以下の記事の追記です。
もし自分が親だったとして、子供が声優さんになりたいと言ったら、どう答えるかなーと。
まずは先ほどの記事より「客をみろ!」と言います。
その後で、どの程度、声優さんになりたいのかを聞きます。
普通になろうとしてもまずなれない状態ですが、逆に「普通ではないやり方であれば、なれるかも」とも言えます。
アニメ作品を観るお客さんが減っているのであれば、中抜きをして直接お客さんから「声を使って演じることで、お金を貰う」という方法がありますよね。
そう言えば昔、路上で漫画を朗読するパフォーマンスをされている方がおられましたが。
(調べてみると東方力丸さんという方でしたが、現在は引退されているようでした)
あんな感じで、好きな漫画や雑誌のインタビュー記事などをお客さんに持ってきてもらって、そのキャラクターを演じて読む(そして対価としてお金をもらう)、という方法があります。
と言うと、子供から「それは恥ずかしくてできない」と言われたとします。
そしたら、なら諦めろ……と言いたいところですが、他にも方法はないかを考えてみましょう。
例えば、全然違う分野で有名になって、その後で声優に挑戦する、という方法とか。
が私が知っているほど有名な話で言えば、堀江貴文氏がクリスマスキャロルなどのミュージカルをされているそうですね。
あんな感じで「こんな有名な人が声優に挑戦する」と言えば、それで話題になる上に、その人のファンからのお客さんが流入することも期待できます。
で、ここで子供から「いや、そもそも、そんな有名人になるほど成功できるのであれば、声優になる必要ないのでは?」と言われたら、ここら辺で「なら、やめた方が良いんじゃないの」と答えるのではないかと思います。
もうね、お金が貰えなくてもやりたいどころか、多少損をしてでもやりたい、銭金じゃねーんだよぐらいの気持ちでやる、ぐらいじゃないと、恐らく無理やないかと。
じゃー何のためにやるんだよー、て話になるよね?
仕事にして、それでお金を貰いたい、それが夢だから。
しかし、その夢を実現するためには、事実上ここまでのことをしないとだから。
その状態だからこそ、元の笠原真樹先生の作品『夢なし先生の進路指導』にも書かれていたように、枕営業でその役を貰うなどということをやらなくては、という話があるわけで。
この記事を書いている時にたまたま、以下の記事を拝読しました。
都築響一の『演歌よ今夜も有難う』という書籍についての記事です。
これはすごいなーと思ったところを以下、引用させて頂きます。
本書の最後に登場する秋山涼子さんは20年以上もキャンペーンを続けている。車中泊を繰り返しながら、地方のカラオケ喫茶を回る。乗り潰したワゴンは計7台。同行取材をした都築さんが思わず「大丈夫ですか」と問うと、涼子さんは「毎日こんなもんですから」と軽く返す。
~中略~
「この人達は誰の評価も求めてない。そういう人達って、本当に強いんです。周りがよかれと思って言うことに、いかに耳を塞いで真っ直ぐ進むか。それが人生においては重要なことだと思う。自分だって、心が弱っているときに誰かの説教は聞きたくない。黙って自分の好きなことをやり続けてきた人達を見ることほど、自分を勇気づけてくれることはないと思います」
いや、もう、すごいの一言しかありませんが。
一度だけの人生だから、後悔はしたくない、っていうのもわかりますけど。
「心が弱っているときに誰かの説教は聞きたくない」って言うのは同意しますが、とはいえ「仮に何か夢があったとして、ここまでのことが私にはできるだろうか」と思うと、逆に「いや無理、私には無理、絶対にここまでのことなんてできない」となって、勇気づけられはしないんですけど、それは私だけですかねやっぱり。
……やっぱ、筋金入りの怠け者だわぁー(やばい)。