ついこの間のAmazon Prime Dayで「Chromebook」専用枠が用意されていましたね!
国内のネット通販でここまでChromebookが取り上げられているのを見たのは初めて見ました。
アメリカなんかでは既にWindowsとバチバチに争っているとの情報を耳にしたりしますが、国内ではその存在すら知らない方も少なくないんじゃないかなと思います。
(別に海外標準に合わせろよと言う気はないです、ガラケーも素敵でしたよね。でも日本人はどうもはじめに流行/適用したものから外れることを苦手としますよね。WindowsもそうですがiPhoneもその典型例でしょうか。仕事でもベンダーロックインみたいなことがめちゃくちゃ簡単に行われたり、そこから脱すのに10年単位で時間を要したりしますね。無意味な前例踏襲主義に基づく形骸化した規定、それに連動して増える形骸化したクソ業務…)
話を戻します。すみません。
私は持っているChromebook端末の台数がWindows端末の台数を上回っているくらいにはChromebookを愛しています。今回はその魅力を簡単にご説明したいと思います。(専門家でも何でもないので、知らない方がヘェ〜ググってみようとなることを目指していきます)
GoogleChromeっていうブラウザありますよね。アレをOSにしたらパソコンみたいになるんじゃね?との思想で生まれたOSが「ChromeOS」です。
webストレージなんかが流行り始めた頃、ブラウザでワードエクセルパワポを作成したり修正したりできるようになってきましたね。あとの作業なんてほとんどネットサーフィンとかYouTubeばっかり。せいぜいツイッター。記事更新。
まあ端的に言えば、ブラウザがあれば何でもできる世界になりつつあります。そこに乗っかったOSといえるでしょうか。
上にちょろっと書きましたが、ワードエクセルパワポがブラウザ上で編集できます。勿論ですが無料。使い勝手はMSのOfficeから多少変わったりしますし、ワードは縦書きができなかったりマクロが思うように使えなかったりしますが、単純なドキュメント編集/作成なら余裕です。なんてったって無料ですし。
また、Chromeブラウザが動くので、およそWebでやりたいことはなんでもできます。YouTubeなどの動画サイトは勿論。ツイッターFacebookなどのSNS。オンラインの記事作成はこのとおりです。
ちょっとご存知な方は「Chromebookって容量小さくて安くてちゃっちいパソコンみたいな感じでしょ?」と思われているかと思いますが、そういう端末も、まあ、あります。特に昔のやつは。
ただこれは、Chromebookがみんなそういうものというわけではなく、ChromeOSが劣悪な環境でも使いやすく、パフォーマンスを発揮してくれる素晴らしいOSだということを示しているだけの事実です。
容量が小さい端末でもそりゃ数ギガバイトはありますし、まさか一日で数ギガバイトサイズのドキュメントを書く人なんていませんよね。
ブラウザベースなのは間違いありませんが、「インターネットに繋がっていないと何もできない」という知識は完全に塗り替えるべきです。そもそもラップトップを持ち歩く人で、インターネットに丸一日繋がらない生活をしている人なんていますかね。
メガバイト単位でドキュメントを作る人も、帰宅したりホテルに泊まったりカフェに入ったり、インターネットが繫がったときにしれっとグーグルドライブにアップロードして保存すればOKです。それ以外の作業はオフラインでも出来ちゃいます。
(余談ですが、Chromebookを中心に生活していると、ある種のミニマリスト的な感覚に陥る(?)ことがあります。私はPixelbookというハイエンド機を愛用していて、ローカルストレージも結構あるんですが、OSのつくり的にWebストレージを中心に活用したくなっていくんですよね。
昔はHDDいくつも持って…NAS構築しちゃったりして…とかやってましたが、全部捨てたり売ったりしてしまいました。そんなにデータいらないですし、彼らに任せておけば家に保管しているよりも消失のリスクは格段に下がります(漏洩云々は一旦置いておきますが)
スマホのカメラが進化して勝手にグーグルフォトで管理。ドキュメントもローカルには置かずに管理。持つデバイスやストレージ機器も減って、手に持ってるデータも減って。どんどん身軽になっていく感じは、ふと時代や技術の進展を感じるタイミングだなと思います)
こんなふうに、ChromeOSだけでも、大抵のことはできます。
(本当は更に色々できますが後述。ここでは取り急ぎ、事務的な作業とWebにおいては問題無しとだけ謳いましょう)
余談的に述べたミニマリスト的感覚もそうですが、あらゆる無駄を排除したシンプルなOSであることを実感させてくれる機会は多いです。
Chromeブラウザのお気に入り機能の自動同期のように、複数のChromebookを持っていても、そもそもローカルストレージにデータをほとんど置かないので、あっちで編集こっちで編集と自由です。デグる心配もありません。
動きも格段に早く、バックグラウンドで謎のプロセスが動いていて腹立つとか、そういうことも無い。このスペックでなんでこんなに早く動くの?と強く疑問に思うこと間違いなしです。(Windowsでなくメーカーの余計なアプリ/プロセスのせいかもしれませんが、Chromebookはメーカー起因でなにか大きな差を感じたことはありません)
そして、何よりですが、起動がめちゃくちゃ早い。スマホの電源ONくらい早いです。
具体的に言うと、Androidの起動速度はOreo(Nougat?)あたりから爆発的に早くなりましたね。その爆発的に早くなったあとくらいに早いです。わかりにくいですね。
