最近何かと話題のQR決済システム。
いわゆる「〇〇Pay」である。
どの「Pay」も本当に様々な企画・キャンペーンを行なっていて魅力的なコンテンツの一つだろう。
最近では、徐々にCMでも取り上げられるようになり知名度は増していくばかりだ。
私自身、非常に魅力を感じて良さそうなキャンペーンがやっていれば、まずインストールしていた。
だが、現在ではどのQRシステムもアンインストールしてしまった。
今ではめっきり「Suica」と現金とクレジットカードに元どおり。
さて、そろそろ本題に入りたいところだが、私が多くの「〇〇Pay」を使ってもアンインストールしてしまった理由がたった一つだけある。
それは、決済の面倒臭さだ。
そもそも何故「決済」があるのだろうか?
答えは簡単。
価値の交換である。
決済は、
「グミは150円と同じ価値だからグミと150円を交換する」
に過ぎないのである。ここで日本では価値決定を「円」で、アメリカでは「米ドル」としているだけである。
ここで重要なのは、この行動の本来の目的だ。
グミと150円の交換は何のためにするのか?
そう。グミが欲しい。ただそれだけである。そのために150円を払っているのだ。
あくまでも、「交換」という行為をしたいわけではなくて、グミのために「交換=決済」が必要なのである。
つまり、消費行動において決済はあくまでも脇役ということ。
だからこそ、決済には人にとって重要性が少ない。
「決済」が本来の目的ではないとき、その決済が重要視しなければいけないことは2つ。
「信頼性」と「手間の無さ」である。
「信頼性」については日本においては「円」という基準があるため、「セブンペイ」のような情報漏洩がない限りは、対して揺らぐことはない。
最も差が出てくるのは「手間の無さ」つまり、いかにスピーディーに決済を終わらせるか、ということである。
私は、このあらゆる「手間の無さ」において決済方法のシェアが決まっていると思う。
ではここから、各決済の決済手順について考えて行こう。
さて「〇〇Pay」を使用したことのある方ならわかると思うが、決済の際にQRコードを差し出す、もしくはカメラを起動して読み取る。といった行為が入る。(一部iD払いができるものもあるが)
繰り返すが決済はあくまでも手段であり、目的ではない。ここに動作が入れば入るほど、特に今までにない動作が入れば入るほど新規ユーザーは取り込めない。
これが、「〇〇Pay」がいまいち浸透しない唯一の理由かつ大きすぎる理由であると思う。
さて次に現金である。言わずと知れた決済王者。
一見、「現金て硬貨を何枚も出したりするの面倒くさくないか?」と感じる人もいるかもしれないが、現金には圧倒的歴史がある。「〇〇Pay」や「クレジットカード」はあくまでも後続。だからこそ決済の「手間」を決めるときに現金は評価基準となり、その手間はマイナスにはならない。少々言い方が違うかもしれないがわかりやすく言えば、現金払いは「手間の偏差値50なのである」。
その理由から、まず決済の手間は特に言及することはないだろう。ここで、何故現金が決済なのかというと「システムの手間」が圧倒的に少ないことである。
後述するが、クレジット払いでは「後日の引き落とし」を常に考えている必要があるし、交通系IC払いでは「チャージ」が必要になる。この点を考えると現金は圧倒的に楽なのである。
ただし、あくまでも現金が王者たる所以は、「決済の評価軸」であることにある。
クレジットカード
次にクレジットカード決済だが、近年ではクレジットカード払いが急増している。政府としてもクレジットを代表するキャッシュレス化に向けて動いているし、追い風と言えるだろう。私は、クレジットカード払いは総合的に見て、特にこの記事における「信頼性」と「手間の少なさ」においてトップを走ると思う。とカードを差し出すだけという手間の少なさは、でかいし何より信頼性もある。ただその浸透の少なさの理由としては、日本における「円」への絶対的信頼と「国民性」が挙げられる。そもそも日本円は世界的にも信頼があるしいわゆる「お札」を持っていれば安泰なのだ。それに加えて「スリ」や「強盗」といった犯罪が他国と比べて圧倒的に少ない。だからこそ、「円」を持っていればいいのである。ここにクレジットへの移行の少なさがあると思う。
では何故クレジットカード払いが増えているか?
それはやはり、その手間の少なさに挙げられる。私はクレジットカード払いには他の決済とは違う点があると思う。それは依存性の強さだ。一度クレジットカードを使用すると、現金と比べてその「手間いらずさ」を強く感じる。だからこそクレジットを一度使ってみると、そのままクレジット払い(全てではないにしろ)に移行していく。そして「手間いらず」さが武器となってクレジット決済が定着する。
これがクレジットカード払いが増える理由であり、今後も増えていくだろう。
交通系IC
最後に交通系ICである。現在の日本の決済システムを見て私が感じること。「交通系IC決済楽すぎ!!!」決済といえば、レジを待っている間開いているスマホ、もしくはポケットの交通系ICをとって、「Suicaで」というだけである。圧倒的楽さ!だからこそ、交通系ICを利用する人はかなり多いと思う。それに加えて、交通系ICには「電車利用」を楽にするという第一の目的もあり、その浸透性から利用する人も多いだろう。
ただ交通系ICはあくまでも少額決済のフィールドにとどまる。それはチャージ金額の限界から見ても明らかだろう。ただ、少額決済というフィールドだけを見てみれば、天下をとる日は近いかもしれない。
今回は代表的な決済を比較してみたが、私自身「〇〇Pay」には大きく期待をしている。決済の「手間」をいかにして超えてくるのか。それとも他の圧倒的付加価値をつけるのか。はたまた、これ以上の進化はないのか。楽しみだ。