検索エンジン運用に伴う広告収入には大きく分けて二つの問題があります。
一つは、中央集権的にコントロールされ過ぎる/お金を搾取されすぎること。
もう一つは、比較的容易に不正を行えること。(クリック連打botとか)
いずれも、費用対効果の判断がつきにくいことが、広告依頼主の悩みの種でした。
「でもみんなインターネットは見るし広告打たないのもなあ」と考えたり、「広告費用の割合テンプレ」みたいな考え方で他社を真似たり前例踏襲で導入していたりと、渋々お金を払っている企業も少なくないでしょう。
そこでブロックチェーンの出番です。
ブロックチェーンの特徴を丁寧に解説しだすとヤバイので、めちゃくちゃ雑に申し上げると、以下のようなポイントがあります
→めっちゃセキュア(改竄困難)
→分散的(中央集権的でない)で直接的
→上記から管理コストが極端に安い
このあたりを活用すると、
→広告依頼主が、真に広告を見た人に対してだけトークンを渡せる
→エンドユーザーは、見た広告に応じた分のトークンを得られる
こういう仕組みを確立することができます。
これを実現したのがBraveです。
雑に言えばそういうことです。仮想通貨、トークンが手に入ります。
それも、広告依頼主とエンドユーザーで直接的なやり取りが実現できますので、・不正は困難 ・見るか見ないかを選択できる ・個人情報をトラッキングされない ・収入のうち70%がユーザへ降ってくる という非常に強力な仕組みが実現します。
これが完全に流行した場合、どうなるでしょうか。
そうです。グーグルが死にます。
まさに破壊的イノベーションですね。
…。ここまで書きましたが、国内では広告非表示しかできず、トークンを得ることはできない状況です。
(※こういった、いわゆる「おま国」に近いケースは非常に多く、日本の法律はイノベーションを邪魔しているなあと頻繁に思います。前例踏襲主義的で新しいものアレルギー。かつ超高齢社会で年功序列が故にイノベーションを理解できない人間が管理者。嗚呼いつかこの国は本当に滅びてしまうように思えて仕方がありません)
愚痴が多いですね、すみません。
勿論、広告完全非表示でセキュアでトラッキングされないブラウザなんてそれだけでも素晴らしいですが、やはりトークンが絡んでこないと、このプラットフォームの真髄に迫ることはできません。
早いうちに、国内版でも上記が導入されることを祈るばかりです。
実はALISについて書こうと思っていたのですが、ブロックチェーンのプラットフォームと言えばまず語るべきものがあったと思い、先にコチラを書きました。
そのうちALISについても書いていきたいと思います。
(批判されている記事もいくつか目にしていて、きっと課題問題はたくさんあるんだろうなと新参者ながら想像しますが、ブロックチェーン技術を活用した、いわゆるWeb3.0のいちプラットフォームを国内企業のアイディアで盛り上げうるのだと思うとやっぱりワクワクしませんか!とだけ思っています。問題は山積みでも誠意と努力があればいつか無くなります。解決します。きっと!)
それではまた。
追伸:
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
Web3.0というキーワードすら最近知った、無知の無知みたいな状態で目がキラッキラしてます。話題性のありそうなプラットフォームを提供されている国内企業としてALiSを見つけ、ほんの少しでも力になればと思い、参加しています。(虎穴に入らずんば虎子を得ず、という感じでしょうか。別に危ない試みではないですが)
先に述べたとおり、課題問題は少なくない様子ですが、いろんな面で、ほんの少しでも力になれればと思います。また書きますので、よろしければ是非いらしてください。