くすぶりすぎな株シリーズ
今回はクレオの将来性と株価予想についてです。
まずは今後どのように事業を発展させていくのか?
それは中小企業に対しての市場拡大とソリューションサービス事業へ重点を置くことの2つです。
まずクレオは大企業をメインに受注するため大型案件を獲得することで利益を安定化させてきました。しかし大企業はすでにDXへの投資を完了してしまい飽和状態となっていると思われます。その点中小企業はどうなのか?どれくらいの市場規模が存在するかの情報が見つからなかったのでかなり強引な試算をしていきます。
まずシスコシステムズが実施したアジア太平洋地域の企業を対象として調査「中小企業デジタル成熟度調査」の結果によれば中小企業のデジタル化が進めば日本のGDPは2024年までに44兆6260億円から52兆2580億円に拡大する。つまり約7兆5000億円ほど増加するとします。そのうちの10%をマージンとしてDX市場に流入させているとしたら年間約7500億円となります。
また富士キメラ総研によれば2030年にDX市場規模は2兆3687億円になるとみられ現在の約1兆3000億円ほどから約1兆円ほど拡大することから拡大幅のほとんどは中小企業とみてもいいでしょう。
じゃあ今までの顧客とはタイプが違うから対応できないのではないかと思われる方もいるかもしれないがその点は問題ない。なぜなら業務提携をしているアマノは中小企業をメインに事業を展開しているため営業を1からすることなくアマノからの案件をこなすことができる。
次にソリューションサービス事業についてこれは①事業紹介の時にも紹介させていただいたのですがこの事業セグメントの営業利益率はなんと約20%。こんなおいしい商売はありません。(普通は10%で優良企業)クレオをもそのことをよくわかっており今後はこの事業に経営資源を集中的に投下していくようです。
またクレオは隠れたクラウド銘柄でもあります。まだ売上構成比は低いですが今後さらに拡大させるだけの参入余地は十分ありそうです。安定したストック収入が見込めることも魅力的です。
最後に株価予想です。
今回は週足チャート見てもらっていますがなぜかといえば調整期間が半年以上続いてしまい日足チャートでは全く意味ないものになってしまいました。(これこそくすぶりすぎな株)。この長い調整期間を抜けて今週大きくジャンプアップしコロナ後からの最高値を記録するかが今回の大きな問題となります。また調整に戻るかどうか今後一週間が見ものです。ではいくらを超えると完全なブレイクアウトといえるのか。だいたい1450円ほどと見積もっています。よって今週すでに抜けた瞬間もあるのでここからあっという間に2000円台まで乗ってほしいものです。しかし問題は浮動株の少なさです。流動リスク(株式を安定的に売買することができないこと)が高いことです。これを嫌った投資家が上げを渋る可能性があるのです。この流動リスクを軽減するには出来高が5万を平均的に超えるぐらいにしてほしい。よって今週コンスタントに5万株ほどの売買が行われているかそれか来週の出来高が今週と変わらないほどの売買が行われているかどうかが重要です。
この条件を満たした場合には予想レンジを1800から2200円ほどで高値をつけると予想します。喫緊では一番熱い期待株なのでぜひ要チェックしてください。