日本の場合は円建て債務を円を刷っていくらでも返済できる。だからデフォルトのしようがないのだという趣旨のtweetが大量に飛び交っていましたが、どうなんですかね
自宅にある本(高橋洋一『「借金1000兆円」に騙されるな!暴落しない国債、不要な増税』)をひっくり返して少し調べてみると、(当然ですが)「デフォルト」の定義如何のようですね。とにかく円建て債務を形式的に償還するということであれば、「印刷」によっていくらでも対応できるので、形式的な意味では「デフォルト」は起きようがないが、そのような貨幣供給量の急激な増加に伴うインフレも含めて「デフォルト」を定義するならば、デフォルトしたことになる。ということのようです
「自国通貨建て債務なら破綻しないと唱えている人の根拠は、自国通貨であれば自国内で「印刷」できるから、最終的にはいかようにも穴埋めできるからだという。確かに、形式的にはそうかもしれない。 だが、『This Time Is Different』における破綻の定義は・・元利の支払い遅延だけでなく、 20% 以上のインフレも含む。債務を紙幣の印刷で補填しようとすれば、当然インフレを招く。インフレ率が 20% を超えれば、元利の支払いがスケジュール通り行われていても、実際には借りた時よりも購買力の小さな通貨で返済することになるため、破綻とみなす」
興味深いので、高橋洋一氏がネタ本にしている『This Time Is Different』も早速買ってみました