このシリーズは2003年の1月以来、何回にもわたって私のホームページとブログの両方に書き散らしてきたものです。今回はこれを(これでもw)短めに編集して ALIS に公開し直すことにしました。
我が家ではトイレ掃除は概ね私がやっています。いつからこうなったのか、別に夫婦で話し合って分担を決めたわけでもないのに、不思議と言えば不思議ですが、考えてみれば思い当たるフシがあります。
トイレに入ってトイレが汚れてきたなあと感じたから用を足した後自分で掃除をしたのが最初です。そんなことが何度か続くうちに私がトイレ掃除をする習慣がすっかり定着してしまったのです。
それのどこが「思い当たるフシ」かと言うと、つまり、男性のほうがトイレの汚れに気づきやすいということ。汚れに気づくから掃除する気になり、それを何度か繰り返すうちにすっかり定着したということです。
何故男性のほうが汚れに気づきやすいか分かりますよね?
洋式便器の場合、女性は常に便座に腰掛けます。つまり、便器に背(尻?)を向けて直視しないのです。男性は大のときは腰掛けますが小のときは便器の前に立ちはだかって便器を正視します。だから汚れが目につくのです。
さらに、男性の小用の際は便座を跳ね上げます。すると嫌でも便座の裏側の汚れが目に入るのです。そして、便座が跳ね上がっているために、便器の縁の汚れも目に入ります。だから掃除してしまうのです。
女性の場合は便座が降りているので、便座の裏側も便座の下にあるものも目に入りません。しかも、便座には自分が乗っかっているので便座の汚れに対しても、トイレに入ってきたときと出ていく直前しか気づくチャンスはないのです。
便器の中の汚れに対しては男性も女性も条件は同じような気もしますが、きょう日の便器は汚れにくいように工夫されているし、あの、ペタッと貼っておくやつを貼っておくと、そうしょっちゅう掃除する必要はないのです。
そう、一番汚れるのは便座の裏と、便座が上がった状態で露出する便器の縁です。
何故ならそこにハネが飛ぶからです。それは男性が立って高い位置から小用を足すからです。それで自分で汚した便器の汚れに気がついて、自分で掃除をすることになる。──それが私の男性便所清掃起源論です。
そんなことが続くうちに、とうとう私は、家のトイレに限っては座って小用を足すようになりました。かくして、トイレ汚れの責任論的には、妻と私は五分と五分になったはず。
なのに依然としてなんで私ばかりがトイレ掃除をしているのか、その理由は私にもわかりません。