この記事にTrue Newsが紹介されて気になったので調べてみました。
会社HPにホワイトペーパーがあったので内容を簡単にまとめようと思います。
情報をより早く正確に情報発信できる次世代のニュースアプリです。フェイクニュースが蔓延していたり、ニュースの情報が遅かったりなど、既存のメディアの問題点を分散型の特性を活かして解決しようとするアプリです。
True Newsの特徴は大きく3つです。
1. より速い情報発信
2. 相互監視システム
3. 「アメとムチ」システム
ユーザー1人1人が情報を発信することで既存のニュースよりも早く情報を発信できる仕組みになっています。
「相互監視型」かつ「仮想通貨による報酬/罰則」というシステムを組み込むことで情報の客観性、信憑性を担保しています。
正しい記事には報酬を、間違った記事には罰則を与えることで、監視・評価を促すトリガーにしています。
True Newsではポイントとスコアは別で管理されています。
トークンのようなもで、True Newsの仮想通貨であるtorueと交換可能です。
ポイントとは別で報酬や罰則により加算、減算されるもので交換することはできず永続的に残るものです。
True Newsは発信者、判定者、閲覧者の3者間で成り立っています。
発信者は情報を投稿する人のことで、投稿記事の真偽判定により「ポイント・スコア」が変動します。
判定者は投稿記事を真偽判定する人で、判定結果に応じて「ポイント・スコア」が変動します。例えば、正しい記事を正しいと判断した場合には報酬を得ることができますが、正しい記事を間違った記事と判定すると罰則が与えられます。
閲覧者は投稿に対していいね、もしくは通報するだけの人で、それらの行為で「ポイント・スコア」は変動しません。
より正確な判定を行うための予防策として下記の2つが挙げられます。
・判定バイアスを防ぐため、判定中は他のユーザーの判定を見れない
・投稿者のスコアも公開しない
正しい情報を素早く分散的に発信する取り組みは面白いなと思いました。ホワイトペーパーにも述べられているように、このようなタイプのプロダクトは少ないので新規性を感じました。
ですが2点感じたことがあります。
「共感できる情報だから」ということがフェイクニュースが出回る要因の1つとしてあります。これが要因でフェイクニュースが多く出回っているので、1ユーザーが本当に正しい情報であるのかを共感を除いて客観的に判断するのは難しいかなと感じました。
また、正確性を担保するためにある程度のユーザー数に達する必要があるともいますが、ホワイトペーパーからはそれまでの道筋が成り立ちそうにないなと感じました。
分散型と速さは相性が悪いのかなと感じました。分散型の情報発信として代表的なWikipediaはみんなでコツコツを情報を書き溜めていくことによってより正確な情報になっていると思います。分散型は合意形成にどうしても時間がかかってしまうので速さは担保できないかなと、、ですが分散型+速い合意形成の仕組みを作れたらおもしろいと思います
上記からベータ版に飛べるます。デザインが残念でした、、、
ホワイトペーパーを読んでみての感想は批判的になってしましましたが、アプリの思想はとても勉強になりました。
特に「ポイント・スコア」の仕組みは、暗号資産古物商の観点から、ALISに限らず他のトークンサービスでも必要になると感じました。
今後、暗号資産古物商の活動が盛んになると、例えば、ALISで何も活動しなくともALISトークンを得ることができるようになります。これはALISのコアな部分を揺るがすことになり得ます。ALISはもともと、ALIS上で貢献をした人にALISトークンを付与し個人の信頼を可視化するために作られたものです。ですが、ALISで全く活動してない人がALISトークンを持っていたらあれ?ってなると思います。トークンの意義が変わってくるので「スコア」という永続的に残る仕組みも必要になるなと感じました。
ですが「分散型で早く正確に何かを作っていく」部分に関しては他のものに当ててたら面白なるかなと感じました。具体的には浮かんでませんが、、、