タイトルですが、もうちょっとわかりやすい言い方にすると「ドーパミンを何で出すかによって、禍福(幸せなのか不幸なのか)が決まる」という話です。
俗に幸せホルモンと言われるものでしばしば名前が挙がるのは「セロトニン・オキシトシン・ドーパミン」の三つですが、最も幸福感が強いのは「ドーパミン」です。
「ドーパミン」については、以前にも以下の記事で触れたことがありました。
上記のリンク先(その二)の記事で、マネーポストWEB様の「ブータン「世界一幸せな国」の幸福度ランキング急落 背景に何が?」にリンクさせて頂いていました。
そこで明治大学大学院情報コミュニケーション研究科講師で行動経済学者の友野典男さんが、以下のようなことを仰っておられました(引用します)。
「かつてブータンの幸福度が高かったのは、情報鎖国によって他国の情報が入ってこなかったからでしょう。情報が流入し、他国と比較できるようになったことで、隣の芝生が青く見えるようになり、順位が大きく下がったのです」
このご意見を拝読した時「(情報が流入したことで他国との比較が容易になったが、その中でも特に)ドーパミン的な幸せの度合いを他国と比較することで、幸福度が下がったのではないか」という感想を持ちました。
ただですね、この「ドーパミン的な幸せの度合い」っていうものには個人差がものすごく大きいわけです。
ブータンの皆さんは「自国と違って他国には、ドーパミン的な幸せを出すものがいっぱいあって羨ましい」と多分思っていらっしゃると思うのですけれども。
「選択肢がたくさんある=幸せである」とは、限りません。
その選択を誤ると、かえって不幸になってしまいますから。
というのは、依存症になって不幸になる人がいるわけです。
(参考:「意志が強い、弱いは関係ない。脳を蝕む「依存症」のメカニズム」Tarzan Web様より)
上記の記事によりますと、依存症には「物質依存」と「行為依存」があり、近年では「行為依存」のうちインターネットのもたらすギャンブル、ゲーム、ショッピング、SNSなどが増加かつ深刻化する傾向があります。
ここで、個人的な解決策として「ドーパミンを知的好奇心によって出すようにする」というのをおすすめしたいですね。
(2022/12/22、追記
以下の文章を、出版予定の電子書籍『(仮)幸福論~ただし、令和時代を生きる日本人専用~』で採用することにしましたので、こちらを引用文とします。
今はインターネットがインフラ化していますから、わからないことは調べ放題(=知りたいことを知り放題)です。
何かを知るということは、楽しいことです。
何かを知ることができるということは、幸せなことです。
お金もそれほどかからないですから、これを利用しない手はないでしょう。
つまり射幸心や承認欲求を煽られるものに支配されるのをやめて、自らの知的欲求を満たすことでドーパミンを出して幸せな気持ちを得る、というわけです。
以上です)
……ということを書いていた時にですね。
以前とある偉人が既に指摘していたことを思い出しました。
それはKTAG様の以下の記事です。
はっきり言って、おすすめです。
皆さん、ルソーですよ、ルソー。
あのルソーが言うてるんですよー?!
えー、ウソー?!(言うてみたかった)
とにかく、あのルソーが言うてるんですよ。
というわけで、私の話よりも説得力があると思います(´;ω;`)