ビットコイン「マイニング」の新ビジネス？！最近流行っている（らしい）新ビジネスに迫る！

zuenmei
2019/01/21 11:45

2018年の仮想通貨不遇の時期から引き続いて、「投資」としての仮想通貨はなかなか進展を見せませんね。

もちろんこんな時期でも仮想通貨FXなどでレバレッジをかけて、儲けを出している人もいるようですが、普通の人はそれほど思いきれない人も多いんじゃないでしょうか？

ある休日の1日、銀座にあるとあるビルで開かれたセミナーに行ってきました。

このセミナーは「マイニングで資産を増やす」系のセミナーで、ざっくり言うと「人に頼んでマイニングをしてもらって報酬を得る」ことで儲けるというものです。

仮想通貨のマイニングとは？

そもそも「マイニング」とは何かと言うと、このAlisを読んでいるほどの方には説明不要だと思いますが、ビットコインなどの仮想通貨は銀行のように中央集権的でないかわりに、有志が自分のパソコンで取引が正常であるかどうかを計算し、その見返りとしてビットコインをもらうのです。これを鉱山の採掘になぞらえて「マイニング」といいます。

ビットコインは昔のデータからがずっとブロックに記録されており、さらにそのブロックがチェーンのようなもので繋がれています。計算をしてブロックが作成され、それがどんどん長くなっていくのです。

仮想通貨の「ブロックチェーン」というしくみはこのようになっていて、ネーミングもそのまんま！直球なのですｗ

いまでは１つのブロックができると約500万円の報酬が手に入ると言われていますが、報酬はパーセンテージで計算するのでビットコインなどの仮想通貨の値段が下がると当然ながら報酬も下がります。

仮想通貨のマイニングは個人での参入はほぼ不可能な現状

ビットコインの価格が1万円とかその時代には、個人でもこのマイニングに参入できていたそうです。取引の記録をすべてダウンロードしなくてはいけないため、パソコンの電源は24時間つけっぱなしでなくてはならないですが、わりに高性能のパソコンなら対応できていたそう。

しかし近年、ビットコインなどの仮想通貨の投資家が増えてきて、普通のパソコンでは対応しきれなくなってきたのです。それにパソコンを可動するための電気代も日本などの電気代が高い地域では圧倒的に不利です。

ですから、いまでは会社ぐるみでマイニング事業をしており、ASICとう超高性能パソコンを中身むき出しのバルク状態でラックに並べて行っているのです。そのため、個人での参入はほぼなくなっているのが現状です。

そこで登場したマイニング委託プログラムとは？

そもそも仮想通貨の中でもマイニングをするものとしないものがあります。

マイニングでその数が増えていくものはビットコインのようにまだまだ数が多いですが、リップルのようにマイニングそのものがなかったりするものもあります。

また、マイニングの方法としても個人、集団、委託とあります。

ここでいう委託は「クラウドマイニング」とも言われており、マイニングを事業としてやっている会社に自分のビットコインを託し、それを使ってマイニングしてもらって報酬を得る形です。

もはや個人ではマイニングをしても儲からない時代になり、ついにこうしたビジネスが出てきたという感じです。

聞けば現在、こうした委託マイニングのビジネスを展開している会社は増えてきているそう。しかもただマイニングをするだけではなく、AIも駆使して相場を予想しているのです。

そしてその委託に必要額ですが、最低10万円程度からで、中には50万、100万以上のコースもあります。金額に応じて戻ってくる報酬の割合も違い、マイニングしている現場を見に外国に連れて行ってくれたりというおいしい特典もあるようです。

私は考えた末、その委託には申し込みませんでした。なんだか何を信じたらいいのかわからくなってきたのです。もちろん、仮想通貨やブロックチェーンの将来は明るいと信じていますがすぐに大金をつぎ込む決心ができなかったのです。

セミナーの講師は「ITバブルが起きた時に、僕は起業をしなかった。知り合いのIT会社がどんどんと上場していくのを指をくわえて見ていた。と言っていました。ブロックチェーンや仮想通貨でもITバブルと同じようなことが起こるのかも知れませんね。

ブロックチェーンはどのくらい社会に浸透しているのか？（外国編）

外国ではやはりブロックチェーンを使った取り組みは日本よりも進んでいます。代表的なものを挙げると

・スウェーデン・・・不動産管理

・エストニア・・・・医療データ記録管理

・シンガポール・・・シンガポール航空でブロックチェーンを用いたロイヤルティープログラム、資産管理、タクシー配車システム構築

公民混ざっていますがざっとこんな感じです。もっとも、1月に行われたダボス会議でもブロックチェーンの話題はもちきりですので、他の国でも積極的に取り入れられているようです。

また、世界の主要50大学のうち、ブロックチェーンコース（学科）がある大学や実に42％にのぼっているそうです。

ブロックチェーンはどのくらい社会に浸透しているのか？（日本編）

では日本ではブロックチェーンはどのくらい取り入れられているのでしょうか？公としてはなんと経済産業省が履歴書をブロックチェーンでトークン化する試みをはじめたようです。

他にもご存知のように住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行間で24時間365日送金ができるアプリ「Money Tap」もリップルのネットを使っています。（厳密にはブロックチェーンとは違いますが）

公にもブロックチェーンはどんどん浸透してきています。仮想通貨と同じシステムであるブロックチェーンがこうしてどんどん社会の中に入り込んできて、20年前のインターネットの普及時のように、はじめはおっかなびっくり使っていたインターネットもいまでは誰もが使うように、いずれはブロックチェーンの世界が当たり前になろうとしています。