3月になって、京都にも春がやってきました!
今年は寒かったので梅の開花が遅れているのですが、京都に春を告げる城南宮(じょうなんぐう)のしだれ梅が素晴らしく、見頃になってきました。
城南宮の早春はしだれ梅と落ち椿が名物で、とても美しいので僕は毎年のように出かけています。
今年も気持ちを冬から春へと一気に塗り替えてくれる、素晴らしい光景に出会うことができました。
城南宮(じょうなんぐう)は京都盆地の南の方にある神社です。
城南宮のある場所は京都御所から見て南西の裏鬼門にあたり、そこから京の街に災いが入ってこないよう守るために建てられている神社です。
城南宮への交通手段は、京都市営地下鉄竹田駅から徒歩15分。
あるいは京都駅からバスも出ています。便利な場所です。
やってきました城南宮。
城南宮は794年の平安京遷都にあわせて建てられ、平安時代後期には白河上皇や鳥羽上皇によって鳥羽離宮が造営されて院政の拠点となり、政治の中心となりました。
また、明治維新を決定づけた鳥羽伏見の戦いはここ城南宮の参道に置かれた薩摩藩の大砲が轟いて始まったとのことで、城南宮は歴史の教科書に載るレベルの由緒がある神社です。
まずは本殿に参拝。
この本殿は平安時代後期の建築様式で昭和53年に造営されたとのこと。新しいのね。
城南宮には素晴らしい神苑(神社の庭園)があります。特にしだれた梅が素晴らしいのです。
では、入ってみましょう!
城南宮神苑、春の庭。
おお、見事にしだれている紅白の梅が!
これが城南宮名物のしだれ梅。
春の小川はさらさら行くよー♪
小川の上にはしだれ梅。一気に春です。
そして、梅の蜜を求めてやってきているのがメジロ!
梅とメジロ、早春を代表する組合わせですね。
写真好きな人の間ではこの組み合わせの写真を撮るのが大人気で、梅とメジロでウメジロー(梅ジロー)と呼ばれています。
メジロが美味しそうに蜜をチューチュー吸っています。
のどかでいいですねー、しだれ梅ジロー。
こんな写真はスマホでは撮れません。この日も一眼カメラとでっかい望遠レンズで狙っているカメラマンが大勢いました。
みんな高いカメラとレンズを持っているのよ、これが。カメラとレンズでたぶん50万円超え。
僕は中古の安いカメラとレンズなので、羨ましい。交換してくれないかな…。
城南宮の早春の名物はもう一つあります。
それが椿。
この時期、さまざまな種類の椿が花を咲かせています。
そして、椿の花が木から落ちた落椿(おちつばき)。
緑の苔の上に落ちた椿、そして背後にはしだれ梅。
落椿は春の季語であり、城南宮この場所は和風な早春を感じさせてくれる風流な光景として近年有名になっています。
まぁ、この椿が落ちている場所は自然に落ちたままではなさそうで、神社の人が見栄えが良い位置に並べているようですけど…。
神苑内の順路をさらに進むと、平安の庭。
白梅が満開で、池面に青空が反射して春らしい色になってきています。
向こうに見えるのは神楽殿。
この日は、この神楽殿で神楽が披露されていました。
巫女神楽(みこかぐら)。
梅の枝と鈴を持った巫女さんが舞を披露してくださいました。
こちらは、桃山の庭。
池の色も春らしくなって、錦鯉も少し活動的に泳いでいました。
城南宮の神苑をひと通り見て、すっかり気持ちが冬から春に切り替わりました。
では最後に、あらためて城南宮の早春の名物を見てみましょう。
ピンクのしだれ梅。
春らしい、絶妙に良い色ですね。
こちらは白梅。
清楚な感じです。
そして、ウメジロー。
元気にピュンピュン飛び回っていて撮影しにくいのですが、カメラの連写モードを使うと結構ちゃんと撮れました。
最後に、椿が落ちて冬が去り、今年もまた京に春がやってきます。
これからどんどん暖かくなってきて景色に色がつきます。
今年の春も楽しみです。
2020年
2021年
2022年
Camera: LUMIX G8
Lens: LEICA 12-60mm F2.8-4, LUMIX 45-150mm F4-5.6
よろしければ他の記事もご覧くださいませ。
Cosmosのトラベル記事
Twitter: @cosmoscx
みなさま、いつもコメントや投げ銭、いいねありがとうございます。