私が好きな本はパウロ・コエーリョのアルケミストです!
この本は癖があるというか、非常に人を選ぶ本のように思います。たとえば寓話が好きじゃ無い方、神秘的な話に興味が無い方にはあまり面白くないかもしれません。しかしはまる人が読めばこれほど鮮烈な本もありません。
あらすじを見てみましょう。
羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。欧米をはじめ世界中でベストセラーとなった夢と勇気の物語。
なんのことやらと感じるかもしれません。この、「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」という一文にこの作品の素晴らしさがぎゅっと凝縮されているように思います。今で言う引き寄せの法則的な物でしょうか。この物語全編にわたって、このコンセプトが満ちています。真剣に何かに向けて一心不乱になっていると世界が味方してくれる。難しいことだしなんだかスピリチュアルで怪しいような気もするけど、でも真実のような気もする。そんな不思議なパワーが文章全体に込められています。怪しさで忌避するにはもったいない作品です。
物語と言えば、羊飼いの少年が地中海世界とエジプトを旅する幻想的なお話しです。ただ単純に話としても面白く読めるかと思います。
まだ一度しか読んでいないのですが物語のそこかしこの情景を思い出すことができます。不思議な本です。今後人生を通して何度も読み返すことになるだろう、宝物のような本です。
どうにも私の文章力ではこの作品の魅力を10パーセントも伝えられないような気がします。Amazonのレビューも参考になるかもしれませんね、500件近いレビューがあるのはすごい!
しかし、この作品については書評やレビューを行うのは無粋なようにも思います。魂に訴えかけてくる作品なので、この本を適切に伝えるのはとても難しい気がします。もしあらすじを読んでピンとくる方がいらっしゃれば是非おすすめします。
この記事ははるか先生の記事に触発されたものです。
何を隠そう私も本の虫でして。
はるか先生に勝った!?(ごめんなさい大半がマンガです)