今回は、以前の記事を書いた時の話(知らないことを知らない)を別の角度から。
上記リンク先で、以下の画像を貼っていました。
それとは別に今回、ジョハリの窓を調べている時に「(米国の)ラムズフェルド元国務長官の論法」というものがあったことを知りました。
(ジョハリの窓とは、元は「自分をどのように公開ないし隠蔽するかという、コミュニケーションにおける自己の公開とコミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案された考え方」であり、これを応用することで「マネジメント」や「コーチング」などとして、ビジネス上でも活用できる……ということで有名です。
今回の記事でジョハリの窓については割愛しますが、ALIS内でタグ「ジョハリの窓」で検索するといくつか上がってきます。
ご興味ありましたら、上記リンク先の記事もどうぞ)
この論法をウィキペディア様より引用します。
「何かがなかったという報告は、いつ聞いても面白い。知ってのとおり、知られていると知られていること、つまり知っていると知っていることがあるからだ。知られていないと知られていることがあることも我々は知っている。言ってみれば、我々は知らない何かがあるということを知っている。しかし、知られていないと知られていないこと、つまり、我々が知らないと知らないこともある」
引用は以上です。
わかりにくいので、これを図に表してみようと思います。
左下の「知られていると知られていないこと」は、元の発言にもありません。
が、ウィキペディア様によりますと、これが最も重要なものだという指摘があったとのこと。
それについても引用致しますと、以下です。
哲学者のスラヴォイ・ジジェクは、ラムズフェルドが挙げた「知っている」「知っていない」の組み合わせ3種よりもはるかに重要なのが、第4の組み合わせ「知っていると知らないこと」なのだとしている。これはつまり、人は既知のことであっても意識的にそれを知っていると認めることを拒絶する、ということである。
つまり「知っているけど、認めたくない(から、知っていると認めることを拒絶する)こと」であり、昨今で言えば、故・ジャニー喜多川氏が生前にやっていたことをスルーしていたすべての人たちが、まさしくこの状態だったということかなと。
ずーっと前から皆がそうしている。
この業界では、当たり前の話だ。
周りの人がすべて、ずっとそう言い続けてきたことで、麻痺してしまっていたのではないかと。
それで今の今まで来てしまったのではないかと。
そのように思ったわけです。
私は該当する会社や業界でお仕事をしたことはないし、また一個人としてもジャニーズのタレントさんのファンですらありませんでしたが。
気付いたことはあったので、他人事で全然関係がないと思ってスルーするのではなく、とりあえず書き残しておこうと思いました。
以上です。