まずタイトルの冒頭「供給側VS.供給側」について。
日本人のほとんどが需要側でなく供給側の立場にあり、それが日本の低迷にも繋がっていることを以下の記事に書いていました。
これは日本特有かつ、できるだけ早急に解決すべき問題かと思います。
その次の「供給側VS.需要側」については全世界共通のことではありますが、やはり日本はこの考えに偏り過ぎています。
というのは、その時その時の売買取引のみに囚われがちであり、投資の概念がないと言っても過言でないくらいに少ないからです。
それ故に、その次の「誰かの支出は誰かの収入」であることが、頭の中からすっぽりと抜け落ちた状態に陥っているのです。
※レイ・ダリオ氏の動画についての記事はこちらです(リンク予定)
かつて、日本でも有数の大金持ちのZOZO創業者、前澤友作がスーパーカーだか高価な家具だかを買ってツイートしたら、それを見た人に「寄付しろ!」と言われて叩かれていたことがありました。
前澤氏は日本の千葉県にお住まいで、買ったのが外国製の車だろうが家具だろうが、買って自宅に持ってくるためには日本の小売店や運輸業の会社にも多額のお金を払わねばなりません。
となりますと、もちろんその時の日本の小売店や運輸業の会社が潤い、その会社で働く従業員や従業員の家族、株主も潤うわけですけれども。
叩いている人はこのことを理解しているのでしょうか?
あるいは理解しているけど、自分は潤うところにいないのが不満なのでしょうか?
またある時は、東洋経済オンラインで「GINZA SIX」の開業の記事のコメント欄が荒れにていたこともありました(現在コメント欄はなくなっています)。
その理由は「外国人観光客の方ばかり向いて高価な商品ばかりで、自分たち日本人客の買うものがない」というもので、お店を非難するものがほとんどだったのです。
私は日本が貧しくなったのは当たり前だと思いました。
はっきり言って、このようなコメントを書いた人は頭も貧しく心も貧しい状態に陥っているのではないでしょうか?
頭の貧しさについては先ほど書いた理由もですが、それに加えて日本のためになることがもう一つ含まれていることに、この人たちは気付いていません。
それは、先ほどの前澤氏の例とは違い「お金を出すのは外国人観光客であり、元はと言えば日本の外にあったお金(外貨獲得できる)」ということです。
これまで日本は優秀な工業製品を生産しそれを他国に輸出し、対価であるお金(米ドル)をもらって成長してきました。
(ここら辺の話を子供さんに教えたい方がおられましたら以下、おすすめです。
よろしければどうぞ)
世界中がそこそこ裕福になった上にIT系で出遅れてしまって、輸出でお金を稼ぐことが以前ほどできなくなった今、外国人観光客がお土産で落とすお金は貴重です。
心の貧しさについては「GINZA SIX」で働く人にも生活というものがあり、買ってくれる人に買ってもらわなければ生活できませんので、仕方がないことですよね。
このように相手の気持ちになることができない人は、心が貧しい状態と言わざるを得ません。
頭も貧しく心も貧しい人はお金の面でも貧しくなります。
何故ならお金には「価値の尺度機能」というものがあるからです。
(頭が豊かだと自力でお金持ちになれますし、心が豊かだと頭の豊かな協力してくれる人がいます)
この頭も心も貧しい状態に陥るのは何故かと言えば、視野が狭くなって「貧すれば鈍する」になるからです。
まずはこの状態を抜け出して、お互いが日本に住んで生活していた場合「誰かの支出は誰かの収入」であることを、思い出してください。
そしてこの状況が理解できたら、その先の「経済圏」を理解することができます。
経済圏とは、特に近年では「ポイント経済圏」が有名ですね。
Web3.0では「企業が管理する中央集権的なポイントから暗号通貨に移行する」とされています。
そのシステムは理解していても使う能力が著しく伴っていない場合は、かえって危険ではないかと個人的には思います。