私はジャケットが好きです。春夏秋冬、できればいつでもジャケットを着ていたい人間です。私が住む日本海側の冬は寒さが厳しいのでそうも行かないのですが。
さて、みなさまもジャケットを選ぶときは様々な基準で選ばれるかと思います。値段、デザイン、そして自分にピッタリフィットするサイズであるかどうか。直しが必要かどうか。
今日はそんなジャケットの、特にファブリック(生地)について書きます。最初に行ってしまうと、身もふたもないですがファブリックの質はほぼ値段に比例します。良いファブリックを使ったジャケットは良いお値段です。安いジャケットは、やはりそれなりのファブリックしか使えません。
男性用ジャケットのファブリックであれば、まずこれを選べば間違いがないという二大巨頭が存在します。ご存知の方には言うまでもありませんね。ロロピアーナとゼニアです。
100年近い歴史を持つ、押しも押されぬ超一流のファブリックメーカー。上品でエレガント、艶のあるファブリックで有名です。その風合いからはイタリア紳士のエロさが醸し出されているかのようです。
このメーカーのファブリックで作られたジャケットは、そこらへんのセレクトショップでも6,7万円〜 という価格帯が設定されています。デパート等でやたらすかすかのショップがあると思ったらロロピアーナだった、ということがままあります。高価すぎるんですね。
私もロロピアーナ製ファブリックのスウィート・フェルトを用いたジャケットを一着保有しているのですが、その質感はやはりエレガントの一言に尽きます。ブラシをかけるごとに味のある艶を見せます。非常に気分が上がりますね。元来不精な人間なのですが、さすがにロロピアーナのファブリックを用いたジャケットを手に入れたからにはきちんと手入れをして長く愛用したいものです。
ロロピアーナはもともとファブリックのメーカーとして始まりましたが、現在は自社で衣料品も生産しています。非常にお高いのですが。
超希少なファブリック、ビキューナで作られたジャケットはお値段151万円。
ロロピアーナと並び称される超一流ファブリックメーカーといえばエルメネジルド・ゼニアです。こちらもイタリアですね、こちらも100年以上の歴史を誇ります。私の好みがイタリアの質感だからかも知れませんが、やはりロロピアーナやゼニアは別格と感じます。硬めのイギリス生地が好きな方はまた別の意見をお持ちかも知れませんが。
まだ私はゼニアのジャケットは手に入れたことがありません。お金に余裕があれば…。
他にも紹介してゆきましょう。
なんと350年以上の歴史を持つ高級ファブリックメーカーです。非常に質感が高く、コストパフォーマンスの良い生地を生産しています。
私はカノニコの生地を使ったスーツを一着所有しています。ロロピアーナやゼニアでは、ビジネスの場面では時として華美に過ぎる嫌いがあります。その点、カノニコであれば過度に華やかすぎず、かつ上品な質感を持っているので最適です。安物のスーツのファブリックなんて見ればものではないですからね。
イタリア・イギリスのファブリックに目が行きがちですが本邦の生地も品質と歴史では引けを取りません。御幸毛織はやはり100年以上の歴史を持つ日本のファブリックメーカーで、非常にエレガントな生地を生産します。
次は一着、このブランドのファブリックを使用したジャケットが欲しいと考えています。
もっと詳しく書きたかったのですが疲れたのでこのへんで…(笑)