2019年9月、古物営業における「仮想通貨取引」が警視庁によって認められました。
正直、最初に聞いたときは「ふーん」って軽く流してました、、、
ただ、改めて暗号資産取扱古物商のことを考えると、そのインパクト大きさを実感じたので、僕の個人的な見解を書きたいと思います。
暗号資産取扱古物商とは、暗号資産でモノの売り買い行うを業者のことをさします。
* 暗号資産は堅苦しい言葉になるので以下トークンで書きます。
そして、認可が下りた業者は未上場のトークンも扱えます。
詳しいことはワインパスさんの記事から、、、
重要なところは「国から認められた」「未上場のトークンも扱える」という点です。
そして、先日、無料で貯めたARUKコインでお米を買うという取引が行われました。
この取引以前にも、多通貨オークションで様々な取引が行われたのですが、
ゲーム、バック、パソコン機器など、特定の需要があるものの取引が行われていたので、内輪の中だけで盛り上がってる感がありました。
ですが、米という「生活必需品をトークンで買うことができる」という事例ができたことで、暗号資産取扱古物商に対する考えがガラリと変わりました。
より暗号資産古物商が人々の生活に近くなった感じがしました。
そして、一つの事例ができたことにより、トークンが交換媒介性を持つ可能性が出てきました。
AさんはBさんにお米を渡す代わりにBさんからARUKコインをもらいました。
AさんはARUKコインでモノを買うことができることを知っているので、お米で得たARUKコインを使ってCさんからパンを買うことができます。
そして、Cさんはパンと交換にもらったARUKコインで、、、、
と言った流れでトークンでもモノの売り買いが盛んになっていきます。
取引においてトークンの原資や価値など必要ありません。売り買いができるという事実しか必要ありません。
日本円に例えても同じようなことが言えると思います。
現在、多くの通貨は管理通貨制度で運用されています。つまり、原資や価値のないデータ上の数値だけでお金は管理されています。
管理通貨制度によって可能になった信用創造が、通貨がデータだけで管理されている最たる例です。
日本人は日本円でモノの売り買いができるという事実を知ってるからこそ、私たちは日本円を使用できているのです。
なおかつ、暗号資産古物商という「国から認められた」事例ができたインパクトはかなり大きいです。
そして暗号資産古物商が発達すると、自分が共感できる経済圏を、自分で選び生活できると考えてます。
現在、多くの企業がトークンを用いたサービスを作ろうしていますが、なかなかうまくいってません。
理由としては、トークンの主は使い道は「取引所に上場して金銭的価値を持たせること」だったからです。また、取引所に上場するハードルがかなり高かったからです。
ですが、暗号資産古物商により「未上場のトークンも扱える」ようになったので、トークンの使い道が広がり、容易にトークンの設計をできるようになります。
そして企業がトークンの使い道を悩むことなくサービスの開発に専念できるようになります。
今までは、日本円という単一の価値基準の中で生きることしかできませんでした。しかし、これからは様々なトークンで取引を行うことができるようになります。
自分の共感できるサービスを使用してトークンをためて、それを使用して生活する。
多くの人が望んでいた世界が実現する可能性が出てきました。
暗号資産古物商のインパクトをまとめると
国から認められた暗号資産古物商により未上場のトークンも扱えるようになり
自分の共感できる経済圏で生活できる
です。
ですが、この世界観が確実に現実になるわけではありません。可能性を高めてくれただけです。また、暗号資産古物商もできたばかりです。ただ、協会もできたのでこれから市場の適正化、最適化に向けて尽力していただけることに期待です。
次は、僕が考えるDAOの世界観について書きたいと思います。
*なお、僕の浅い知識を振り絞って書いたで、間違いなどありましたらご指摘よろしくお願いいたします。