くすぶりすぎな株シリーズ
今回紹介する企業はクレオ。現在トレンドに乗ってきそうなので急遽紹介します。
この企業は筆まめシリーズを元々は販売していた企業ですが、2015年に筆まめ事業を手放しソリューションサービス事業、受託開発事業、システム運用・サービス事業、サポートサービス事業の4つの事業を展開している企業です。
まずソリューションサービス事業。ERPシステムを販売している事業で今後一番力を入れていく事業です。なぜならソリューションサービス事業を中心とした企業を展開すると公表しているからです。
ではそもそもERPとは何のか?Enterprise Resource Planningの略で経営資源を効率的に分配することための管理システムのことをいいます。よってBtoB事業となっており特に大企業向けに販売を展開しています。
主な製品としてはZeeMシリーズ、BizPlatformなどがある。これらの商品の強みは顧客が高度な知識を持たなくても製品をアジャストすることができることだ。
今までのERPは高度な知識を用いるために業者に委託して調整やアフターサービスなど依頼する必要性があった。かなり時間とお金をかける必要があり大企業でなければ簡単には設備投資として導入するには厳しかった。しかし現在ではサイボウズのKintoneなどのように自社で簡単にシステムを変更できるような製品を展開することがトレンドとなっている。
だったら他社もやっているから意味ないとお考えになる方もいるかもしれない。しかしクレオには一歩他社よりも抜きんでているところがある。それはプロダクトを作り出すことと受託開発事業を同時に何十年と続けてきていることである。
多くの企業はパッケージソフトに代表されるソフトウェア製品のみを作る企業か受託開発で1社ごとにシステムを納入する企業とどちらか一方を得意としている企業が多い。よって1社ごとのわずかな違いに対応することができる柔軟性か全体的にどのような性能を盛り込めばよいかという効率性のどちらか一方が弱みとして顕在化してくる企業が今後出てくるはずである。
しかしクレオの場合はその弱みはなく逆にその2つをもつことを強みとして事業展開を行うことができている。実際ソリューション事業は年々上昇傾向でかつ営業利益率は脅威の20%近くになっています。今後クレオはソリューション事業を拡大化させて全体の営業利益率を10%以上向上させながら売上高を上昇させていこうとしておりすでに主力事業で20%近い利益率をたたき出していれば現実的な目標といえるでしょう。
その他にもクレオは事業を行っていますが現在力を入れているソリューションサービス事業のみを今回は紹介しました。今後の決算等でこの事業の成長が鈍化したりした場合には注意が必要であるという指標として使ってください。逆に順調な推移となっている場合には安心して保有して利益を得てください。
次回はクレオの財務体質について説明していきます。また次の投稿も見ていただけると幸いです。