OSアップデートも秒です。普段あまり起動停止しない(スマホのようにスリーブ→復旧しても余裕)ですが、アプデ完了して再起動する時間は、普通のWindowsラップトップが起動する時間くらいで済んじゃいます。
細やかですが素晴らしい。積み重なるとこういうのがどんどんストレスになりますからね。
やっと話せます。ここまでが前フリだったのかというくらい重要な話です。
Chromebookというのはそもそも「シンプル」「低スペックな端末でもストレス無く動く」といったコンセプトから始まっている(ように市場では思われている)のですが、先程すこしだけ触れたようにもはやそんなことはないんです。これは単に歴史の問題で、雑に言えば「OSが優れている」ということを示しているだけの話です。
今やChromebookにはハイエンド機も存在します。私がコレを書いているのはChromebookのハイエンド機の代表(と言えます)、Pixelbookです。
GoogleStoreがコチラ(※国内では販売していませんので並行輸入をお探しください)
https://store.google.com/gb/product/google_pixelbook
「それで?ブラウザでドキュメントを編集したりYouTubeを見る程度の端末にCPUとメモリとSSDを積んでどうするの?」と思うでしょう。
いや、それだけでも性能は大事ですよ。ただでさえストレスレスなOSが更にストレスレスになりますから。
でももはやそれに留まりません。
標題のとおりです。
なんとChromebookではAndroidアプリが動くんです。
驚いた方には説明が不要だと思うので、「あ、うん?なんかすごそうだけども…?」となった方へ申し上げます。
Androidアプリが動くということはどういうことなのか。
まず、400万近い数のアプリが(基本的に)動作するということです。
端末というのは、インストールできるアプリが充実していることが重要です。これは、WindowsPhoneが撤退を余儀なくされた一因といえます。もちろんiPhoneのように機器の魅力が先行する形でストアが充実することもありますが、後発の機器がアプリストアを充実させることは非常に難しいです。
じゃあどうするか。「すでに存在するストアのアプリが動くなら、それをまるごと移管できたら楽だよね?」と思ったわけです。Google。賢いというかもはや怖い。
具体的には、例えばKindleアプリで本を読んだり。AmazonPrimeVideoアプリで動画を見たり。スマホで使い慣れたカレンダーやメールソフトを使えたり。メモ帳アプリで長文を打ったり。当然SNSもAndroidアプリで使えます。これらがラップトップで使えます。
タブレットが欲しい人は、場合によってはそんなものいらないかもしれません。だってラップトップの画面サイズで全部できるから。
(※気をつけてほしいのですが、タブレットの代わりに購入することを推奨するものではありません。AndroidアプリはChromeOSよりもAndroidOSでこそ安定して動きます。古いアプリやアップデート意識の低い開発者の作るアプリでは必ずしも安定して動くとは言えません。有名どころのWebサービス企業なんかのアプリは結構安定しますが、絶対保証できるものではないことを、よくご理解ください)
お待たせしましたエンジニアの皆さん。
「Androidアプリじゃ開発なんてできないだろ」「ラップトップ向けのOSじゃないと動かせないアプリもあるんだよ」と思います。僕も思います。
シンプルなつくりが故というか、システムファイルにかかるところまでアクセスできるOSではありませんので、root権限を活用してアプリをインストールすることはできません。
「じゃあ結局、趣味プラスアルファ程度の端末なんだな」いいえ違います。
なんとChromebookには、仮想マシンとしてLinux(Debian系)が用意されています。
2019年以降に発売されるすべてのChromebookについては、標準でLinuxがゲストOSとして君臨しています。
これがどういうことか。
言うまでもありませんね、ChromebookでIDEが動くということです。つまり開発ができるということです。やったー!
こんなふうに。Chromebookさえあれば、できないことはもはや無いです。少なくとも私にとっては。
私がラップトップで行いたい作業はおよそ以下で全量ですが、できないものはありません。さあ、いかがでしょう。
・Twitter(Androidアプリ) ・Chromeでネットサーフィン ・Kindleで読書(Androidアプリ) ・Keepでメモ(Androidアプリ) ・写真閲覧(Androidアプリ) ・カレンダー更新/閲覧(ブラウザ/Androidアプリ) ・LINEアプリ(ブラウザアプリ) ・Skype(Androidアプリ) ・Gmail(ブラウザ) ・ワードファイルの編集(ブラウザ/Androidアプリ) ・AWSコンソールのログイン/操作(ブラウザ) ・YouTube閲覧(ブラウザ/Androidアプリ) ・AmazonPrimeVide閲覧(Androidアプリ) ・VisualStudioCodeでGolangの開発(Linuxインストール) ・R言語でデータ解析(Linuxインストール) ・ALIS含む記事更新(ブラウザ)
使えば使うほど好きになるOSだと思います。Chromebook。
最近は日本にも相当浸透してきて、家電量販店でも取り扱うようになってきています。店頭なんかで見かけたら、是非一度さわってみてください。
それではまた。
追伸:
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
ALISのプラットフォームに興味を持って少しずつ書き始めています。何か至らぬところや素敵な情報があれば、ぜひご教示いただけれたらうれしいです。また!