こんにちは、ALISのJimmyです~
ご存知の通り、ALISは長い間企業向け活動に集中する必要があり、また体制変更でここ数か月さらにバタバタしていました。これにより、ALISユーザーの皆様と我々が望んでいたようなalis.toの開発を進めることができなかったです。しかし、今年の2月に公開した下記記事にも記載しましたが、ようやくalis.toにも開発できるようになったことを発表しました。
この記事では今後のalis.toの予定について抽象的にしか話しませんでしたが、本記事では「暑くなるまでにリリースを目指しているちょっとした面白いこと」とは具体的になんなのかについて説明します。
後ほど今回の取り組みの背景について詳しく説明したいと思いますが、先に結論をお伝えします。今回作る予定のものは大きく分けて下記の2機能になります。これはMVP(=仮説検証に必要最低限の機能性のプロダクト。詳細は記事の後半にて)であり、方向性を検証するためのものです。
1. タグ導線付けの仮想通貨ランキング(5月19日リリース済)
ALIS上で人気な通貨の価格などを確認し、各通貨に紐づくALISタグページに素早く移動できるように作っています。
クリプトのカテゴリを開くとTOP3が表示され(左)、「もっと見る」をクリックするとランキングページ(右)に移動します。
こちらよりご利用いただけます:https://alis.to/articles/popular?topic=crypto
2. タグページのアップグレード(Twitterとニュースフィードを追加)
タグページではタグの話題についてALIS記事以外の情報源も1クリックで確認できるような作りを想定しています。例えば、BTCのタグページでは、BTCに関するALIS記事、Twitterのつぶやきと他メディアのニュースを全部確認できるようになります。
※ こちらの機能はクリプトカテゴリに関係無く、全てのタグページで利用可能にする想定です。
上記機能は下記3段階でリリースする予定です。それぞれの段階で開発を行っていきますが、各段階の影響の分析もしたいためデータ収集期間も設けたいと思っています。
1. ランキング(リリース済):今現在こちらよりご利用いただけます
2. タグページにツイッターフィードの追加
3. タグページにニュースフィードの追加
最初のリリース日はまだ決まっていませんが、暑くなるまでにリリースという目標は変わっていません。
長い間alis.toに集中できなかった状態がようやく変わり、新体制を足がかりとしてalis.toをどうするかについて議論しました。そこで、とりあえず動きを見せるためにでたらめに機能を追加しておくより、一度振り出しに戻って、alis.toの現状を分析し、課題について考えてみました。
辿り着いた結論は、今のalis.toには使いたくなる・使い続けたくなる要素(以下:提供価値)が足りていないということです。
提供価値は基本的に「これがあったらいいのに」という、人が抱える不便から生まれると考えています。そのため、「誰がどのような不便を抱えている。そして、どうしたらそれを解消できるのか」といった観点等を元にアイデアを出してみました。
この問いに3つの要素が含まれます。その1つは「どうしたら解消できるか」であり、今作る予定のものはこれに当たります。「誰のため」と「解消したい彼らが抱えている不便」といった2つの要素については今から説明します。
alis.toにはニーズが異なるユーザーは大きく分けて2種類います。情報を発信する「書き手」と情報を求めて訪問する「読み手」です。例えば、書き手にとってはエディターの改善などが望まれるでしょう。一方、読み手のためにはフォロー機能や記事の保存などという機能が思い浮かびます。
この「書き手」と「読み手」というそれぞれのALISの用途を両方同時に改善しようとすると複雑化すると思いどちらかに絞ろうと考えました。
そこで今回は、「読み手」に焦点を当てることにしました。「書き手」に焦点を当てることも考えましたがエディター修正等は開発工数が大きいため今回は見送りとしました(とはいえ、読み手が増えることは書き手にとってもいいことでしょう)。
「読み手」に絞っただけでは対象のユーザーが多く、その分課題を明確にすることが大変です。なぜかというと、alis.toには複数の記事カテゴリがあり、話題ごとに読み手のニーズが違ってくると思っています。例えば、料理が好きな人とクリプトに投資している人が欲しい情報とその情報を見つけやすくする機能が異なります。そのため、もう1段階対象ユーザーを絞ってみました。主に以下の理由でクリプトという話題を選びました。:
1. 初期からALISでもっとも活発なカテゴリ
2. ALISの特徴であるトークンやブロックチェーンに馴染みがある人が訪問するカテゴリ
3. 我々自身が興味を持つ分野で理解している領域
では最後に、クリプトに関する情報を求めている人はどのような不便を感じているかです。答えを導き出すために次の3つ問いについて考えました:
1. クリプトに興味を持つ人は日々どのような情報を求めているのか?
2. その情報の収集を今どうやって行っているか?
3. このプロセスにおける不便とは?
出た答え (仮説) は、もっとも大きな不便は「情報が分散しており、興味のあるコインの現状を把握するために複数のサービスを横断しないといけない」なのではないかです。
価格はCoin Market Capやポートフォリオアプリで、コインに関する意見などはツイッターで、詳細についてはグーグルを介してニュースメディアやALISを含むブログ記事で、という感じです。このサービスにそれぞれ欠点もあり、毎日複数のコインについて情報を探すと考えると、現在クリプト関連の情報収集はかなりめんどくさい作業なのではないかと思いました。これを解決できればALISの提供価値が向上すると考えています。
上記でもお伝えしましたが、今回3段階に分けて出す予定のものはMVPで、これは仮説検証のために最低限の機能性が備えているものです。なぜ必要最低限だけなのかについてはこれから説明したいと思います。
とてもシンプルにいうと、結局何を作っても自分たちが期待するような結果につながるかは分かりません。そのため、1年かけて洗練されたものを出して成功を祈るより、短いスパンでテストを繰り返していくというやり方の方がいいです。こうしたやり方だとすぐに方向性が提供価値につながるかが分かり、仮説が間違っていれば機敏に計画を変更できます。
例えば今回の取り組みですと、「クリプト関連の情報収集をやりやすくすることによってalis.toの提供価値が上がる」という仮説を立てました。仮説なので本当に我々が思う結果を得られるかどうか分かりません。上記説明した機能を作ってこの仮説を検証します。これで得たフィードバックたデータを元に次の動きを決めていきます。
本記事では今のalis.toの予定、その背景とこれからのプロジェクト開発の進め方について説明させていただきました。第1回のリリースはもうしばらくお時間いただきますが、ぜひお楽しみください。質問等があればDiscordでいただければ嬉しいです。
ようやく本気でまたalis.toに力を入れらるようになりました。我々としては本当に嬉しいことでこれからのalis.toをとても楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします。
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